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告げて、はじまり  作者: 冬野ふゆぎり
三年目:
42/62

思い、思われ

 嫌な話ではあるが、この職に就いて十年余りも時が過ぎれば、残業というものにはいつしか慣れてくるものだ。好んでやりたいわけでは無論なく、ねばならない、が存在する時には、時間も体力も削るのも多少は致し方ない、というだけのことなのだけれど。

 とはいえ、このご時世だから、人件費削減はどこであろうが声高に叫ばれているわけで、それありきで物事を進めるのは甚だ誤りではあるものの、担当にもよるが、事務量の集中する時期というのは、やはり必ずと言っていいほど出てきてしまう。

 さらにそういう時に限って、狙ったようにイレギュラーな事態は起こってしまうもので。

 「……これで、なんとか、終わったと思うんですけど」

 「お疲れ様。確認だけさせてもらう間に、とりあえずこれ、どうぞ」

 窓の外は既に宵闇に沈み、発せられる声以外は静寂に包まれた、我が課のフロアで。

 閉じたノートパソコンの上に半ば突っ伏すようにして、掠れ気味の声を絞り出した久保くんに、私は彼の斜め前の自席から立ち上がると、用意していたコーヒーを差し出した。

 「あー、有難うございます……ってこれ、どっかのお高めのやつじゃないんですか?」

 すぐに顔を上げてきた彼が、渡した蓋付きのプラカップを眺めてそう言ってくるのに、私は頷くと、手にした赤のボールペンで、天井をひょいと指してみせた。

 「小西係長、ほら、ご主人の方だけど、奈緒に差し入れするついでに頼まれてくれたの。彼の方はもう第一関門突破したみたいだから」

 そう言いながら席に戻ると、自分用の同じカップを開けて、しばし香りを楽しむ。少々値は張るが、藤宮でも名の知れたカフェのものだけあって、ひときわ目が覚めるようだ。

 ちなみにご主人云々、という注釈をわざわざ入れているのは、奈緒もこの春に昇格したからだ。これが座席表なら、『小西(奈)』などという表記で区別出来るのだが、口頭だとそうはいかない。まあ、元々職場結婚が多いから、職員は皆、割合慣れてはいるのだが。

 それはさておき、久保くんはへえ、と感心したように声を上げると、

 「あの人、ぱっと見結構なコワモテなのに、意外とマメなんですねー。そういや日高の旦那も、背高くてソフトマッチョって感じですけど、嫁の代わりに小さくなってましたし」

 「見た目は関係ない気もするけど……それに、やっぱり時期が時期だから、気を遣ってくれたんでしょ」

 そう応じてから、私は椅子に座り直すと、担当の共有フォルダに入れ子状態に置かれた『新年度予算編成』のフォルダを開き、当該のファイルを探し出して展開していた。

 今こうしている事の発端は、およそ二時間ほど前の、閉庁時刻も直前のことだった。

 彼の言う日高さんは、うちの担当の二十代の女性で、小西夫妻と同様に職場結婚組でもある。まだお子さんが小さいから、制度を利用して、毎日午後四時には退庁しているのだけれど、そのご主人が酷く慌てた様子で私を呼びに来たので、何事かと思ったのだが、

 「あいつ、基本的に馬鹿じゃないんですけど間抜けですよね。様式今年から変わった、っつって事務連絡来てたのに……期日の勘違いはまだマシになりましたけど」

 要するに、明日の午前中を期限とする、課内での集約が迫った予算編成資料について、彼女が昨年度までの様式で作成してしまったことに気付いたのまでは良かったが、何故かご主人に連絡が行き、彼はそれを受けて取り急ぎ走ってきた、という次第だった。

 ……メールでも内線でも全然構わなかったんだけど、似た者夫婦なのかもしれない。

 ともかく、明日の朝から彼女に動いて貰ったとしてもまず時間が足りないので、業務の副担である久保くんに急遽依頼して、二人がかりでどうにか資料を修正して今に至る、というわけだ。

 「同じ失敗はしない子だけど、たまに思い込みで動くところがあるからなあ。ごめんね、また私からも話しておくから」

 ため息交じりに零れた台詞に、私が苦笑しつつそう返すと、久保くんはカップを置いて、椅子の背にもたれかかりながら、ぐん、と伸びをしてみせた。

 「係長に謝られることじゃないですよ。俺だって副担なんですし、ダブルチェックなりなんなり対応のしようもあっただろうし」

 「それでも、最終的に取り纏めるのは私だから。会議が長引いたとはいえ、明日の朝にチェックすれば大丈夫かな、って軽く考えてたところもあるしね」

 四人いる係員のうち、他の三人の分の点検は既に終えていたから、今日は久々に定時で帰ってしまうつもりだったのだが、まさしく油断大敵、ということだ。

 そう考えて、ふっと、あの人の口癖だなあ、と、口元が緩むのを感じていると、

 「そのへんも、平岩代理の薫陶を受けてるんですか?」

 浮かんだ思考を読んだような台詞が飛んできて、私は思わずマウスを動かしていた手を止めてしまった。いささか驚いて彼の方に顔を向けると、わずかに目を細めて、こちらにひたと視線を据えてきていて。

