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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

悪役令嬢の死逃亡(読み切り)

これは、読み切り版です

評価が高かった場合連載版を投稿する予定です


目を覚ますと見知らぬ天井があった。


頭に僅かに痛みが走るが、何とか体を起こし周りを見渡す。


私は天蓋付きベッドの上にいて見知らぬ天井と思ってたのは天蓋付きベッドの屋根だった


ベッドの上から私は、周囲に置いてある家具を見ることにした。


煌びやかな装飾を纏ったドレッサーやテーブル、チェア等の家具が置いてあった。


私はふとドレッサーの鏡を見る。


そこには、だいたい腰まで長い金髪のストレートで紅色の瞳の少女が映った。


突然、頭に痛みが走る


ドレッサーから目を離し、再度周囲を見る


一つの壁にかけられた家族写真に目が止まった。


金髪のボブショートの少女が中央にいて足が届かない高さの椅子に座っていて足がプラプラしてる


少女からみて右横に美しい金髪の女性が少女に正面を向くように促してるように見える


少女からみて左後ろに赤髪の男性が軍服の用な服装で堅苦しい笑顔をしてたっていた


部屋からして中央の少女は多分、私だろう


ぼんやりな意識の中、写真を見つめてると、部屋の扉がトントンとノックされる音が聞こえた。


(お嬢様、失礼します)。


私は、一瞬考えたがメイドの立ち入りを許可した。


許可をすると扉がゆっくりと開き、水色の髪のメイドがやって来た。


(お嬢様、体調はよろしいでしょうか?)。


体調? 大丈夫だけど?


(お嬢様、もしかして覚えて居ないのでしょうか?)。


覚えて? いや、何かあったかしら?


(お嬢様は、魔法薬の授業中に爆発の衝撃で意識を)。


魔法薬、魔法薬かそういえば、作ってたような


いなかったような、てか爆発するって


何を調合したのかしら?ね?


(何を調合したのか覚えて居ないのでしょうか? お嬢様)。


全然、覚えてないわ


(魔法薬の先生によると、バルホニア薬の調合をしていたと聞いたのですが)。


バルホニア、バルホニアか


バルホニア薬ってそういえば作ろうとして、ミミズクの嘴の分量を間違えたような


(バルホニア薬は、少しのミスで爆発するのをお忘れでしょうか、お嬢様)。


忘れてたわ、私の慢心だったわ


それで、どれぐらい気を失っていたのかしら、私は


(約3日でございます、お嬢様)。


約3日か、結構意識を戻すのに手間取ったみたいだわ


そういえば、魔法薬のテストがあったのを思い出したわ


期限はいつでしたっけ?


(お嬢様、魔法薬のテストの期限は明日でございます)。


はぁー! 明日!?


間に合うわけが、いやまて?


テスト内容なんだっけ?


(お嬢様、バルホニア薬でございます)。


そうね、バルホニア薬


テストの合格のためにはバルホニア薬を作ろうとして爆発事故


そんで、気絶し目覚めたら期限に迫っていて、所で期限の延長は?


(多分、無理でございます、お嬢様)。


あーあー 期限が爆発で吹き飛んだわ


急いで作らないと、とりあえず作りに行かないと


(お嬢様、お体は)。


ちょっとだるいけど、テスト不合格されて、面倒事が発生するのは嫌だから頑張る


(珍しいですね、お嬢様が頑張るなんて?)。


そういえば、私、頑張るって気持ち初めてかしらね?


グータラ、でバルホニア薬を作ろうとした結果が爆発だからしっかりしないと


とりあえず、私とメイドは魔法薬を工房に向かった。


魔法薬の工房


私の家は魔法薬で有名な貴族


えっと、名前は、あれ?


思い出せない?


