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宣戦布告

西大会、シノメイン入ります。

―大丈夫だ。お前は強い


本当に強くなったんだね・・・僕は・・・。


シノは2回戦も勝った。そして、決勝まで勝ち進んだ。

勝ててるのは紛れもなくユウキのお陰だ。


・・・昔の僕には想像出来なかったろうな~。

ただの木こりで、死ぬまでずっと木を切っていたはずの僕が、たった1人の少年と出会い、大樹を切り倒し、剣技を教わり、こうして大会にでて勝ち進んでいるだなんて。


アリスを助けるためにも、そして剣技を教えてくれたユウキのためにも、絶対に優勝する。


「なあ、君はもしかしてシノ君かい?」


後ろから知らない人の声が聞こえた。

誰だろう、と思い後ろを見てみた。そこに居たのは、金髪の顔が整った人だった。


「・・・どなたですか?なんで僕の名前を知っているんですか?」


「これは失礼しました。私は、ジェイ・キリシタンと申します。私も西大会出場者です。実は西大会出場者にシノという無名の剣士が今大会、驚異の強さで勝ち続けてると聞きましてどのような人か見てみたいと思いまして」


「・・・ジェイ・キリシタン」


キリシタン・・・央都付近じゃ有名な貴族だ。剣技も一流のものだと聞いている。


「それと一つ、言いたいことがあってね」


「・・・何でしょうか」


・・・なんとなく予想できる。


「苗字も持たない格下の分際で大会に出たことを後悔させてやる。そう言おうと思ってね」


やっぱりか。貴族って技は凄いのに、平民に対しての態度がちょっと・・・。

・・・宣戦布告って奴なのかなこれは。


「決勝。お前を完膚なきまでに叩きのめす。キリシタンの名にかけて」


そう言ってジェイ・キリシタンは去っていった。


「・・・・・」


ジェイ・キリシタン。決勝まで勝ち進んだ強者だ。これまで通りにはいかないだろう。それに宣戦布告された。つまりあの人には、僕に絶対勝てると言う自信があるという事だ。僕は勝てるのか。


・・・いや、勝つ。


決勝の舞台でならユウキが教えてくれたアレを使っても大丈夫だろう。ユウキには使いすぎると対策される可能性があるって言われてたから使ってこなかったけど、決勝でならいいだろう。それに、僕には負けられない理由があるんだ。

ジェイ・キリシタン、勝つのは・・・


僕だ。


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