僕、君。
学校が始まると、すぐに君に会いたくなってかなり機嫌が悪くなった。
そして、僕と君を結ぶかのような天の川が、僕の耳に聞こえる。
ホームルームが終わるとすぐに学校をでる。
そして向かったのは町の中心に建っている小さいながらも、すごく立派な協会だった。
「会いに来たよ~!」
協会のドアを蹴り開けながら中に入ると、すぐに返事が帰ってくる。
「会いにこられたよ~!」
やっと君に会えた。
「今日はなにする?」
「なにしよう!」
「僕はなんでもいい!」
「私も!」
「君と入れればそれでいい!」
「わたしもおなじだよ!」
「、、、。」
「なんで急に顔赤くして黙るの!?」
「いや、あまりにも君が可愛かったから。つい。」
「つい。じゃないよ!私だって恥ずかしいんだから!」
「そっか。僕のことそこまで好きでいてくれたんだね。」
そう言って僕は君の耳元に口を持っていく。そして囁くように言った。
「ありがと。そんな君が大好きだよ。」
「ぼへぇ~、、、。」
彼女が顔から湯気を出して気絶したので、そのまま寝かせておいた。
ちなみに、風邪でも引かないように上に僕の学ランを被せてある。
数分後。
「くんくん。すーはーすーはー。くんかくんか。ふふふっ。くんくん。」
彼女が僕の服を嗅いでいた。
なにこれ可愛いんだけど。
でも、やられっぱなしはなんか嫌だ。
僕は君のお腹に顔を当てた。
「ッ!?」
「すーはーすーはー。くんかくんか。すげぇ、メープルシロップより甘い匂い。」
「何やってるの!?」
「え?やり返してるだけだよ?」
何をそんなに怒っているのだろう。
「違うでしょ!私は服!あなたは私のお腹を嗅いでるの!!」
「なら、どーぞ。」
「君のお腹を嗅ぎたい訳じゃないよ!」
ショボーン。
「なんでガックリしてるのさ!!?」
「じゃ、早く脱いでその服ちょーだい。」
「え?」
「早く、お腹を嗅がれたくないんでしょ?なら、早く服脱いでよ。」
「、、、。」
さすがにいじめすぎたかな?と、後悔して謝ろうとした瞬間だった。
「あなたなら、いいよ?」
そう言って、白いシャツのボタンを取り始める。
「まったまった!ストップ!!僕が悪かった!」
「やった!ふふーん。私の勝ちね!」
そして僕たちは笑いあった。
「はあ、これからもずっとこうしていたいね。」
「うん。一生一緒にいようね。」
「それは無理だよ。」
「そっかぁ。」
「うん。だって私、死んでるんだもん。」
「そうだったね。」
「あなたといれて楽しかった。」
「僕も。」
「ずっとこうしていたかった。」
「僕も。」
「死にたくなかった。」
「仕方ないよ。だから生まれ変わって早くまた遊ぼうね。」
「嫌だ。」
「どうして?」
「あなたと離れたくない。」
「すぐにまた会えるよ。」
「でも、、、。」
そこで僕は使っちゃいけない最低な手段を使ってしまう。
「僕のお願いでも?早く、生まれ変わった君と遊びたいって言う僕のお願いでも、成仏しない?」
「、、、。」
「ごめん。僕、最低なこと言ってるよね。」
「ううん。あなたの願いならなんでも聞くよ。だから、絶対にまた生まれてくるから、その時はまた私と遊んでね。」
「うん。またね。」
少しほのぼのとした物語を作りたいと思って作りました。
たまたま読んでいただいたのであれば有難うございます。