なんか糞長い名前だった気がする


今はどうでもいいので、魔法薬のテストを頑張るしかない


その為にバルホニア薬の作成しないと


大鍋のなかに水をいれ、火で加熱沸騰さそて


蜥蜴のしっぽ、ミミズクの嘴を大鍋にぶちこんで醸造


その後魔力をゆっくり大鍋に入れてながらかき混ぜ


ヒルルクの髭を少々いれて、さらに魔力を入れる


人魚の涙「石」とペルトピップの爪をすり鉢でつぶしたものをゆっくりと大鍋に入れる


大鍋をゆっくりかき混ぜて数分


魔法薬用のガラス瓶にこの液体を積めたら


バルホニア薬の完成ですわ


完成したバルホニア薬を念のため、鑑定眼で確認してみると


うん、バルホニア薬(高品質)とでた。


これでテストとバッチリ


その後、部屋に戻り夕食を食べた。


その日の夜


私はバルホニア薬の調合中にフワッと思い出した事をまとめる事にした


思い出したきっかけは、目覚めてドレッサーの鏡を見た時


鏡に映る自身の姿


その時はなんか、見覚えがあるなてーどだった


まあ、自室に鏡有るから見覚えが有るのは不思議ではない


バルホニア薬を調合してる時にふと思った


バルホニア薬こんなに調合簡単だっけ?と


結果バルホニア薬(高品質)が出来てしまったんだけど、なぜ高品質で作れたか、その理由が分かった


それは、前世の記憶


前世が魔法薬のプロだったとかではない


ごく普通のJKだった


乙女ゲーム、マンマルハートは愛の誓い


と言う乙女ゲームを前世の私はやっていた


乙女ゲーム、マンマルハートは愛の誓いでも魔法薬の調合はミニゲームとしてあった


私は、その魔法薬の調合ミニゲームが得意でめっちゃやりこんでいた


そういえば、魔法薬の調合ミニゲームで調合できる魔法薬の中にバルホニア薬ってあったかな?


