冒険の準備 (追加)
朝、自分の部屋でタロウは目覚めた。
神様との出会いは夢かと思ったが、首に手をやるとチョカーがあった。
「やっぱり夢じゃないんだなあ~」
何度目チョカーを触り確認して落ち着くと、今度は自分が異世界旅行できるのかと思うと、タロウはワクワクしてきた。
「異世界かあ。どんな世界だろう。確か前世の力も使えるって言ったっけ…」
タロウはチョカーに手を伸ばし、教えてとつぶやいた。
すると¨異世界の歩き方¨(by神様著)と書かれた本が現れる。タロウはペラペラと捲り読み始めた。
異世界の歩き方から
1 異世界ミノスとは
古代クレタ文明から端を発した中世ヨーロッパ的な世界。また、魔法や錬金術などが発達している。
地理的には、クレタ本島(もはや大陸)を中心にその周辺に島が幾つかある。
2 ミノスの通貨
通貨の単位は、ガリル。
1ガリル(十円)は銅貨。
1000ガリル(一万円)は銀貨。
100000ガリル(百万)は金貨である。
ミノスの平民の月収は、銀貨20枚。
3 時間について
ミノスでの1日は、現実世界での1時間 である。
おおよそタロウは調べ終わり、本を閉じた。
それからのタロウは、深夜は異世界。昼間は寝るのニート暮らしに拍車がかかるのはこれからの話である。