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プロローグ

はじめての投稿です。

誤字、脱字、見苦しい文章ですが、読んでくださると幸いです。

そろそろ寝るか、明日学校だし。


午前0時を少し過ぎた頃、いつも通り携帯小説を読んでいた手を止め、寝ようかと思いトイレに行った。


はぁー、たしか明日体育あるよなー。この時期はマラソンだから嫌いな体育がさらに億劫だなー。


明日の体育でのマラソンのことを考え、明日こそはサボろうかなーと思いサボるための計画を練っていた。

トイレが終わり、台所に行き牛乳をラッパ飲みし、歯を磨いて、部屋の電気を消し、布団に入った。


でもなー、体育の先生怖いしなー。サボりがバレることはないと思うけど、あの先生と顔を合わせて話したくないなー。


休むには先生に休む理由を言わなければならない、そのためには先生と話さないといけない。そのことを考えるとまた億劫になるのだった


まあいいか、明日のことは明日考えよう。寝よ。


投げやりになり、体育のことは考えないようにしながら目を閉じた。


次の日、スマホのアラームに起こされ、歯を磨き、トイレに行き、牛乳を飲み、自転車に乗った。

ここまではいつも通りだったが、いつも通っている道が通行止になっていた。

この道は細いが大通りにつながっているので、人通りが多い。この道が使えないのは困る人が多いだろう。俺もその1人だ。


うそん。まじかよ。なんでつかえないの?


通行止めがされている前に看板が置いてあった、それによると、水道管の緊急工事をおこなっているらしい。


それでも、通行止はやめてくれよ。やば、こんなことしてる場合じゃない、はやく学校行かんと。


来た道を戻り、大通りに続くもう1つの道に行った。

急ぎながら自転車を漕いでると、近くから悲鳴のような叫び声が聞こえた。

何かあったのか?と疑問に思いながらも、急いでいたので無視して、角を曲がった。

時間に余裕があるとミーハーな俺は野次馬しに行くのだが、今は時間がない。

角を曲がると、そこにはものすごいスピードで車が逆走して、俺の方へ走ってきていた。


えっ。


俺は何かを考える暇もなく車にひかれてしまった。

大きく大きく放物線を描き、数10メートル先まで飛ばされた。

体がコンクリートに強く打ち付けられたが、痛いとも思わなかった。体の感覚がなくなっているのだ。

そのまま、少しずつ意識を失っていくなか、俺はこれで体育のマラソン走らなくて済む。と的外れなことを思いながら意識を失った。


―――――――――――――――――――――


「おい、おきろ。おきろって」


可愛いのだが、言葉遣いが悪い声で俺は目を覚ました。


「あ?言葉遣いが悪くて悪かったな」


あれー?俺、声に出してないよね。てかこの状況何回も読んだことがあるような。


「ふん。まあいい、私は神だ」


あっはい。神田さん。どうも始めまして。関谷です

あれ?声が出ない?ん?てか、体自体なくね?


「おい。お前。私を舐めてるのか?神田ではない。神だ。といったのだ。要するに神様だと言っておる。それと体がないのは当たり前だろ。おまえ死んだんだから」


可愛い可愛いロリ声にお前って言われちゃた。やばい興奮する。

俺が大好きなロリ。さすがに倫理的に自分がロリコンってことは隠していたが、心の中でどう思おうが俺の自由だ。あっ、でもこの人心読むんじゃ……


「きも。お前のこと唯一神様から頼まれたから仕方がないけど、やっぱりきもいな。なんでよりによってこんな変態(ロリコン)の相手をしなければならない。早く終わらよ。おい、お前。お前なら今の状況わかるだろ。お前の好きな携帯小説でよくあるやつだ。そしていまからチートを与えてやる。早く言え」


うわ!やっぱり、心読まれている……

てか俺はロリコンのどMだからロリにきもいって言われても嬉しいだけなんだけど。


「聞いてないな。よしチートはいらないな。それじゃ、よい異世界生活を」


あー、待って、待って。聞いています。

申し訳ございません。チート欲しいです。ちょー欲しいです。


「ふん。最初からそう言えばいいものを。で、何が欲しい?」


あのー、その前に質問してもいいでしょうか?


「うるさい無理だ。お前といると変態が移る」


おうふ。まじか。1つも、1つもダメでしょうか?


「ふむ、そうだな、流石に何もなしはかわいそうか。3つだけなら答えてやろう」


ありがとございます。

よし、一旦集中しよう。

まず、さっき何が起こった?