ミニゲームの内容は、覚えて居るけど何が作れたかまでは覚えて無いみたい


とりあえず、魔法薬の調合ミニゲームの事は置いておいて、乙女ゲーム本編について整理しておかないと


乙女ゲームマンマルハートは愛の誓いは平民生まれの主人公の少女が、突然光の魔法を使えるようになった為


貴族の男爵家に目が止まり、養子として引き取られる


引き取られた主人公の少女は貴族達が通う学園に入学する事になる


入学すると、五人の攻略対象者に出会う


一人目は、王国の第一王子


二人目は、王国の第二王子


三人目は、王国の真祖の息子


四人目は、王国騎士団団長の息子


五人目は、王国直属の商人の息子


そして、乙女ゲームと言えば、

主人公を邪魔する悪役令嬢がいて、

それが私


私こと悪役令嬢は王国の第一王子と婚約を結んでいて


学園の卒業式の時に主人公に対して嫌がらせをしていたため婚約破棄され


主人公が選択したルートによって悪役令嬢の私は、

処刑されるか国外追放されるか変化する


まあ、国外追放しても追放先で王国が派遣した暗殺者によって殺されるから


ほぼ死亡する事が確定していたりする


現時点で悪役令嬢の私は王国の第一王子との婚約を結んでいないので


婚約をそもそも白紙にできれば、

破棄による処刑や国外追放をそもそもを無くせるかも知れないが


とりあえず、現状の目標は、婚約の白紙かな


正直に言おう、結論からして王国の第一王子との婚約は白紙に出来なかった


悪役令嬢こと私の家は公爵家


王族の次に高い階級の家になる


よって王族との婚約はなるべく高い階級の娘との婚約が決められてる


まあ、例外として成績が優秀であれば多少、

階級による優先の婚約を変更はできるが


数日前に作った、バルホニア薬(高品質)のせいで好成績を叩きだし、

他の王国の第一王子との婚約候補とかなりの差をつけてしまった


そのせいで明日から、次期王妃候補としての勉強をする事になった



次期王妃になるための勉強やお茶会のマナー講座


ダンスレッスン等いろいろこなしていった


約一週間ぐらい様々な勉強をしていたが、ほとんどの科目は合格点を貰っており教わる事はほとんど無くなっていた


王妃候補の勉強のほとんどの科目で合格点を貰って数日たったのち


現王妃にお呼ばれしお部屋に行く事になった


部屋に到着すると、現王妃は息子の第一王子の自慢話を始めた


その内容はほとんどが息子天才天才とかそんな感じの話だった


私はそれは興味がない内容だった


その第一王子に婚約破棄される予定を知ってる悪役令嬢の自分には


その日の夕方、ダンスホールの近くのバルコニーで外を眺めてるとダンスホールの出入りの扉が開き誰かが入ってきた


私は誰が入ってきたのかを確認するためにダンスホールの方に向かった


ダンスホールに到着するとそこにいたのは、第一王子だった


私が第一王子に近づくと第一王子は私の存在に気がついた


(きみは確か僕の婚約者候補のたしか、えっと名前は)。


第一王子の質問に私は答える


(あ~あ~そうだったね、できみは何でこんな所に?)。


ここのバルコニーは夜空が見やすいのって答えると


(へぇー、夜空がね でも夜空見るなら天体棟のほうが見えるとおもうけど)。


天体棟、天体観測するためにたてられた棟、夜空を見るなら普通そちらのほうが見やすいのはわかるが、私には天体棟に入る許可を持ってない


次期王妃の勉強に必要ないからという理由で許可が降りてない


とことのを第一王子に言うと


(あそこ、許可必要だったんだ 知らなかったよ)。


まあ、第一王子ならよっぽどの変なところでなければ城の中を自由に移動は出来そうだ


(そうそう、きみは僕の婚約者候補だったんだよね、ちょこっと君の事が知りたいな)。


と第一王子が言ってきたが私はまだ候補です、代わるかもしれませんのでと言い


第一王子の質問を断った


その後は、城で借りてる自室に入り部屋の鍵をかけた


翌日、次期王妃の勉強の必修科目は全部終わったので一旦お屋敷に帰れる事になった


帰る支度はある程度はやってあるので、気晴らしにダンスホール向かうことにした


ダンスホールに到着するとそこには第一王子がいた


その第一王子の目は少し悲しそうだった


第一王子は私を見つけると否や近づいて来た


屋敷に戻ってしまうのか?


第一王子が少し悲しそうな目で、そう言った


魔法薬学の勉強が有るから戻らないとと言うと第一王子が


お城に薬学の勉強ができる部屋を用意するのでもう少し居てくれないか?


と答えた


現在王妃の策略なのか分からないが、私は屋敷に戻りたい気持ちが有るためそれを断った


第一王子が、私の頬を触ろうと手を出す

それを後ろに下がり回避する


触らせてくれないのか


と第一王子が悲しそうな声で言うが、私は未婚の女性


軽々しくさわられたくなかったからと第一王子にそう言った


第一王子は、小さな声でそうかと言った


私はそのまま第一王子を置いてバルコニーの一角のテラスに向かった


第一王子が後をつけてくるが私は気にしなかった


テラスに到着し中庭を見ると庭師の方々が様々な道具を使い庭の手入れをしてるのが見えた


私が庭師の仕事を見ていて、気づかなかった、私がいるバルコニーにひび割れが走った


そのひび割れは私がいるテラスまてやって来て、私をテラスから下へと落下させた


ひび割れが走るのを見ていた第一王子はすぐさま私を助ける為に走って来た


私が第一王子に手を伸ばす


第一王子も私に向かって手を伸ばす


お互いの手が届きそうな距離になって第一王子が私の手を掴もうとしさらに手を伸ばすが


伸ばした手は空を切った


第一王子の手に掴まれなかった私はそのまま下に落下した


バルコニーの下にあった、四体の英雄像が天に掲げる剣に私の胸は貫かれた


私は、その日のまた死んだ………?!


―――――――――――――――――



私がお城の中庭にある像が掲げる剣に腹を刺されて約3年が経過した


私のこと悪役令嬢はぴんぴんしてる


現在は下町の大食堂で料理人として働いてる


なぜ生きてるだっけ?


