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TとYと、午前の休憩時間の合間をぬって携帯でやりとりし、この日の昼休みも会うことにした。


昼休みになり、3人が集まって食事をしながら、また話をした。

通常は、とって足ることではない全然ないかもしれないが、話題の中心は、あのファイルのことについてである。


「ファイル名は、まだ暗号かどうか分からず、解読中」とTは言う。

その後のやりとりで、「同じクラスで野鳥などの自然に詳しい、アウトドアなOがいる。そいつにファイルを聴かせてみようか」とYから言われ、

「そうしてみよう」自分らは頷いた。


「昼休みもトレーニング室にいると思うから」、Yは言う。


トレーニング室に向かう。

Oは、アウトドア派で登山、釣りなどを好み、野鳥や植物など自然に詳しいという。

しかし、必要以上にウエイトトレーニングをして筋肉を鍛えているという。


「変わっているな」


トレーニング室に行くと、Oは噂の通り、昼休みにも関わらずトレーニングをしていた。

鏡に自分の体の筋肉ラインを映して、チェックしていた。


Yが声をかけると、「おう」とOは返事をして、こちらに向かってきた。

「大丈夫かな?」と思いながらも、Yから簡単な説明をしてもらい、自分の携帯オーディオプレイヤーに入っている一連のファイルを次々と再生して聴いてもらった。


全ての再生が終わった後、Oの回答を待った。

「全部は分からないけれど、4個について、鳥の鳴き声が違う。生息地域がそれぞれ異なるので、そこから大まかな地域はしぼれるかな。**、**、**、**で調べてみてよ」と、そして「後は、分からない」とOは言った。

ファイル〜Iについては、「何これ?不思議な音だな」と言っただけだった。


その時、これまで全く手がかりがなかったのが、僅かではあるが少し進むことができたのが、少なくとも自分には嬉しかった。


お礼を言って3人で去り、残りの昼休み時間、話をして見た。

しかし、それ以上の進展はなく、解散した。


午後も淡々と授業は終わり、用事もなかったので、真直ぐ帰宅した。


自分の部屋のPCで、Oに教えてもらった地域などについてネットで調べてみた。

4地域は広範囲で重なるところはあったが、大まかに別々な範囲として分けられるものだった。

Oから聞いた鳥のことも調べてみたが、「こんな種類の鳥がいるんだ」ぐらいしか自分には分からず、終ってしまった。

自分の能力にも限界を感じてしまい、その後は、もうファイルのことはいいやとなってしまい、1階に降りていって過ごし、その日は終った。

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