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水鏡とエメラルド  作者: 桜木湊
第一章 好奇心と惹かれる者
2/3

一章1 水鏡を渡る星々

その世界は透きとおった水で満たされていた。


その世界の陸地は、とめどなく動き続けていた。


常にどこかを目指して進みつづける石の箱舟が幾多、まるで星のよう。


唯一つ、例外は十三本の岩の柱を持つ名無しの大陸。古代の神の名を冠した柱はそれぞれ違う色に染まり、元来持ち合わせる神秘性をさらに高めている。


これは、そんな水の世界アルカトラズの、塵芥の星から始まる傲慢な物語。


たゆたい、流れ着き、ふいに一瞬の閃光を生み出す、そんな物語。



浅葱色に鈍く輝く星の上、今は見えない七等星の少年が口を開いた。

「お前ら全部、ここで全員、潰れて死んじまえ」

風に陽光が煌めいた。次の刹那は永遠のように。

蒼い光は崩れ、波にさらわれて消える。

はじまりはそれだけ。



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