大会に向けて
「良かったねユウキ。剣の問題は解決だね」
「そーだな」
ほんと良かったわ~お金かからなかったのはでかい。木刀とか買ったし、後は特訓するだけだ。
「あとは剣技。ユウキ、ちゃんと教えてよね」
「わかってるよ」
シノに剣を教えて、大会で勝つ。そのためにもちゃんとスキル教えないと。
「大会は貴族が出るからね。その人には要注意だね。剣技の腕はあるからあの人たち」
あ〜貴族がいるんか。戦う時にどのような戦い方でいくか考えないとな。
「シノ。貴族の戦いってどんな感じ?」
「貴族達は一つの奥義を極めてるんだよ。奥義って1振りだけでしょ。だからその1発がすごく強いんだよ。だから相手の動きを見極めて戦わないと行けないかなって思う」
「なるほどな。確かに重い一撃は強いからな」
重い一撃は確かに強い。避けることが出来れば勝ち目はある。俺がやってたゲームと同じシステムならスキル発動後、少しの時間動けなくなる。この世界にもそのシステムがあるのなら、その一撃を避け、そこから技を決め倒すことが出来る。だが、まず避けられるかだ。一つの奥義を極めてるなら速さも相当のものだと思われる。どーしよっかな。・・・あれ?ちょっと待て。
「シノ」
「なに?」
「奥義ってのは1振りだったっけ?」
「そーだけど?」
・・・なるほどな・・・いける。貴族達の極めた技にも対抗できる。もしかしたら騎士にも対抗出来るかも。
「・・・ユウキー。なににやけてるの?」
あー顔に出てたか。まあいっか。
「シノ。いける。貴族達にも対抗できる。もしかしたら騎士にも対抗できるかもしれない。長い時間がかかるかもしれない。でもいけるはずだ」
「いけるの?ほんとに?どーやって?」
「シノ、頑張るよ。そしてできるようになるまで頑張るぞ、俺が教えるのは、普通の剣技もそうだけどもう一つ。強いヤツらと対抗するための、俺のとっておきをな」
ユウキとシノの特訓は2年続きました。
2年がすぎ、次回から大会編になります。
ユウキのとっておきってなんだろーなー。