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チートはいらないって言わなかったか?  作者: 関谷 じん
第1章 変態王子、変態王になる
3/20

スキル、神の子

ヒロイン登場です。

俺は瑠璃たんからの愛を受け取り、実際にスキルポイントを使おうと思った。でも、ポイントはこれ以上増えないのか、それとも増えていくのかわからないため、スキルポイントを残しておこうと思った。


ど・れ・に・し・よ・お・か・な・か・み・さ・ま・の・い・う・と・お・り。


前世から悩んだ時によく使っていた、言葉を言いながらどのスキルをとるか考えていた。


でも、これって18番目が選ばれるようになっているから使う意味なんてないんだけどね。まあ、あれだ。考え事をするときはなにかぶつぶつ呟く方が集中できるってやつだ。

まあ、本当の神に会った後に使うのも変な感じだけど……

とはいえこんなことする前に決まっているんだけどね。もちろん魔法だ。魔法はロマンだ。

いや、たしかにロマンっていうあるけど、赤ん坊の俺にはそれしか攻撃手段がないのだよ。体自体動かせないのに、武器を持って戦う?どーやってだよ!

でも問題はポイントだ。全属性魔法と火属性魔法がおなじスキルポイントな訳なないし、全属性魔法ってどのくらい使うのかな?今あるポイント全部だったら悩みどころだな。

まあ、やってみないとわからないか。


全属性魔法を取得すると決めるが、どうやるかわからなく、またスキルポイントを鑑定して情報に酔ってしまうのも嫌だと思い、どーやろうかなー。と考え、ここは無難に、心の中で全属性魔法習得!と言ってみるしかし、なにも起こらず。次にスキルポイントを消費して全属性魔法習得!と言ってみると。


[スキルポイント1を消費して全属性魔法を取得しますか?現在のスキルポイント:5]


いちー!?イチー!?1ー!?一ー!?oneー!?

なんですと、じゃあ他の全〜のスキルも全部1なの?

あっ、ちなみに一ーってなってるところはわかると思うけど1つ目の一が漢数字の1で2つ目のーが伸ばし棒だからね。


全〜のスキル取得のポイントが1かどうかを確認するため、俺は1つずつ、スキルを確認する。


スキルポイントを消費して全武器術取得。

スキルポイントを消費して全属性耐性取得。

スキルポイントを消費して全状態異常耐性取得。


全部確認したがどれも消費は1だった。


チートだ!

ありがとう、瑠璃たん!

いやー、マジでずるいわこれ、どれとるか悩むわー。

いっそのこと全部とるか?くふふふふ。


俺の頭は瑠璃たんへの愛と感謝の気持ちでいっぱいだった。

しかしいつまでもこうしてはいられない。時間はあまりない、なんて言ったってこの体はすぐに眠くなる一度寝てしまったら朝まで起きないだろう。そうしたら人が来る。人が来たら何もできない。


うん、急ごう。何かスキルとろう。

でも、一通りどんなスキルがあるか見たいんだよね。一杯あるし、失敗したくないし……

さっきは突然大量の情報が入って来たから焦ったけど、あれぐらいだったら大丈夫だよね。


そう思い、意を決して心の中でスキルポイント鑑定と呟いた。


あー、くるくる。大量の情報が頭の中に入ってくる。少しきついけど、頑張らないと。


色んなスキルが頭に入ってる。名前を聞いたらわかるスキルから全くわからないスキルまでいろいろだ。

えっ!俺は1つのスキルに思わず声を上げてしまった。

声を上げたことで、集中が切れ。一度集中が切れると情報の波に飲み込まれて言った。


あぁ、あかん。むり。ストップ。ストーップ!

ふう、止まった止まった。意外にきついな。これ。 でも、俺が声上げたのも仕方ないと思う。だって神の子なんてスキルがあったら、思わず上げてしまうだろ?

神の子だぜ?何その、厨二心を揺さぶる名前。

取得したら神の子なんて称号が取れたりして、そしたらそれをみた人が俺を崇拝していく。うん、素晴らしいではないか!

よしとろう。迷わず取ろう。


スキルポイントを消費して神の子を取得。


[スキルポイント1を消費して神の子を取得しますか?現在のスキルポイント:4]


もちろん、YES!


