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チートはいらないって言わなかったか?  作者: 関谷 じん
第1章 変態王子、変態王になる
4/20

唯一神と瑠璃

補足説明です。短いです。難しいです。もうやりたくないです。時間が凄くかかったです。文章がぐちゃぐちゃです。誰も読まないでほしいです。嘘です。読んでください。

「失礼します。唯一神さま」


襖の外から可愛らしい声がした。


「ああ、入れ」


貫禄があるがまだ若い男の声が部屋の中からした。

その男は9畳の和室に和菓子にコーヒーという和か洋どっちかにしろよというツッコミがしたくなる組み合わせのセットをそばに置き、タタミに胡座で座っていた。


「失礼します」


そういうと襖を静かに開ける、黒髪ロングのゴスロリを着たロリっ子がいた。というか、瑠璃だった。


「あいつの相手ご苦労だったな」


「あなた様のご命令でなければ、あんな奴の相手もう、したくないですわ」


瑠璃は嫌悪感をあらわにした様子で言った。

唯一神はそんな瑠璃には全く気にしない様子で、


「そうか?面白いではないか、あんな自分に真っ直ぐなやつ」


「いいように言い過ぎですわ。あんな罵られて興奮する男なんて、死ねばいいんですわ」


唯一神は少しばつが悪そうな顔をしたのち、すぐに元の顔に戻り、笑いながら言った。


「随分とあいつの扱いが悪いな」


瑠璃は何かを思い出したフリをしたのち、口を開いた。


「そういえば唯一神様。なぜあのものを転生なんてさせたのですか?」


(こいつ、相変わらず演技が上手いな。まるで本当に今思いつきましたよって感じの表情だな。それを聞くためにここにきたくせに)


唯一神は心の中で愚痴り。話を誤魔化すように、コーヒーを飲んだ。

少し苦そうな顔ををしたのち、ミルク入れよ。と小さく呟きどこからか、ミルクを出しコーヒーに雑に入れた。


「お前も何か飲むか?」


瑠璃は目を細めながら、


「いえ、大丈夫ですわ」


「そうか……」


瑠璃は唯一神の目をじっーと見つめたまま、微動だにしない。

瑠璃は目で唯一神に、あんな奴の相手したんだ教えろ。と言っているようだった。

しばらくの沈黙の後、唯一神は目をそらし、小さく溜め息をついた。


「こんな序盤でネタバレはできんよ」


「はぁ?……あ、いえ。失礼しましたわ。それよりいま、なんと?」


「いや、なんでもないよ。こっちは話だ。今はまだ話はできん。あいつの頑張り次第だ。待ってくれ」


瑠璃はまたあいつか。と小さく呟き、腑に落ちない様子で


「はあ、そうですか。分かりましたわ。ここは引きますわ」


そう少し上から目線で唯一神に言った。そして、ロリコンなら可愛くて悶絶するようないたずら顔で


「そう言えば、紫衣様の姿が見えませんわね。どこかご用事ですか?」


「ちょ。おま。それ言っちゃダメなやつじゃん。

もうお前出て行け。お前がいるとどんどんネタバレしてしまう」


「そうですか。わかりましたわ。失礼いたしますわ」


そう言った後、すぐに立ち上がり、服を少しはたき、静かに襖の方へ歩いて行った。

そして、襖を開ける前に唯一神の方を向き


「大嫌いですわ」


と言い、雑に襖を開け、出て行った。

瑠璃が出て行った後、唯一神は大きく溜め息をつき、ボソボソと独り言を言い始めた。


「瑠璃たんに嫌われちゃたなー。あの様子はしばらくは許してくれないな。ただでさえ、一人になって寂しいのにさらに部下にも嫌われるなんて。それもこれもあいつが死ぬのが悪いんだ。いや、あいつも被害者か。あいつが死んだ、直接の理由は車の暴走だが、元を辿れば他に原因がある。これがバタフライ効果ってやつか。誰も、マ◯クのクルーがコーヒーの淹れ方を少しミスったことによって、結果的に車が暴走したなんて思わないよな。俺も予想外だった。少し目を離した隙にいつのまにか死にやがって。

俺なら、なかった事にできたんだけどね。なんてったって唯一神だからね。まあ、せっかくだから、あいつがはまっていた携帯小説みたいな展開にしてあげたけど……。

苦労かけやがって、転生とか転移とかあまりしないようにしているのに、久し振りにやって、少し疲れたではないか。まあいいか、さっきも言った通りあいつも被害者だしな。

しかし、あいつ。俺からのプレゼントを瑠璃たんからだと思いやがって。これは少し罰が必要か?その辺りは後で考えよう。

それとあいつ。面倒な願いをしやがって。大人しくチートを要求しろよ。なーにが、両親などを少しでも幸せにしてください。だよ。主人公気取りか?しかもなどって。まあ仕方がない、丁度両親以上にやばそうな子もいる。まあ、あいつのせいでそうなっているのだ。それは俺のせいでもある。救ってやるか。そのためにはやはり転移を行わないといけないかな。

はぁー、面倒だ。非常に面倒だ」

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