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翠眼のソナタ  作者: 冷潤 
砂漠王国バントベール
5/7

武術大会

金がない。ということで武術大会に出ることになったソナタ一行。

俺、剣が使えるんだぜ~という奏介の武器は何故か木刀。

対して相手は鉄球(トゲつき)

···俺死ぬかも。

~砂漠王国バントベール~

澄んだ青空でカモメが鳴いていた。

ここは南国の国なんだ、という感覚を持たせてくれる。

「ふぁ~長かったよ~。こんなに遠いとは思わなかったね、奏介」

うん。ホンッと遠かった。

魚モンスターが襲撃してきた日からさらに二週間たってやっと着いたのだ。

鈍蔵さんたちはすぐ王宮に向かってしまった。

「俺たちも目的果たすために頑張ろう!」

おー!とソナタ。船降りてから急に元気になったな。

「ねぇ、言いにくいんだけどさ」

ペルが神妙な顔をして話しかけてきた。

「なんだ?いってみろよ」

うん···言うね。

「金があとチョッとなんだ。明日で尽きる♪」

えええぇぇー!?

船代がすごかったらしい。

でも明日って、ええ···!?

「ということで緊急会議です」

議題;資金をどう増やすか?

結論;無理。

「ちょおおおおおー!!!」

まてよ。

待ってほしい。

もっと考えてくれ。商人だろう!?

「そう言われても···うわっぷ」

突如ペルの顔に紙が飛んできた。漫画とかでよくあるやつだ。

「どれどれ。武術大会?」

その紙には、『武術大会開催!優勝者には賞金3000万ポーロ』と大きく書かれていた。

「これにかけるしかないよ、いくぞっソナタ、奏介!」

えー。

そんなことで突如武術大会に出ることになった。

···大丈夫かな?この旅。


~武術大会会場~

「エントリーのお客様はこちらでお受けください」

よしっ!···んっ?

受付をしようと思った所で気づいた。

この大会···

「この大会、参加費かかる」

えー!と二人。そんなに出たかったのかと思ったが後で違うことに気づくことになる。

手持ちは10000ポーロ。出場者一人なら2000ポーロ。団体戦なら4500ポーロだから···

あ、これ出させられるな。

俺は悟った。案の定そーなった。

「あと一人は、どーする?」

何か面白そうだね?私出たいな♪とソナタ。

いやいや、無理だろ。と思ったが、

「えーと、奏介とソナタ···と」

書きやがりましたよ、この人。か弱そうな少女をバトラせて楽しいかー!!

と思ったが、いざ始まると予想外の結果になったのはまた後程。


~控え室~

うわー。強そうな人ばっかりだよ。絶対場違い。みたいな絶望感溢れるスタートとなった。

武器ってアリだっけ?と疑問に思ったが恐くて聞けずまわりを見てみると、刀から銃から鉄球まである。

···死ぬかも。

俺は生まれて初めてそう思った。

「奏介、ガンバだよ♪」

あ、癒される。ちっちゃい人って癒される~とか思ってたら、ちょっとアレな人と勘違いされてしまうので、すぐやめた。

パッパパーというトランペットの音色が聴こえ、開会式が始まった。

「いよいよだな···」

いざっ決戦のとき!

そう意気込んだ十分後、俺は対戦表を見てアゴが地面まで落ちた。

いや、墜ちたと言ったほうがいいくらい落ちた。

~奏介VS鉄球の人~

わぁーという歓声の中、手をふっている相手は直径3m程の鉄球(トゲつき)を片手で担いでいる。

これは···死亡フラグ立ったな。

そっかー。俺の最期は全身打撲+穴だらけか~。

と言っていても始まらないし、そもそも死ぬ気は毛頭ないのでとりあえず全力を尽くすことにした。


龍州は剣技が盛んだ。学校で剣の型とかも習ったことがある。だから軽い剣くらいなら扱える。

この説明を大会エントリー前に二人にしたら、軽い剣買ってくるって言ってペルが剣を買いにいった。

そして、今。その剣を試合前に見てみようと箱を開けたらびっくりした。

「軽い剣っていうか木刀だろおおおおおお!!!」

中身は木刀だった。

横に手紙が入っていた。

「6000千ポーロじゃこれが限界だった。てへっ♪ごめんね 」

「てへっ♪じゃねえええええーー!!」

改めまして、試合コール。

~木刀VS鉄球~

俺は死を覚悟した。




次回、わくわくの一回戦開始!

木刀VS鉄球···

じゃなくって奏介VS鉄球使い

次回お楽しみに!

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