始まり
2010年に超能力が生まれた。
理由も分からずいきなり大体1000人に1人の割合で超能力に目覚める者が現れだした。今もなお何故超能力が生まれたのかは解明されていない。
そんな超能力の力は多岐にわたった。
火を操る者、水を生み出す者、森を作る者、竜巻を起こす者、重力を操作する者、全てを投擲する者、壊す者、治す者、竜になる者、狼になる者、糸を操る者、剣を作る者、人の全てを見通す者、等々、そんな超能力者はある意味当たり前の話かもしれないが戦争の道具となった。
2015年にとある国が超能力者を集めて軍を作り出し、超能力という圧倒的な力を使っていとも容易く一つの国を滅ぼしたのだ。
そこにあったのは超能力というのがどれだけ優れて、そして、どれだけ戦争の道具として強いかという事実だけだった。
それを皮切りに世界各国が超能力者を使って戦争を始めた。
最初は小競り合い程度だったが段々と規模は大きくなり。第三者を決め込んでいた国を巻き込み、戦争反対派の国も巻き込み。世界の全ての国を巻き込み始め、やがて全ての大国が本腰を入れて超能力者を利用しての戦争を行い始めた。
そしてやがて戦争は世界大戦へとなっていく。
そう第三次超能力者世界大戦の勃発である。
しかし、そんな恐ろしき戦争はたったの1年で終わりを告げた。
10人の英雄の力によって。
第三次超能力者世界大戦は民間人にはほとんど被害が無かったが超能力者の半数以上が死んだ恐ろしい戦争であった。
戦闘に使える超能力を持った人であれば国は女子供老人さえも戦争に参加させた。
そこにあったのは地獄だった、戦争を知らない、争いを知らない数年前まで普通の人だった人が死んでいく。
そんな地獄に異議を唱え、超能力者の中でも特に力を持った10人が団結して国に喧嘩を売って、その圧倒的な力を持つ超能力の中でも最強というべき力で黙らせて、戦争を終わらせたのだ。
以降世界は平和になったかに見えたが、しかし、超能力を使った犯罪が多発した。
そんな超能力者を倒すために出来たのが英雄という職業だった。
10人の英雄が協力して若い超能力者を育てて犯罪を起こす悪しき超能力者を倒す。
何とも素晴らしい物語であった。
それにより超能力者は恐怖の対象から憧れに変わり待遇も改善されていった。だがしかし、まだまだ、悪しき超能力者はいた。
そんな、悪しき超能力者に家族を奪われ、復讐を誓った超能力者がいた。
彼女は自分をこんな目に合わせた超能力者を殺すと誓った。出来る限り惨たらしく殺すと。そう心に決めてそれを人生の目標とした。
彼女は死に物狂いで強くなった。それはもう努力という言葉が優しく感じられるような努力と死というのを日常として認識してしまうような日々を送り、地獄のような中でひたすらに復讐の為だけに強くなり続け彼女は最強となった。
そして復讐を遂げる。
この物語はそんな復讐の為に最強の力を手に入れた少女の復讐後のお話である。
この作品は3、4年前に書いた作品を引っ張って来たものです。まあほとんど書いてはないけど。案のメモだけ。
まあ一応一話目は書いて投稿したのですが、そのまま1話目が18禁に引っかかって書くの止めたのって形です。
まあただ最近私が18歳になったし書いてみるかという感じで書いてみました。