商人ペル·トラン
フェルマー大陸一の情報量を誇る、港町スプリアンに到着したソナタ一行。
聞きこみ調査をするも、手がかりはいっこうに掴めない。
そんな中、宿で、ある商人に出会って···
太陽がジリジリ照りつける炎天下の中、俺は海の上にいた。太陽の光が海に反射してキラキラして眩しい。
ああ、旅って楽しい!いい旅●気分!
そんなことを言っているとソナタが起きてきた。
「奏介は起きるのが早いね~ビックリだよ」
ちなみに今、午後1時。炎天下の夏。
俺起きたの9時だし。 全然早くないし。
「ところでさ。今船長に聞いてきたんだけど、もうちょっとで大陸に着くってさ」
フェルマー大陸。5人の王がそれぞれの領土を治めており成り立っている大陸である。
「ホント!?やったー!早く見えてこないかな?」
俺も実際、船の旅は飽きてきたところだ。景色変わらないし
「えーまもなく~この船は~フェルマー大陸の中でも1番の規模を誇る港町、スプリアンに到着致します」
やっべ。何も用意してないや。
俺たちは急いで荷物をまとめて船を降りた。
~港町スプリアン~
ガヤガヤと活気のある露店通りを通り抜け、情報が集まる場所、インフォメーションに向かった。インフォメーションは各町に設置してある情報センターのようなものである。ここに来れば大抵の事はわかるので、初めてその町に来た旅人などが利用する。
「うーん。この子はコミュニティーの情報には載ってないですね」
そうですか···としか言い様がないっす。ソナタって一体なにもんなの!?
「私は存在しないのかな。さみし~な」と虚ろな目になっていたソナタを
まてまて、そんなに暗くなりなさんなとなだめて俺は聞きこみを始めた。
しかしなんど聞いても要領の得ない答えしか帰ってこない。中にはどっかの国の死んだ王女に似てるとか言い出すやつもいる。
結果、これといった有力な情報は得られずじまいに終わった。
「この町でこれじゃあこの大陸はもうダメかなー。あとは商業の町と武力の王国くらいしかないし」
町中を聞きこみ調査していたらいつの間にか夜になっていた。
「今日はもう休もう。明日有力な情報を得られなかったら次の国へ行こう」
そうだねとソナタの了承も受けたのでひとまず宿にいくことにした。
~宿屋~
いやいや何で同じ部屋やねん。<奏>
何でって資金の問題だよ。<ソ>
ということで同じ部屋になった。
···知らない商人と。
ここで『ソナタと一緒はドキドキ』とは思わないが、知らない人だと別の意味で緊張する。
確かに宿代は格段に安くなる。しかしいくら向こうから相部屋良いですよと誘われても、ハイハイよろしくねとはならないだろう。
···そう、十分な資金があれば。
「アタシはペル·トラン。仕事上ではペッルって呼ばれているわ。宜しくね♪」
俺はまず、なんで俺らみたいな見知らぬ人間を泊めようとしたのかを聞いてみた。
「アンタが町中走り回ってその子のこと聞いているのはちょっとした話題になっているのよ。それで詳しく話を聞きたいなと思って」
···商人のネットワーク恐えぇ~
ペルは商業の町、ドルチを目指して来たのだと言う。同じ船に乗ってても気づかないもんだ。
身長は165cm位で色白だが健康的な感じである。こちらは鮮やかな緑色の髪が特徴的だ。ちなみにソナタは水色っぽい色の髪の毛だ。翠色(ヒスイ色)
の目とその髪の毛は凄く合っていて、可愛いと思う。
「俺は九時浦奏助、こっちはソナタだ」
お互いに名乗り、よろしくと挨拶を交わし終えた俺は、ダメもとでソナタの事を聞いてみた。
「なぁ。一応聞くんだけどさ。ソナタの事何か知らないか?」
すると、本当に意外な答えが返ってきた。
「実は···ね。アタシどっかで聞いたことあるんだよ。翡翠色の眼の少女の話を」
···えっ!?
どうだったでしょうか?
この話、書いてて楽しいので、次回も全力で取り組みたいと思うので、応援よろしくです!
タイトルが僕の勘違いで、
碧は翡翠と同じ色だと思っていました。しかし違うことがわかったのでタイトル変更します。
碧眼のソナタ→翠眼のソナタ(みすがん)
これからもよろしくです!
誤字、脱字報告、感想お待ちしております。