虹色の紙
ひとつ紡いで思い出を燃やす
繰り返す白色の画用紙みたいな毎日を絵の具でぐしゃぐしゃに塗りつぶした
筆が真っ直ぐじゃないから、うまく描けないんだ。
そんな言い訳を言って。
へし折って、新しいのをひとつ手に取った。
飛び散った筆の破片が紙の上でくるくると踊る
上手でしょう?回るのは。
――君と違ってね
下手くそな僕は自分を模倣する
視界を回してみて?上手く見えるから
僕を回してみて。上手く魅せてみせるから
泥みたいに絵の具が溜まったパレットに指を突っ込む
こんな筆じゃあ僕は描けないんだ
――理想を語って
見れないよね僕は誰にも、だからなんでもできるのさ
指に色をつけて、色をつけて、色をつける。
混ざったマーブルじみた黒色の指に紙を押し付ける。
もう折れそうだ。強く押しすぎて。
切り裂いて、紙を、水に落とした
汚れない指の色は取れずに、ただ深く自分の奥へと染み渡っていった
残りの絵の具で明日を描く、上手く描けそうだ
筆をとって力を測って、僕は未来を図る
ひとつ描いて、思い出を増やす。
綺麗な色の画用紙に、燃やした白い指で僕は虹色を足した。
素敵な素敵な絵の完成。
きっとこの絵は昨日より少し綺麗で、僕の思う明日より汚いんだ。
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書き殴りみたいな感じです。
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