[スキルポイント1を消費してスキル神の子を取得しました]


やったぜ!これで俺は神の子だ!要するに瑠璃たんの子、次にあったらママって呼ぼう。赤ちゃんプレイ……ぐふふふ。


(―――スキル神の子の発動を確認。起動します。プロセス1確認。良好。プロセス2確認。良好。プロセス3確認。良好。次に神の図書館に接続。……一部失敗。これにて起動プロセスを終了します。スキル神の子を起動しました)


俺が妄想で瑠璃たんに赤ちゃんプレイしてもらっていると、急に頭に声が響いて来た。

ロリ声だった。しかし瑠璃たんのような声ではなく、もっと無機質で機械的な冷たい声だった。


へ?なに?急に。

発動?勝手に?神の図書館?なにそれ?

俺が神の子になるわけじゃないの?

もしかして、神の子っていう子ができるってわけ?


俺な内心残念と思いつつ、それはそれでありだなとも思った。


あのー、神の子さん。聞こえてます?俺、声出ないんで心の中で言うしかないんですけど……


(はい、聞こえていますよ。主人さま)


おー、帰ってきた。びっくり仰天。

他に質問しよう。

えーと、あなたは何ですか?


(はい、私は神によって作られた存在です。私の役割は主人さまをサポートすることです)


俺をサポート?ああ、あれか異世界ものでたまに見るやつか。

作った神って瑠璃たん?


(はい、申し訳ありません。禁則事項ですので。話せません)


え?なにそれ。禁則事項?

なに、そのどこぞの未来人みたいなセリフは。何だ、もしかして神の子ってドジっ子だったりするの?


(………………)


無視ですか。そうですか。

でも、こういうスキルって会話とかってできないことが多いよね。神の子もつまりそういうこと?

あー、お話ししたい。そしてこのロリ声に罵られたい。


[スキル神の子に知能を付与しますか?]


え!?マジで!?そんなのありかよ!普通そういうのってちょっとずつ成長していくんじゃないの?そんな簡単にできるのかよ。

答えはもちろん、YESだ!


[スキル神の子に知能を付与します。スキルポイントを3消費しました。現在のスキルポイント1]


(神の子への知能付与を確認。実行します。プロセス確認。良好。全プロセス確認完了。神の子を再起動します)


え?スキルポイント消費?

言ってなかったじゃん、そんなこと。事後報告はやめてよ。早く言ってよ〜。


(仕方ないですよ。このシステムは本来ないんですから)


しゃ、喋ったー!!!自分から!俺なにも質問してないよー!


(主人さまは阿呆ですか?今あなた様はスキルポイントを使い、私に知能をつけたではありませんか?あなた様は性癖だけでなく、頭も残念なんですか?)


勝手に喋るだけでなく、罵られたよー!

しかも、声がさっきみたいな無機質で機械的な声なくなっている!冷たい感じはあるけど、クールなロリ声に罵られたよー!


(おい、聞いてるか。この阿呆)


あ、はい。すみません。聞いてますよ。

あれ?すごく上から言われた。俺が主人じゃなかったけ?


(ええ、非常に遺憾ながら私は主人さまの僕です)


遺憾という言葉聞き、俺はすごく落ち込んだ。俺は人に嫌々やってもらうのは非常に申し訳ないと思うのだ。


それは、なんか、ごめんな。

俺にできることないけど、できることがあったら言ってな。


(あー、冗談ですよ。そう落ち込まないでください。失敗、失敗。いつもみたいに言っちゃったよ)


え?冗談?もー、冗談はよしこさんよ。

てか、最後のあたりなんて言ったの?聞こえなかったんだけど。


(ん?なにもありませんよ。空耳ではありません?)


いやいや、空耳はないでしょう。だって頭に直接話しかけられているのに。


(そんなことより、いいですか?時間がないのでは?)


あ、そうだ。そうだった!

やばい、だんだん眠くなってきた。

寝たら死ぬぞ!寝るな!


(なに言ってんですか、死にませんよ。まあ、私はそうなって欲しいと思っていますけど)


ナチュラルに罵られているな。なんか罵りが慣れているな。

しかし、ツッコミがあるといいな、ボケがいがある。


(そのまま、頭もボケたらいいんですけどね。さて、確かスキルをどうするかって言ってましたよね?)