 濃い眉も、目尻の上がった瞳もあいまって、どこか鋭さを持った顔立ちだけに、瞬きもしないで見られているのに落ち着かないながら、私はどうにか口を開いた。

 「そんな大仰なことじゃないけど……でも、少なからず影響は、あるかな」

 意図を掴めないまま、とりあえず思ったままをそう答えてみると、久保くんは軽く眉を寄せたものの、それ以上何を言うでもなく、再びコーヒーを口に運んだ。

 

 ……やっぱり、表に出ちゃってるのかな、私。


 モニタに顔を戻し、ファイルに並ぶ各費目と数値のセルに、ひとつひとつ機械的に目を移していきながら、私は心の中で呟いた。

 お互いに、ことさら公言することはないものの、私と平岩さんの関係は、奈緒によれば『勘のいい人は察してるかなって程度』であるらしい。実際、近しい同期でも彼女以外は気付いていないようだし、さらに彼とはフロアも離れているから、普段、職場で接触する機会はほとんどないと言っていい。ましてや、週末となれば彼の家に入り浸っていることなど、誰が好んで知りたがろうか、というもので。

 とはいえ、以前久保くんには成り行きで、『彼がいる』ということだけは知らせる羽目になってしまったから、なんとなくばれてるんだろうか、などと考えを巡らせているうちに、一通りのチェックは終わってしまって。

 「……うん、問題ないです。久保くん、もう帰る支度してくれていいよ、有難う」

 気を抜くように息を吐いて、私はそう言うと、ファイルを次々と閉じてしまいながら、顔を上げて、壁の時計に目をやった。白の地に乗った、シンプルな黒い二本の針は、丁度午後七時四十分を指していて、概ね予想していた時間内に終われたことに安堵する。

 電源の落ちたモニタを静かに閉じて、日高さんにも一報を入れておこうか、と机の上に置いていたスマホを取り上げた時、意外なほどにすぐ傍で、不機嫌そうな声が響いた。

 「係長、彼氏にメールですか」

 背後から投げられた台詞に、びくりとして反射的に振り返ると、腰に手を当てた姿勢の、いわゆる仁王立ち、と言っていいようなポーズで、久保くんが見下ろしてきていて。

 奇妙に据わった、きつい目つきにさらされて、少々居心地の悪い思いをさせられつつも、私は正直に答えた。

 「違うよ、彼女。無事に終わったよ、って連絡しとかないと、日高さんずっとやきもきしちゃうじゃない」

 「その後で、平岩代理に、でしょ?」

 聞き間違いようもなく、はっきりと彼の名前を出されて、どうしようもなく胸が騒いだけれど、そこまで知っているのならこれ以上隠す理由も見当たらない。ただ、こんな風にずかずかと詮索するタイプには見えなかったから、そこだけは不思議に思えてならないが。

 ともかく、私は小さくかぶりを振ると、その途端に意外そうな表情を見せた久保くんに、素直に状況を話すことにした。

 「あの人、まだ会議中だから。終わったら向こうから連絡くれるって聞いてるんだけど、とりあえず先に帰るつもり」

 そう言ってしまうと、彼氏であることを認めてしまった気恥ずかしさに顔をそらして、机上を片付け始める。とはいえ、さほど散らかしたものがあるわけではないから、資料をクリアファイルに入れて、書き込んでいた手帳を閉じ、半ばロッカー代わりにしている、脇机から取り出したトートバッグに放り込めば、あっさりと完了して。