暴走していた車にひかれた。そして死んだはずだ。

それじゃ、ここは?


ここは、何もない空間だった。あたりが延々と真っ白で1時間でもいたら発狂しようだ。

ロリ声神様の美しい声は聞こえるのだが、その姿はなく怪しい実験室のような白い空間だった。


これはあれだな。ロリ声神様が言っていたな。俺が好きな携帯小説でよくあるやつって。

それって異世界転生とか異世界転移とかそんなだよな。

それで、俺は死んだはずだから、転移はないよな。それじゃあ転生かな。


うーん、質問か。質問ねー。いっぱいあるけど特に聞かなくてはならないのはやっぱり元の世界のことかな。親に申し訳ないな。特にうちの母親は意気消沈しているだろうな。

よし、1つ目は俺が死んで悲しんでいる人のことを聞こう。←もしいなかったら泣いてやる。

2つ目、3つ目は……。よし!


あの、決まりました。


「ほう、そうか。はやかったな。それで?何が聞きたい?」


あれ?心を読めるのじゃないの?てっきり、ずっと聞いてるのかと思っていたよ。

まあいいか、まず1つ目は俺が死んでから俺の知り合いはどう?特に両親は?


「お前の心などずっとは聞いていたくないわ。汚らわしい。それでお前が死んでからか。ちょっと待て。調べてみる」


聞きました?汚らわしいですって。あらやだ、興奮しますわー!!


俺が興奮していると、ロリ声神様はすごく小さな声で、


「なんだと、こんな奴が死んですごく悲しんでいる女の子がいるだと……」


ん?何か言いましたか?


「あ?なんもねーよ。お前が死んで悲しんでいる奴は両親しかしなかった」


え、まじて?友達とか?彼女とか?俺を愛してる妹とかは?


「お前、それ全部嘘だろ。全部いねーじゃねーかよ」


ちょっとまって、友達はいるよ。まじで!

ね?いるよね?


「ああ、いるな。お前だけがそう思っていた奴はいるな」


うそん!まじかよ!俺だけが友達って思っていたなんて……悲し恥ずかしすぎるよ。

はぁー、もういいや、終わった人生の話だし。

でも一旦泣こう。うわーん。うわーん。


一通り泣いて落ち着くと、さっきの話を詳しく聞こうと思った。あっ、俺だけが友達だと思っていた人の話じゃないよ。両親のことだよ。


では、両親のことをもっと詳しく教えてはもらえないでしょうか?


「まあ、それぐらいならいいか。簡単に言うとお前の両親、死のうとしてるな」


え?なにそれ?自殺ってこと?いやいやいやいや、それはダメでしょ。俺のせいで?それは嫌だな。なんとかならんかねー。


「さて、それでは2つ目の質問はなんだ?」


無視ですかー。そうですかー。つめたいですねー。

はぁー、死んだ俺が悪いけどやっぱりショックだな。

俺にできることはロリ声神様に頼るしかないな。


「そうだ、死んだお前が悪い。ちなみにお前が思っているようなことはできんぞ。下界の干渉は禁じられている。要するに私には何もできない」


干渉を禁じられている?でも今俺に干渉してるのでは?


「我々が禁じられているのは無意味な干渉だ。例えば生命体が全て滅ぶとか、生命体がいる惑星が滅ぶとかなら、我々は干渉することができる」


えっ?それじゃあ、俺に干渉しなければそんなことが起きるってこと?

俺は内心ワクワクしながら聞いた。だって主人公みたいじゃん。


「ワクワクしてんじゃねーよ。死ね。今回は唯一神様からの頼みだ。というか、別世界に渡るのなんてあの方しかできないし」


さっきからちょくちょくでてきてる、その唯一神様って誰ですか?


「そのまんまだ。我々神の最上位に存在している唯一の存在だ」


神ってそんな複数いるの?


「ああ、そうだな。上から、唯一神、上位神、中位神、下位神とある。ちなみに私は上位神だ」


心なしか声が威張っているように聞こえる。かわゆす。


神ってそんないっぱいいるんだー。

というか、さっきからバリバリに質問してるけどいいの?


「あっ!忘れてた!ごほん、こほん。あぁ、問題ないこれは唯一神様から言っておくようにと厳命されていた」


いやいや、明らかに忘れてた!って言ったよね。何が厳命だよ。神様だのに嘘ついていいの?