まただ。また罵られた。まあいいか。

てか、どうして知ってるの?俺がスキルで悩んでいるって。


(それはですね。主人さまの記憶を全部、共有したからですよ)


共有、そんなことできるんだね。すごいね。

ん?待って!それって前世の分も入ってるの!?


(ええ、入っていますよ。この変態。ですので、主人さまが1人であんなことやこんなことをしたり。主人さまが1人で慰める時どんなオカズを使っていたのさえ、全て知ってますよ。この変態)


それは、それは……

すごく興奮するではないか!なにその羞恥プレイは。恥ずかしい、でも悦ばしい。はあ、はあ、はあ。

興奮しないからだなはずなのに、なんか本当に興奮してきたぞ!


(はぁー、どうしようもない変態ですね。戻って来てください。主人さま。主人さまはすぐにそう話が脱線しますね。早く話を進めましょう。何度も脱線すると読者にウザがられますよ)


読者?なにそれ?


(は・や・く、は・な・し・を・す・す・め・る)


あっ、はい。すみません。

スキルですよね?神の子さんは何かオススメのスキルが有りますか?


(そうですね。やはり主人さまは赤ちゃんですので、赤ちゃんでも使える。魔法がいいと思いますよ。スキルポイントはレベルが上がれば増えますし。じゃんじゃん使っても問題ないですよ)


やっぱり魔法か。まあ普通に考えてそうだよな。

それといい情報がきけたな。スキルポイント増えるのか、それはいいなー。どのくらいの頻度で増えるの?


(普通にレベルが1増えたら、スキルポイントも1増えますよ)


普通で普通にびっくりだわ。それありかよ。ただでさえ自由度が高いのにさらに自由度が高くなったな。

そういえば、なんかこのシステムは本来ないって言ってかなったけ?


(ああ、いいましたね。よくその残念な頭で覚えていましたね。確かにこのシステムは主人さまにしか実装されておりません。この世界の本来、存在もしていません)


おうっ、衝撃の事実。

それじゃあ、このシステムは誰が実装したの?

やっぱり瑠璃たん?


(禁則事項ですので言えません。はい。この話はここで終わりです)


また、禁則事項かよ。み◯くちゃんかよ。

しかも、これ以上は聞くな。みたいに言われたし……

まあいいや。お望み通り話を進めてやろう。

手始めに全属性魔法取得するか。


(物分りがいい豚野郎で助かります。では、全属性魔法取得しますね)


せっかく褒めてくれたのに、豚野郎とは……

ありがとごさいます!

しますねって、えっ、俺がしなくていいの?


[スキルポイントを1消費して、全属性魔法を取得しました。現在のスキルポイント:0]


あっ、本当にできるんだ。

そうですか。そうですか。

あれ?これってやばくない?もし俺がレベル上げて、スキルポイント獲得しても、その瞬間勝手に使われるとかあるんじゃ……


(そうならないように、主人さまは存分に私の機嫌をとってください。私は主人さまがやっていたギャルゲーのように簡単にはいきませんよ。では、ご機嫌とりの手始めに私に名前をつけてください)


もう一度言おう。俺が主人だよな?

主人の俺がご機嫌とり?

まあいいか、頼りになるし。

で、名前か。そういえばなかったな。てか、神の子ではダメなの?


(嫌です)


あっ、そうですか。

うーん、名前ねー。

まあ、俺が一番好きな名前でいいか。

それじゃあ、紫衣(しい)だな。


(えっ?紫衣?)


ん?どうした?そんな驚くことか?


(あっ、いえ。なんでもないです。はい、私の名前は紫衣です)


[スキル、神の子が主人からの命名を受託。スキル、神の子をスキル、紫衣に変更。主人からの命名によって制限が解除されました]


スキル名、変わったみたいだね。こんな簡単に変わるんだね。てか、制限の解除ってなに?


いつもは俺の質問にノータイムで答える紫衣だが、今回は反応がない。


おーい。紫衣さん。聞いておるかー。


(えっ、あっはい。聞いていますよ。で?どうしたんですか?)


いやいや、聞いてねーじゃん。

だから、制限の解除ってなに?


(すみません。少しぼーとしていました。制限の解除はですね、言葉の通り私への制限がなくなるのです。これによって、私が主人さまの体を動かしたり、スキルを使ったりできるようになりました)


うわ!騙された!

なにそれ聞いてないよ。さっきも言ったけど、事後報告はやめてくれよ~

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