あたしはあたしを生きる
午前3時。
また今日もこんな時間まで起きている。
何時間も前に飲んだ睡眠薬はもう効果が無い。
寝なきゃ…
寝なきゃ…
だけど
眠るのが怖い。
目を覚ました時にいつもの自分でいるのか。
それとも
目を覚まさないまま消えてしまうのか。
考えたくない。
生きるとか、頑張るとか、もう沢山。
ただ平穏に人生を全うしたいだけなのに。
あたしの中の二人の対なる感情が、いつもあたしを苦しめる。
ほら、また。
現実逃避の傷が腕に刻み込まれた。
あたしが病み始めたのは4年前。
体が思うように動かなくなりだして、身の回りの事もできなくなっていた。
なんだろう、この感じは。
まさかね。と思って精神科の病院を探した。
いくら現代病とはいえまさか自分がなんて…
「抑鬱病と境界性人格障害ですね」
はい?
嘘でしょ?嘘って言ってよ。
「これから薬とカウンセリングで治していきましょう」
薬って…あたしが飲むの?体は健康なのに?
「先生、あたし病気なんですか?」
「発見が早くてよかったです。気を落とさないで前向きに治療していきましょう」
あたしが精神病…?
軽い気持ちで受診したが、それは大きな物となって返ってきた。
初めての精神科、初めての精神薬。
あたしはかなり混乱した。
あたしが精神病…
丁度季節的に就職活動の時期。
失敗は許されない時にあたしはもっと荒んでいくのだった。
つづく