 「それじゃ、フロアの施錠は私がするから、先に出て」

 「係長、年上好きなんですか」

 くれていいから、と続けるはずだった声を断ち切るように、また短い問いが飛んできた。不躾なまでのそれに、さすがに軽い苛立ちを感じて席を立つと、彼の方に向き直る。

 自身のそれよりわずかに高い位置にある、その瞳を真っ向から捉えて、口火を切ろうとした瞬間、久保くんが遮るように言い募ってきた。

 「年下はだめなんですか?それに、俺のことあだ名で呼ばないのはなんでなんですか。代理も課長も、日高も他の奴だって、ほとんど皆タイテンって呼んでくるのに」

 「え?あの、なんでって、むしろどうして今そんな話に」

 立て続けに放たれる問いの意味も、あからさまなほどに叩き付けてくる怒りの原因すら思い至らず、情けなくも押されていると、久保くんはふいに、唇を固く引き結んで。

 「……なんで、俺じゃなくて、あの人なんですか」


 振り絞るような、かろうじて聞き取れるほどの声が、耳に届いて。

 引き攣れたように歪んだ口元が震えるのを、しばし呆然と見ているしかなくて。


 「……ええと、とりあえず、座って」

 未だ混乱から抜け出せないながらも、私は椅子を引いて自席に掛け直すと、今は空いた隣の席を手で示した。身体の動きにつれて、ぎしりと立つ軋みが、揺らぐ心を映しているようで、ひたすらに落ち着かない。

 そもそもが、要領も人当たりも良く、仕事もそつのない部下であるという認識以外に、特段にこういう気配を感じたことなどなく、こんな事態は、完全に予想の外で。

 「係長、俺、真面目に言ってるんですけど」

 「分かってる。だから、答えるから、そこに掛けてください」

 色々な意味で迂闊過ぎる自分を呪いながら、さながら面談のように言い切ってしまうと、不承不承ながらも、久保くんは乱暴に椅子を引き寄せて、どかりと腰を下ろした。

 やけに綺麗に背筋を伸ばして、膝の上に軽く握った拳を置いた姿勢で、こちらを向いた彼を見やると、私はためらいながらもそっと切り出した。

 「年が上とか下とか、そういう基準では考えたこともなかったし、異性をあだ名で呼ぶことをしないのは、昔からずっとなの。だから、その点については気を悪くしないで」

 「じゃあ、あの人のことはなんて呼んでるんですか」

 「え、ひ、平岩さん、だけど」

 噛みつくような勢いで聞かれたことに、うろたえつつも答えを返すと、久保くんは高く眉を跳ね上げて、椅子ごと身を乗り出してきた。

 「係長、付き合って割と長いんですよね?なんで未だにそんなんなんですか、あっちが呼ばせないんですか?」

 「いや、別に、制限されてるとかじゃなくて、自然にそうなってるというか……」

 あらためてそう聞かれて、私は一瞬、何故なんだろう、と考え込んでしまった。

 彼の方からは、いつもではないが名前を呼ばれることもあるけれど、こちらからは同じ呼び方をしようと思ったことがない。長く呼び慣れた呼称だというのもあるが、別に職場でもなければ、変えてもいいはずなのに。

 問いが呼んだ小さな疑問を、纏まりもなく思考の渦に乗せていると、久保くんはさっと右の腕を上げて、苛立たしげに短い髪を掻き回した。

 それから、自らの膝に開いた手のひらを振り下ろして、派手な破裂音を立てると、

 「だいたいが、惚れてるのに付き合ってるだけとか半端なままなのも腹立つんですよ。俺だったら、そんなもん端から吹っ飛ばして、即結婚してもらうのに」

 挑むように投げてきたその言葉が、無遠慮なまでに心を逆撫でてくるのを感じて、顔が強張る。幾度か考えては底に沈めていたものを、踏み込んだ足に巻き上げられたようで、私は、気付けば椅子を蹴って立ち上がっていた。

 弾かれたように顔を上げてきた久保くんを制するように、一歩足を進めて見下ろすと、震えて上手く動かない唇から、無理矢理に声を押し出す。

 「今の形を選んでるのは私だから、君がとやかく言うのは止めて。元からそれを望んで傍にいるわけじゃないし、それに……」

 次の言葉を継ごうとして、ためらいが沸き上がる。彼以外の誰にも聞かせたことのない、ましてやあえて口に出すことでもないそれを告げてしまうのは、何か違う気がして。

 けれど、視線を外すこともなく、ただ答えを待ち受けている久保くんの様子に気付いて、諦めに似た気持ちで、私は彼に告げた。


 「……どうしたって、好きなんだから、仕方ないじゃない」

 

