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翠眼のソナタ  作者: 冷潤 
砂漠王国バントベール
6/7

再生

遂に迎えた決勝戦。しかし圧倒的な強さの前に倒れる奏介。

奏介、死の危機!?

俺とソナタは今、武術大会に出ている。なんで出ているかって言うと、資金が底をつく寸前だからだ。

···出場費と武器買って底ついたけどね。

そして時は現在、第一回戦。

俺は木刀を握りしめ、いかつい顔のお兄さんと鉄球遊びを始めるところだ。

やっべー。絶対即死だよ。

···てゆーか観客木刀見て笑っとる。

カーンとゴングが鳴り、俺は仕方なく、打撃力に賭けた一撃をお見舞いするべく走り出した。

「はべっ%!▽※$¥?」

案の定、鉄球にクラッシュされた。

ギリギリで木刀でガード出来たから良かった。

木刀強くね?

相手が、何故?という顔をしている間にすかさず起き上がり、懐に入って上段斬りを決めた。

すると、鉄球を持った大男は一言もしゃべらず倒れた。そのまま10カウントしても起き上がらないので、俺はK.O勝ちをした、ということになる。

···木刀最強やん。

その後も着々と勝利していき、Aブロック決勝。これに勝てば、2位は確定だ。

そんなことでうかれていた俺の気持ちは一瞬で戦闘モードに戻された。

「決勝の相手···かなりヤバイオーラ出てる」

今までの、

鉄球の人よりも小さく

二回戦の筋肉自慢の奴ほど筋肉があるわけでもない。

三回戦の顔がとにかく怖い顔の奴とも違い、浅黒い南国特有の色で顔は整っている。

突出した特徴があるわけでもないのに、ただひたすらある気持ちが読み取れる。今までの人とは違う狂気に満ちた思い。

ただひたすらの

【破壊衝動】

のみが読み取れた。

『ええ~ヤバイよ。俺、もうすでに震えているし。これはいくらなんでも···」

ゴングが鳴った瞬間に打ち込む。それしか勝つ方法がないと思った俺は、駆け出す態勢をとった。

カーンと金属音が鳴ったとき、

俺が飛び込もうとしたとき、

すでにアイツはいなかった。

···速い!じっと見ていたが、いついったのか見えなかった。

刹那、俺が持ち前の危機回避能力を発動させ、相手を見つけたときには、もう勝負はついていた。

俺の完全なる敗北だ。

手刀と呼んでいいのか、という攻撃力だった。

俺の腹は完全に貫通されていた。

おまけに腕は両方骨を粉砕されていた。

勝てるわけない。そう思った。

次元が違う。そう思った。

でも思っただけで行動はできなかった。

何故なら思考を巡らせたとき、俺は死んでいたから。いや、正確には死ぬ直前だった。

そんな俺に更なる追い討ちがあった。両腕でさされ、体の中をほじくられた気分だ。

俺はそのまま深い眠りについた。


次に起きたときには、次の日になっていた。全身包帯で巻いてあり、生きていることが不思議だった。

傷口や腕を見て俺は驚愕した。

折れた形跡はなく、えぐられた痛みも外傷もない。

つまりは五体満足だった。

「調子はどうだい?いや~すまなかったね」

という男は昨日の相手。浅黒い肌と顔は一切変わってなかった。

しかし、決定的に違うのは、殺気が無くなっていたことだ。

いくら殺気が無くなっていても昨日の今日なので、俺は叫んだ。

「いやっ!いぎゃ!あがああああああああああー」

すると、

「おいおい、いきなり叫ばないでくれ。何かやらかしたと思われるだろ」

と男は苦笑いした。


~病室~

「改めて、すまんかった。」

と男は深々と頭を下げた。

俺はまず名前を聞いた。

「僕はシーセン·イ·サイザ。武術の極みを目指して旅しているんだ」

「そんで。なんで俺は生きてるんすか?しかも五体満足で」

実際俺は、あのとき死ぬ寸前だった。その時を思いだすと嫌な汗がでる。

「あれは僕も予想外だったんだよ。まさか君がそんなに弱いと思わなくって」

···さらっと暴言はかれたな。

「で、何故君が五体満足かっていうと、生命を司る拳法で君の体内を治したんだ。正式には再生拳というらしいんだけどね」

···最後の追い討ちじゃなくて治療か。

随分とモゾモゾしてたな。

「再生拳をモゾモゾ0で出せる用に頑張って···」

「え?」

といって首をかしげるサイザに、何でもないと言い、俺は包帯をはずした。

その直後、ガラッとドアが勢いよくあいて、ペルとソナタが入ってきた。

まず始めに、

「悪かった!」

と謝った。俺のせいで、貴重な最後の望みがたたれてしまったからだ。

「資金は良いよ?ソナタ優勝したし」

「そうか!ソナタすげーなぁ~」

と頭を撫でる。

「そうか、優勝か···」

優···しょ··う?

えっええええええええええーーー!?

優勝したの!?

サイザに勝ったの!?いやいや···

冗談はやめろよ~と言おうとしたところで目の前に、

『祝!優勝! ソナタ殿』と書かれた金の入った袋が置かれた。

あ、マジもんだ。

ソナタって一体なにもんなの?

という疑問がさらに大きくなった。

···やっと城に行ける。

すべての真相は城に行けばわかるような気がする。だからあまり深く考えずに城を目指すことにした。


ー旅の終わりは着々と近づいてきている。





いつからバトルになったのだろうと書いてて思いました。大々的なあらすじにあおられた人。落ちがあんなんで、スマン。

···これでも一生懸命書きました。


感想お待ちしております。

批評も勿論OKです。(さらなる作品のレベルアップのために)

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