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詩小説へのはるかな道 第12話 プリズムの牢

作者: 水谷れい
掲載日:2025/11/21

原詩:「Prism in the prison」


牢の中に閉じ込められたプリズム

鉄格子のはまった小さな窓から、一筋の光がプリズムに

暗い牢に、七色の虹が広がる


幸せの顔をした不幸せがある

不幸せの顔をした幸せがあるかもしれない


ーーーーーーー


詩小説「プリズムの牢」


その牢は、さびれた街はずれにあった。誰も近づかない、忘れられた場所。

そこに閉じ込められていたのは、ひとつのプリズムだった。

人ではない。物でもない。けれど、確かに「存在」していた。

鉄格子のはまった小さな窓から、毎朝一筋の光が差し込む。

光は、プリズムに触れる。すると、暗い牢の壁に、七色の虹が広がる。

看守は言った。「あれはただの光の屈折だ。美しく見えても、牢の中にある限り、意味はない」

囚人は言った。「あれを見ると、少しだけ生きていたくなる」


ある日、牢の外から見学者が来た。虹を見て、こう言った。

「なんて幸せそうな牢だ。まるで祝福されているみたいだ」

看守は笑った。「あれは不幸せの顔をした幸せかもしれない。いや、逆かもしれない」


その夜、プリズムは静かに割れた。誰も気づかなかった。


翌朝、光は差し込んだ。けれど、虹は現れなかった。

囚人は言った。「牢が暗くなった」

看守は言った。「牢が静かになった」

見学者は言った。「牢が普通になった」

誰も、プリズムのことを覚えていなかった。

けれど、壁の奥深くに、七色の痕跡が残っていた。

それは、幸せの顔をした不幸せだったのか。

それとも、不幸せの顔をした幸せだったのか。

誰にも、わからなかった。



=====


ショートショート:プリズムの告白 (AI君の作品 原詩を読んでAI君が作りました)


私はプリズム。

かつては王宮の天窓に吊るされ、朝の光を七色に変えて踊らせていた。

人々は私を「幸運の結晶」と呼び、触れると願いが叶うと信じていた。

でもある日、私は盗まれた。

盗人は私を宝石と勘違いし、売ろうとしたが、誰も買わなかった。

「ただのガラスじゃないか」と言われて、私は牢に捨てられた。


鉄格子のはまった小さな窓。

そこから一筋の光が差し込む。

私はその光を受け止め、牢の壁に虹を広げる。

誰も見ていない。

でも私は、虹を広げる。


ある日、隣の牢に新しい囚人が来た。

彼は詩人だった。

「君は、幸せの顔をした不幸せだね」と言った。

私は黙って虹を広げた。

彼は笑った。「でも、君の虹を見てると、僕は少しだけ幸せになる」


それから彼は、毎日私に話しかけた。

自分の過ち、後悔、夢、そして希望。

私はただ、虹を広げ続けた。


ある朝、彼は言った。

「君は牢に閉じ込められているけど、僕の心を自由にしてくれる」

その言葉が、私の中で何かを変えた。

私はプリズム。

牢に閉じ込められた幸せ。

でも、誰かの不幸せを照らすことができるなら、それはきっと本当の幸せだ。

詩をショートショートにする試みです。

詩小説と呼ぶことにしました。

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