詩小説へのはるかな道 第12話 プリズムの牢
原詩:「Prism in the prison」
牢の中に閉じ込められたプリズム
鉄格子のはまった小さな窓から、一筋の光がプリズムに
暗い牢に、七色の虹が広がる
幸せの顔をした不幸せがある
不幸せの顔をした幸せがあるかもしれない
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詩小説「プリズムの牢」
その牢は、さびれた街はずれにあった。誰も近づかない、忘れられた場所。
そこに閉じ込められていたのは、ひとつのプリズムだった。
人ではない。物でもない。けれど、確かに「存在」していた。
鉄格子のはまった小さな窓から、毎朝一筋の光が差し込む。
光は、プリズムに触れる。すると、暗い牢の壁に、七色の虹が広がる。
看守は言った。「あれはただの光の屈折だ。美しく見えても、牢の中にある限り、意味はない」
囚人は言った。「あれを見ると、少しだけ生きていたくなる」
ある日、牢の外から見学者が来た。虹を見て、こう言った。
「なんて幸せそうな牢だ。まるで祝福されているみたいだ」
看守は笑った。「あれは不幸せの顔をした幸せかもしれない。いや、逆かもしれない」
その夜、プリズムは静かに割れた。誰も気づかなかった。
翌朝、光は差し込んだ。けれど、虹は現れなかった。
囚人は言った。「牢が暗くなった」
看守は言った。「牢が静かになった」
見学者は言った。「牢が普通になった」
誰も、プリズムのことを覚えていなかった。
けれど、壁の奥深くに、七色の痕跡が残っていた。
それは、幸せの顔をした不幸せだったのか。
それとも、不幸せの顔をした幸せだったのか。
誰にも、わからなかった。
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ショートショート:プリズムの告白 (AI君の作品 原詩を読んでAI君が作りました)
私はプリズム。
かつては王宮の天窓に吊るされ、朝の光を七色に変えて踊らせていた。
人々は私を「幸運の結晶」と呼び、触れると願いが叶うと信じていた。
でもある日、私は盗まれた。
盗人は私を宝石と勘違いし、売ろうとしたが、誰も買わなかった。
「ただのガラスじゃないか」と言われて、私は牢に捨てられた。
鉄格子のはまった小さな窓。
そこから一筋の光が差し込む。
私はその光を受け止め、牢の壁に虹を広げる。
誰も見ていない。
でも私は、虹を広げる。
ある日、隣の牢に新しい囚人が来た。
彼は詩人だった。
「君は、幸せの顔をした不幸せだね」と言った。
私は黙って虹を広げた。
彼は笑った。「でも、君の虹を見てると、僕は少しだけ幸せになる」
それから彼は、毎日私に話しかけた。
自分の過ち、後悔、夢、そして希望。
私はただ、虹を広げ続けた。
ある朝、彼は言った。
「君は牢に閉じ込められているけど、僕の心を自由にしてくれる」
その言葉が、私の中で何かを変えた。
私はプリズム。
牢に閉じ込められた幸せ。
でも、誰かの不幸せを照らすことができるなら、それはきっと本当の幸せだ。
詩をショートショートにする試みです。
詩小説と呼ぶことにしました。




