大会後
大会が終わって、入学が決まりました。
表彰などはカットしてあります。
「とりあえず優勝したな」
「そうだね」
俺とシノはそんな会話をしていた。
俺とシノは衛士大会で優勝し、修剣学院の推薦枠に入れた。修剣学院に入ったら、今以上に強くなって、央都大会で優勝する。騎士になるためにこれからも頑張らないと。
「学院入ったらテストがあるらしいよ。実技と筆記で。それで順位決めて、寮の部屋が決まるんだって」
「順位決めテストあるのか・・・・・ん?筆記?」
シノの話を聞いてちょっと嫌な言葉を聞いてしまった。
「・・・・・筆記があるの?」
「うん」
ユウキの問いにシノは即答した。
・・・・・マジかよ。
「・・・・・シノ、筆記はできる方?」
「まあ一応」
「・・・・・シノさん、僕に勉強教えてくださいお願いします」
「・・・・・ユウキ、勉強出来ないんだね・・・・・あとユウキ一人称変わっちゃってるよ。喋り方も」
・・・・・まさか勉強しなきゃいけないとは・・・・・なんてことが・・・・・
「いいよユウキ。勉強出来なくて順位落ちても困るしね。あと寮の部屋、ユウキと同じ部屋がいいしね」
「あざっす!!」
シノ曰く、修剣学院の寮の部屋は、成績1位、2位が同室、3位、4位が同室という感じで分けられているらしい。そして成績上位12名は、13位以下の人たちとは違う寮になっているらしい。・・・・・シノと同室がいいな。変な貴族と同じ部屋にはなりたくない。出来るだけ嫌なやつと同室ってのは避けたい・・・・・。修剣学院入学は2ヶ月後。その間に勉強頑張らないと。勉強だけではない。剣をもっと振れるようにならないと・・・・・あ!!
「剣取りに行かなきゃ!!」
ユウキは大声でそう言った。
「剣?」
シノは、そこで気づく。
修剣学院に入学する際、自分の剣を持っている場合、事務の所に行き、登録しなければならない。登録すれば、自分の剣を自分の部屋に置くことが出来る。シノは氷雪剣があるので、それを持っていくのだが、ユウキは・・・・・
「武具店にまかせたまんまじゃん」
ユウキにシノはそう言った。
ユウキは赤い大樹の枝をニス武具店のニスに預けたまんまだ。預けてから2年経っている。
「取りに行こう!!俺の剣!!」
次の回でユウキの剣が登場します。