連続剣技
「ぜあああああ!!」
シノの二連撃目は、ジェイの胴体にあたりそのまま吹っ飛ばした。
「ぐあっ!!」
ジェイは吹っ飛ばされ、壁にあたり気絶した。
「ジェイ選手が気絶したため、戦闘不能と見なします。勝者シノ選手!!よって優勝はシノ選手!!」
周りから歓声が聞こえる。
・・・勝ったんだ・・・僕・・・。
・・・やった・・・やったよ・・・ユウキ。
「・・・・・ユウキの方は大丈夫かな?」
東大会
とりあえず準決までいけたんだけど・・・
「準決勝の相手って誰だろう」
トーナメントちゃんと見てないんだよな俺。
ちゃんと見とくべきだったな~。
「ユウキってのはあんたか?」
後ろから声がしたので後ろを見てみた。
後ろにいたのは白髪の男だった。
・・・いや誰?
「・・・うん、誰?」
「俺の名前はハッシュ。ハッシュ・スクルド。お前の準決勝の相手だ」
あーこの人が準決勝の相手か。ツヨソーダナー。
「・・・聞いたぜ。お前強いヤツらを次々と倒してるってな。そんな奴と戦えるんだ。準決勝、楽しみにしてるぜ」
そう言ってハッシュとか言う人は去っていった。
・・・なに?めっちゃ戦うの大好きなの?いい人に見えたんだけど。
・・・あの人とならいい戦い出来そうだなあ。
そして準決勝。
「準決勝、ハッシュ選手対ユウキ選手!!」
「・・・いい試合しようぜ!!ユウキ!!」
「ああ」
この人熱いな~。
「双方、構え!!」
互いに剣を構え、
「始め!!」
「行っくぜええええ!!」
開始早々、ハッシュは叫び、自身の剣が紅く輝く。
いきなり奥義かよ!それならこっちも!!
ユウキの剣も紅く輝く。
「ぜああああ!!」
「らあっ!!」
互いに叫び、剣を振るう。互いの剣がぶつかり、火花を散らす。そして・・・
「がっ・・・!!」
ユウキがハッシュの奥義で吹っ飛ばされた。
こいつ・・・なんてパワーだ!!
「まだまだ行くぞ!!」
ハッシュは今度は奥義を使わず斬りかかってきた。
負けるか!!
ユウキの剣とハッシュの剣が交わる。何度も。ハッシュの猛攻をユウキはどうにかして防いでいるが・・・
「らあっ!!」
「ぐっ!!」
ハッシュの圧倒的パワーでまた吹っ飛ばされる。
・・・強いなこの人。このままじゃやばい。
・・・やるか。
「まだまだああああ!!」
ハッシュの剣が紅く輝く。さっきと同じ奥義。
「・・・これで終わらせる!!」
ユウキの剣が蒼く輝く。二連撃奥義。
そして、紅と蒼が交わる。ハッシュの上段斬りを一撃目で受け流す。
「なに!?」
そして二撃目。剣を持っている方の腕に命中し、ハッシュを吹っ飛ばした。
「がっ!!」
吹っ飛ばされたハッシュの腕は垂れ下がっている。動く様子はない。
「・・・まさか二連撃の奥義があるとはな・・・。もう腕は動かない。降参だ。強いなあんた」
「・・・あんたも強かったよ。凄く苦戦したよ」
「ハッシュ選手降参!!よって勝者、ユウキ選手!!」
・・・危なかった。とりあえず決勝にはいけた。
シノの方は大丈夫かな?
「連続剣技・・・俺以外にもいたのか・・・」