氷雪剣
ユウキとシノは今シノの家に向かっている。
ユウキとシノは向かっている中でそれなりに仲良くなった。そしてシノの家に着いた。
「さあ、ここだよユウキ」
目の前にあるのは少し小さめの綺麗な木造建築の家だった。
「・・・いい家だな。シノの家」
「ありがとユウキ。さあ入って入って」
「じゃあ、お邪魔します」
素敵な家だな。最低限のものあるし。でも、少し気になるのは・・・
「シノ、一つ聞いていいか?」
「ん?何?」
「ここで1人で住んでいるのか?」
「そうだよ」
「それにしては少し広くないか?」
一人暮らしにしては少し広い。本当に1人で住んでいるのか?
「あー昔ね。もう1人僕と一緒に住んでた人がいたんだよ。アリスって言う僕と同じ年の女の子と」
「へぇ・・・女の子とねぇ・・・」
「な、なんだよ」
「別に〜。で、なんでそのアリスっていう子はいないの?」
「・・・実はね。騎士に連行されたの・・・6年前に」
「れ、連行?なにか犯したのか?」
「うん・・・昔、2人で森に行っていたんだ。あるものをとりにね。その帰り道、森の中で黒い騎士が倒れていたの。アリスはその騎士を治療しようとその騎士のところに行ったんだけど、騎士のいる所は法的に立ち入り禁止のところだったんだ。その次の日、赤色の甲冑の騎士が来て、アリスを連行したんだ」
「そうだったのか・・・てかさ」
「うん?何?」
「騎士がいるの?」
「そうだけど?」
「そ、そうか・・・」
騎士なんているのか。窓といい、天職といい、記憶がなくなる前、俺はどんな生活をしてたのか・・・ん?
「・・・なあシノ」
「どうしたの?」
「あれって、もしかして・・・剣か?」
そう。壁に薄い青色の剣らしきものがかかっているんだ
「あーそうだよ。氷雪剣っていう氷で出来た剣。それがアリスと取りに行ったものだよ」
「はぁ・・・剣取りに行ってたのか」
「うん。まあ剣じゃなくて氷目当てだけどね。この辺りだと氷はないから。まあ今はアリスとの思い出で置いてあるけど」
「そうなのか」
・・・氷目的で剣を取りに行くって凄いなこいつ・・・一緒に行ったアリスって人も。
それにしても綺麗な剣だな・・・
「あ、そろそろ仕事に行かなきゃ」
「仕事?」
「天職だよ。ユウキには無かったけど僕にはあるからね」
「あーそうか。シノの天職って何なの?」
「木こり」
「・・・はい?」