 掛け値なしの想いを、せめて向けられたものと同じく真正面から伝えると、彼は目を大きく見開いて。

 ゆっくりと俯いてしまうと、床に向けて深々と息を吐き出してから、ぽつりと呟いた。

 「……それ、俺が言いたいことですよ、マジで」

 どこか切なげな響きを帯びた、その声の意味が飲み込める前に、遠くから近付いてくるかしましいほどの足音が耳に届く。

 ヒールでも重い革靴の音でもなく、底の平たい靴が床を鳴らすようなそれに顔を向けた途端、廊下に向けて開け放たれている観音開きの扉から、一人の女性が飛び込んできた。

 可愛らしくくるりと内に巻いた、肩までの淡いブラウンの髪を揺らした彼女は、確か、立花(たちばな)さんだ。あまり話したことはないが、所属は同じ局で、平岩さんの下に連なる担当の一員でもあることは知っている。

 ともあれ、彼女は大きく上げた右の腕を振り回しながら、こちらに駆け寄ってくると、

 「やっほータイテンー、まだ仕事終わらないのー?河合(かわい)にふられちゃったからー一緒にご飯食べに行こうよー……おお?」

 そこまで口に出してから、目的の人物が一人ではない、ということにようやく気付いたらしく、語尾が曲線を描くように、上ずって。

 すっかり慌てた様子で、私に向けて、身体を二つに折らんばかりに頭を下げてきた。

 「お仕事中にすみません、明石係長!わたし遠くからだと久保の無駄に角ばった後ろ頭しか見えてなくて!」

 「さりげなく絶壁強調すんな!だいたい、俺の頭がこうだからって誰も困らねえだろ!」

 「あの、いいの、立花さんが謝ることじゃないから。もう帰るところだったし」

 双方の素早いやりとりにちょっと感心しつつも、宥めるようにそう言葉を挟むと、私は今度こそとばかりにトートを肩に掛けた。我ながらぎこちない動きで、ノートパソコンの上に置いていたフロアの鍵に手を伸ばしつつ、二人には早く帰って貰わなきゃ、と焦っていると、

 「あ、そうだ係長、うちの管理職会議ですけど、八時過ぎには終わる予定だそうでー」

 すぐ横から飛んできた思いがけない言葉に、キーリングに指を引っかけ損ねてしまった。

 慌てて鍵を掴んで振り向くと、目を合わせてきた立花さんは、悪戯っ気たっぷりの笑みを作ってみせて、

 「さっき休憩時間に、代理が話してましたー。あっちは概ね終わってるからいいよねえ、って、なんだか羨ましがってましたよー」

 「え、ああ、そうなんだ……」

 揶揄するつもりなのかどうかも読めない天真爛漫な表情を向けられて、どうにかそう返していると、ずっと座ったままだった久保くんが、椅子を鳴らして立ち上がった。

 それから、無言で私の手から鍵を奪い取ってしまうと、間近に睨み据えてきて。

 「俺が閉めときますから、お先にどうぞ。あと、さっきの件ですけど」

 ふいに低まった声に内心で身構えていると、それを気取ったのか、微かに口元を歪めて、

 「言ってくださったことは承知しました。けど、俺、そうあっさり切り替えられるほど器用な性格してないんで、先に謝っときます」

 まるで宣言のように、そう告げてきた彼の瞳を見返すと、私はただ、深く頷きを返した。



 その後、普段通りに退勤処理をして、のろのろと庁舎を出て。

 「……まだ、来ないかな」

 他に待つ人もいない、藤宮大田のバス停に立って、私はひとり呟いていた。

 立花さんの言葉もあり、一旦庁舎近くで待ってみようかとも考えたが、会議の常として議題が全て終わっても、しばし確認事項や雑談等で長引くことは多々ある。それに、今はあの場所から離れていたい、という思いも、正直なところあって。

 それでも、明日にはまた顔を合わせるのだから、うろたえてなどいられない。だから、このまま帰って早く休んでしまおう、と心に決めた時、トートの中で光がひらめいた。

 


 差出人:平岩良充

 宛先:明石美冬

 やっと終わったよ。


 さほど長引かずには済んだんだけど、やっぱり上が

 勢揃いしている場所っていうのは、疲れるね。

 今年はまず揉める要素はないはずなんだけど、

 それでも、あの雰囲気はどうにも慣れないなあ。


 明石さん、今はたぶん、バスの中あたりかな。

 ウェブカメラ、見てくれてると思うんだけど、

 猫たちは大丈夫、ちゃんと食べてたから。

 でも、給餌器に入れたエサがもう空なんだよね。

 かまぼこ、このままだと柄が伸びちゃうかも。

 

 それじゃ、お疲れ様。

 また明日、それと、好きだよ。



 「……知ってますよ、もう」

 最後の一言がこう添えられるようになってから、随分、経つのに。

 誰よりも何よりも、酷くたやすく心を揺らがせるひとの言葉を、何度も目で追いながら、私は、問われたことの答えをひとつ、静かに見出していた。

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