「そうか、チートはいらないか。それじゃ、よい異世界生活を」


あー、待って待って。その聞き覚えのあるセリフ待って。自分のミスを誤魔化そうとしないで。

てか、質問でしょ、するよ。するから。

2つ目はズバリ、ロリ声神様の名前はなんですか?


「テメェ、何言ってやがる。さっきから神である私を馬鹿にするようなことを言って、質問を再開したなと思ったら、そんなしょーもないことを聞いて」


すごく重要ですよ。名前を聞かないと崇拝できないではありませんか?


「お前に崇拝されたくはねーよ。きも、死ね。でも仕方ないな約束はしたんだ、答えてやろう。私の名は瑠璃だ」


かわええ、かわええぞ!俺好みの名前だわ。

瑠璃ちゃん、瑠璃たん、瑠璃様……

なんて呼ぼうかなー。


「寒気がする。神になってから寒気なんて初めてだ。はやく終わらせよう。おい、気持ち悪くぐへぐへ言ってないで最後の質問をしろ」


あ、はい。分かりました。なんか、声のトーンがすごく怖いんですけど……

最後は質問ではないんですけど、お願いですね。

どうか、瑠璃様のお姿をお見せてください。


「はぁー、きもいを通り越して呆れるな。この質問タイムの意味わかっているのか?ここで聞くことが今後のお前の人生に関わってくるということに。まあいい。約束だからなそれくらい聞いてやる」


俺の目線の5メートルぐらい先に突如、人が出てきた。

身長140センチぐらいで、お人形のような整った顔をして神々しさが溢れている。

神の髪は真っ白の空間には似合わない、真っ黒だった。よって、コントラストが生まれ、黒髪が輝いているようだった。そのような美しい髪が腰まで伸びている。

服は黒を基調としたゴスロリだった。その服はまさしくこのお方に着てもらうために存在しているようだった。


結婚してください。


「さて、これでいいよな?話を進めるぞ。最後にチートだ。ある程度のことはしても良いと唯一神様が仰っていた」


無視、ですかー。俺の人生で初めてのプロポーズを無視されるとは。いや、もしかして聞こえないだけかもしれないな。もう一度。

結婚してください。


「そうか、チートはいらないか。それじゃ、よい異世界生活を」


あー待って待って、てかこのやりとり何回目だよ。

てか、さっきからこの神、表情が全く変わらん。もっと反応してよ。ゴミを見る目とかして欲しいだけどな。


そういうと、瑠璃様は俺に向かって、ゴミを見る目をしてくれた。いや、ゴミを見るなんてものではなく。もっと汚いものを見る目だった。


「おい。これでいいか?早く言え。そして消えろ」


あっ、はい!ありがとうございます。


俺は内心興奮しつつもこれ以上はやばいと思い、話を進めることにした。


チートの話ですよね。ええ、決めていますよ。

ズバリ。チートはいらないです。そのかわりと言っては何ですが、両親()()を少しでも幸せにしてください。できますか?


「はぁ?お前これから行く世界がどんなか知ってるのか?魔物、亜人、魔人……それ以外にもやばい奴が沢山いるような世界だぞ?」


俺の言ったことが予想外すぎたのか、瑠璃様の顔は驚きに満ち満ちていた。

それはそれは逆に俺がびっくりするぐらいに驚いていた。


それで、できるんですか?


「いや、どうだろう。聞いてみないと、なんとも……ん?通信?」


通信?聞くって多分、唯一神様だよな?

それじゃ、唯一神様から通信が来たってこと?

ってことは、ずっと見てたってこと?

神って暇なのかね。


「どうやら、いいみたいだぞ。お許しを頂いた。私がお前の願いを聞いてやる。私がするから、いくら望んでも元の世界の奴らがお前が行く世界に行くことはできないぞ。さっき言った通り、それは唯一神様しかできないからな。それとチートは本当にないからな」


ええ、いいですよ。それで。

後はなんとかなるでしょう。


「ああ、そうだな。頑張ってくれ。それではもう送ってもらうぞ。準備はいいな?いや、準備もクソもねーか。お前の意識は生後半年ぐらいには起きるはずだからな、それまでは普通の赤ちゃんでいる」


ああ、ありがとう。

最後に罵ってください。


「嫌だ。誰がお前を悦ばせるか」


瑠璃様が心底嫌そうな顔をしたのち、小さく何かを呟き俺の意識は遠のいていった。


その顔だけで十分です。ぐへへへ。

感想を書いていただけると、ちょー嬉しいです。

なんでもいいので書いて下さい。

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