〜吉岡 夢芽編〜
タノシンデキテネ
「本日、月の宮ヒルズで行われた。第三回月の宮グルメグラン……」
ピッ…
「ちょっとあんた何でテレビ切ったのよ〜」
「あぁ?…ごめんごめん」
ピッ…
「もう行くか」
そう言って私は出社する準備をした。母が催促する声を「はいはい」と受け流しながらも、何とか終えることに成功した。
「いってきまーす」
台所から「はぁーぃ」と聞こえた。
電車内にて…
(はぁ〜幸せ〜)
大好きなアーティストの曲を聴きながらそう思った
「はぁ〜やはり、NIGHT_HEADの曲は最高ですなぁ特に「君と僕となら」古参勢なら誰しも知っているであろう曲…」
今思うとよくこんなに喋れたなぁ~と自分でも感心してしまう。
すると
「次は~轟河~お忘れ物にご注意ください。」
というアナウンスが流れた
「ふ〜降りるか」
会社は駅の目の前にある。そのため万が一遅刻しても間に合うのだよフッフッフッ
「おっはようございまーす」
「先輩おはようございます。」
と言ったのは、私の後輩である末田智代(26)(いやー若いねぇー)
「朝から元気かよもしかして****とかやってんじゃないの〜?」
こいつは木村 義人(31)見ての通りこういうキャラだ
「こら!木村何を言っているんだ山下がそんなことしているわけないだろう」
この方が我らの部長である。比嘉 賀也(64)
「ラジオ体操第一〜♪︎」
比嘉部長はいつもよりはりきってラジオ体操をしていた。
今日の仕事は「悪魔ノコトワラ」の編集である。
悪魔ノコトワラは薮内 キナイ先生の最高傑作と勝手に自分は思っている。
プルルルル
机の上にある電話が鳴った
誰からだァ?薮内先生からか
「はいもしもし、吉岡です。」
「あ、吉岡さん、あの〜原稿〆遅れるからぁー」
「ちょっと、先生それは困りますよ悪コト(悪魔ノコトワラの略)三巻間に合いませんよ〜」
「そか、まあ締めまでには間に合わないと言う事は覚えといてねぇ〜じゃあまた」
ブツと電話が切れた
部長が言う
「薮先生また、遅れるの〜?」
「はい…」
「部長!課長から呼び出しです!」
ミテクレテアリガトウネ