あの程度で死ぬ分けないじゃん


そんなの人間が右足左足を交互に前に動かすと歩けるとおんなじぐらいの常識でしょ?


まあ、そんな事は置いておいて


バルコニーにひび割れが走ったに関しては誰かが意図的に仕込んでいた事は気づいている


それは落下する前日にバルコニーに行った時に痕跡を発見していた


まあ、タイミング的に第一王子を殺す為に仕込んだ罠だと思うけど、

第一王子が罠にかかる前に私がかかったからあんな風になったけど


ちなみに私のこと悪役令嬢は死亡扱いとして処理されたみたい


なんせ死体発見されたもの私のね


え? じゃあ今の私は?何かって?


死体その物がフェイクだもの精巧に作られたフェイクの死体


像の剣に指される直前にフェイク死体を作りフェイク死体を剣に刺させて


本物の私は下町に逃げ隠れるって感じ


死亡扱いとして処理されたのを知ってるかって?


今の私が居るところって何処?


大食堂よ、国の騎士団の団員も利用する大食堂よ


少し色仕掛けしたら、団員の一人がゲロったのよ


次期王妃になる娘が毒殺されたって


毒殺? 多少死亡条件が違っているけど、死亡には変わらないわ


これでお父様がどう動くかは、さすがに情報流れてこないけど、まあ仕方ないわ


戻ればいい?


ばっかじゃないの?


婚約破棄で処刑される予定の悪役令嬢の私が、戻ったところで悪役令嬢として処理されるだけだわ


胸を剣で刺された程度では死なないのては無かったかって?


死なないけど痛いもの痛いもん


前世の中に公開処刑で火破り刑にされた、時もあったけどね


全く死なないけど熱いし痛いのあれ


と言うわけで、痛々しい事になる乙女ゲームの舞台に行かないようにするためにさっさと舞台から降りましたとさ


普通はこれで降りれたと思うでしょ?


これが違ったんだよね


めんどくさい、とてもめんどくさい


現在下町の町娘である私はなぜか、乙女ゲームの舞台の学園に入学しないと行けない事になりました


まあ原因は学園に入学条件で、そこそこの魔力を持つ者は入学しなければならないらしいの


永遠の転生者の私に魔力が無いはずは無いのももちろん、この世界で私の魔力の上限値を測定する事は

太平洋に沈んだ一人の人間を探すより不可能な事だけど


平民枠として入学なんだけど、入学するのが私だけじゃないの、もう一人女の子が居てね


その娘がさ、乙女ゲームの主人公ことヒロインちゃんなんだよね?


最悪、まじ最悪や悪役令嬢の私の天敵の乙女ゲームの主人公のヒロインちゃんと入学


まじで、めんどくさい

私の入学中止にしない?


中止しない

中止にならないのね、はぁ


そうそう、そういえばさっき変な客が大食堂に来てたわ


セイバーを全滅するヒロインXとか名乗る女の子だったわ


めんどくさいことはこれ以上要らないの


そんで現在、入学するために学用品を買いに商店に来てるんだけど


学園指定の教科書、文具や魔道書、訓練魔法用の杖等をとりあえず購入して、学園指定の鞄に入れてっと


入学式は明日なんだけど、嫌な予感を覚えながら私はベッドに入ったわ



翌日、私は朝食を食べて、

学園の新品の女子制服を着用し斜め掛け鞄を背負って家をでた


そんでついに私は乙女ゲームの舞台の学園の門にたどり着いた


私は制服のポケットから懐中時計を取り出し時間を確認する


入学式の時間にはちょっと早かった


学園の庭を確認しに向かうと、いやなシーンを目撃してしまった


それはなんと、乙女ゲームマンマルハートは愛の誓いのOPムービーシーンのヒロインちゃんが第一王子と出会うシーンだ


それを見てしまった私は、意識を失った…………

ここまで読んでいただきありがとうございます。


面白いと思ったや続きが、気になると思ったら


ブックマークしてもらえると、読みやすくなります。


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[一言] 王子にトラウマ植え付けてきてる………
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