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エッセイ

敗戦から学ぶべき物

作者: 静夏夜


 最初に結論を言います。


 クロアチア戦の敗因は【分析力の差】です!!


 日本サッカー協会の分析班にこそ質の向上を求めます。


 クロアチア相手に、カウンター攻撃が優用と監督が考えた時点で、分析班がクロアチアを分析出来ていなかった事が明らかなのです。


 その為……



■成功体験の履き違え


 スペイン戦後半のカウンターサッカーでの成功体験から、日本の攻撃システムの一つとしてカウンターを使ってしまった事が間違い。

 クロアチアは堅実なサッカーである為、カウンター攻撃にも対応出来る事を理解せず、後半に浅野を入れた事で日本の攻撃が単調な前線へのフィードばかりになってしまった。

 本当なら、前半の前田のゴールという細かいパス回しからの得点の成功体験を重要視し、浅野ではなく南野を入れ三苫・堂安・鎌田と共にパスを回してゴールを目指すべきでした。



■相手の驚異を断つな


 クロアチアが嫌がっていたのは

・前田の前線プレス

・堂安と伊藤のドリブルと、前へ向かう時の二人の連携

 けれど堂安を下げ伊藤を上げてしまった事でクロアチアの左サイドが楽になりました。



■カウンターサッカーのデメリットを解っていない


 日本のシステムとしてカウンターサッカーをあまりやって来なかった為、カウンター攻撃に頼りすぎてしまった。

 浅野と伊藤が前に居る事で、前線へのフィードばかりとパスが単調になった事で相手も守り易く、ボールの保持率も下がり守備の時間が増える。

 何度かサイドからの攻撃も見られましたが、前へと向かう意識から、サイド攻撃なのにフリーな選手よりゴールに近い方へとパスを出し、ゴール前ニ列目のフリーな選手が意識的に目に入り難くなっていた。



■成功体験に頼り過ぎ


 最後のPK戦を好セーブをしてきた権田に任せたが、ここは全員で戦う姿勢として監督采配で身長があるシュミット・ダニエルを使うべきでした。

 これは確率ではなく威圧感の問題。

 それだけで相手はコースの端を狙うので、勝手に外す可能性が高まります。

 更には昨今PK職人という可能性にデータも少なく、相手の分析力が試されるように仕向けられた筈。



■PK戦こそ分析班の出番なのに……


 最初のキッカーになった南野が止められた理由も含めて言える事に、蹴る前から南野が右に蹴る事は予測可能でした。

 三苫の左も浅野の右も。

 南野は交代投入した後、単調なフィードばかりだった為にボールにタッチした回数が3度程度、それも後ろに戻っての守備でのタッチ。

 当然、振り切って打つよりコースを右に狙いたくなります。

 三苫は一歩目の腕・浅野はステップ前の立ち位置でコースが判りましたが、浅野はあからさま過ぎて相手キーパーが裏を読んで逆に飛んだのでしょう。

 コレを読み難くするのが、コーチ陣が分析データをキッカーに“教える姿”です。

 相手キーパーが裏読みしたくなる為、見え見えなシュートコースも疑心暗鬼に動きが鈍る。



■敗因は分析力の差ですが、データの使い方も学ぶべきでしょう。


 オランダのファン・ハール監督を見てみて下さい。

 アヤックス監督時代からだけど、試合よりもデータとメモを見る時間の方が多いんです。(笑)



 え、何その采配?

 何でそこ? 何でそれ? 何で? 



 と思っているのは、私だけでなく選手もで、良く解らないまま気が付いたら勝ってたという話を選手がしてて……


 私の中では、データといえば野球の野村監督ですが、阪神タイガースの岡田監督と似てる気がしています。(笑)


 監督にも本物の天才って居るんです!



■選手層は日々厚くなっています。


 この円安、出稼ぎ的にも海外に出て行く選手は更に増える可能性に、自分を知る事で個々の能力も海外に出れば理解し易く、足りない部分を理解し補う事に繋がる。

 それが選手層を更に厚くする事になり得るように協会は選手の様々な面でのフォローをするべきで、そこには引退後の事も含めるべきでしょう。

 サッカー人口が増えれば関係する職も増やせますので。



■善戦ではありません悔しい負けです


 以上を踏まえ、今回の敗因を精査し、より質の高い分析データと成功体験を持って次へのステップにしてもらいたいですね。


 選手の皆さんお疲れ様でした♪


 勝てた試合に負けたのだから悔しがりましょう♪

 

■あとがき追記(2022/12/08)


 会見で吉田選手が「選手としてはPKに関してアレで問題無い」と言っていましたが、責任を取る癖がつき過ぎですね。


 より高い次元へのステップに行く為には、どう選ぶにしても戦う術を増やせる分析データという物を教えられるようなコーチングスタッフの質向上は必要です。


 未だに、責任の所在云々で語る事が必要と感じているのは明白で、それはこれまでもバッシングされるだろう他の選手を庇って来たキャプテンとしての経緯からでしょうね。


 けれどそれは、これから挑む若い選手達の高い次元への可能性の扉を閉じる事にもなります。

 選ばれた代表なのだからこそ庇うのではなく、選ばれなかった他の選手達の為にも上を目指しケツを叩いてあげる姿勢がキャプテンの役目だと思います。


 そして、こうした吉田選手が責任を取るような発言をしているのを見ても尚、何も言わず感じてもいないのか、日本サッカー協会、並びにOBの面々は……


 いい加減、恥を知れ!


 と、言いたくなりますね。

 御自分達の選手へのフォロー不足が露呈しているのですから……


 選手達が帰って来る前にそうした話への解決策を提示し、選手の負担を減らす事すらもせずに、むしろ南野選手の蹴り方がどうのとぬかし、自身のメディア露出に繋げようとするような愚か者は協会除名処分で良いと思います。


 相手の分析が出来ない訳です。

 先ずは日本サッカー協会自身を分析するべきかもしれませんね。



*2022/12/08修正改稿*

 正 浅野

 誤 吉田

 正 ダニエル

 誤 マイケル

 修正しました。

 そおです、私も……

 m(_ _;)m

 吉田選手シュミット・ダニエル選手、すみませんでした。

 

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― 新着の感想 ―
[良い点]  読ませて頂きました。  自分は、今朝のニュースで結果を知ったのですが……  なるほど、そんな感じの試合展開だったんですね。  【成功体験の履き違え】に関しては、確かにそうかもしれま…
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