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地図にまつわる答えを、何も見いだせないまま朝を迎え、学校に行った。

TやYにもメールして見たが、特に分からないとのことだった。


今日も2人とメールのやりとりをし、自分と同じクラスの文系で、学年上位の地理、歴史が得意な女子Mに、昨日プリントアウトした地図を見てもらおうということにした。


休み時間に女子Mに自分が声をかけ、了解を取ったので、昼休みに自分のクラスに集合となった。


昼休み、TとYが来て、Mのもとに向かった。


女子Mに見せると「地方の自然の多い所ね。知ってるけどマイナー。それ以外は、一見、特徴はないけれど……」


「やはり、同じ見解か……残念だ」


しかし、女子Mが興味を示し、「時間を頂戴。地理的な意味や歴史的観点から少し当たってみる」と言ってくれたので、プリントアウトした地図一式を渡した。


「単にそこに近い所に用事があって行って、記念にでも音を録ったんじゃねーの」

「そういう気持ち、俺、良く分かるよ」とTが言った。

続いて、「そして自分でも音を創ってみたんだよ」

「暗号化は、一応個人情報ということさ」

Tは、ファイル名の暗号を解いてしまったということもあってか、既に「もういいんじゃねえの」モードになっている。


Tがそう言うものの、やはり何かを解き残しているといった、しっくりこないところがある。

その点は、すべて理論的に分からないと気がすまないYも感じているようだった。

しかし、昼休みも終わり間近。4人は解散した。


帰宅途中に、自分は考えた。

「Tの言うように単なる記念?か、それともかなりの音マニア?オタク?」

「そんなことが流行っているのだろうか?」


家に着いて、ネットで検索した。

「結構、色々なサイトがあるな」

しかし、それはどれも有名な土地ばかりである。

「何であまり知られてないマイナーな所ばかりなんだろうか……」

ぐるぐる、ぐるぐると思考ばかりが巡るが、何も見出せない。


結局、「一先ずTの言うように考えておいて、程々な自分に戻る」と言い聞かせ、食事、テレビを見て0時前には寝た。

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