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前世と私 続  作者:
9/15

閑話 時間と金

サイド 新緑寮の自室


異世界で約半年、現実世界で約8日間が過ぎ、タロウは、自室で1人思索にふけっていた。



タロウの生活は、夜から明け方に異世界へ。(異世界で1週間)

そして日中は現実世界に帰り、寝るの繰り返しである。さすがに、いままでもニート生活をしてきたが、周りの家族の目が厳しくなってきたのだ。



また新緑の宮をクリアーしてからは、他の迷宮やミノスを観光してみたくなったのだが、迷宮によっては攻略に時間がかかるので、月単位で異世界に滞在しなければならない。1週間したら現実への繰り返しでは時間がたりないのだ。


当面の課題は時間とお金がたりないのである。



以上の点を踏まえてタロウが考えた解決策は、どこかに就職したことにして異世界で現金を稼ぐことだった。

就職さえすれば、家を空けても家族も文句をいわず、異世界観光の時間もできる。



「さて、どうしたものか・・・」



タロウは、首にかけたチョウカーから現金に換えられそうなものを探し始めた。


ミノスの硬貨・・・・ (質屋で換金できるだろうが、あんまりもっていくと出所を聞かれてまずい)



宝石類・・・・ (さらに、換金しづらい・・・・)



剣や鎧・・・ (マニアにはうれるが、剣とかは銃刀法に引っかかる・・・)



「ちょっくら、街いってくるか!」

さっそく、身支度をして出かける。


◆◆◆


タロウはいま、始まりの街ミノリスに来ていた。言わずとしれた新緑の宮のある街である。

大陸の南に位置し、北側には山。南には海で、典型的な中世ヨーロッパ的な湊街である。



建物や道路が石作りのメイン通りにを歩き、露店を覗いて周っていた。

食べ物・・・

武器・・・

薬 ・・・


などなど、さすがに迷宮を抱える街だけあって立ち並ぶ露店もさまざまだ。

そんな中、タロウは一軒のアクセアリーの露店に足をとめた。



指輪にイヤリング。髪飾りにブローチ、ネックレスなどなど。どれも銀製で、 デザインは豊富である。



「うーん、指輪とかはサイズがあるからすぐ売れるかわからないけど、デザインもビンテージっぽいし、市場価格より安くすればうれるかも・・」


タロウはそこで、男モノの指輪を1つ買った。値段は銀貨5枚(5万)位だ。



それから、タロウはさっそく現実世界に戻り、ネットオークションに出品するのだった。



現実世界で数日後・・・



「お、売れてるし!ミノスで銀貨5枚(5万円)だったのが、2万5千でうれてる。」



まあ換金率からすれば、1:0.5ではあるが、リアルマネーを稼げる目処は尽きそうなので、タロウはほくそ笑む。



「よし、しばらくはミノスとこちらで行商だ!」


しばらくは金策に励むタロウであった。


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