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『みこがたり』  作者: 朝ノ月
第一章
35/75

《第一章の登場人物など》


 御覧いただきましてありがとうございます。こちらは『みこがたり』第一章に登場した人物や地名などについての説明をまとめたものとなります。第一章のネタバレを含みますのでご注意ください。


 また、本編にも登場する「四神」や「五行思想」などについても簡単にまとめました。御参考になればと思っております。




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《登場人物》


⚪︎天地あめつち 美子みこ

・天地神社の宮司を代々務める天地家の長女。(天地神社は病気平癒、健康の御利益を授ける)

・天地家は神獣「応龍」の加護を受ける一族【応龍】であり、高い神通力を持つ。

・天地家の女性は「【応龍】の巫女」と呼ばれ、全ての怪我や病気を治すことのできる「治癒の力」を持つ。ただし、自らに使用することはできない。

・魔を祓う力はない。

・言霊が使える。

・父、兄の三人家族。

・純真無垢で勇猛果敢、優しく明るい。好奇心旺盛。困っている人は放っておけない。

・遊ぶことも勉強も好き。

・妖怪だけでなく神や神獣が視え、話すことができる。

・健、馨、秀、透夜とは幼馴染で、守護者ではなく大切な友達だと思っている。

・【応龍】や【四神】の古い仕来りや規則についてはおかしいと思う部分がある。



⚪︎東堂とうどう けん

・青龍を祀る青龍神社の宮司を代々務める東堂家の一人息子。(青龍神社は勝負運と商売繁盛の御利益を授ける)

・四神「青龍」の加護を受ける一族【青龍】の次期当主。

・【青龍】は身体能力、戦闘能力が高く、特に剣術に長けている。

・祖父、父、母の四人家族。

・天真爛漫で一途。言葉遣いは乱暴だが人当たりはよく人見知りもしない。血気盛ん。

・勉強は苦手。

・刀を用いて戦い、魔を祓い清める。

・木に触れると木の声が聴こえる。

・自由を奪う【青龍】を憎んでおり、【応龍】を嫌っている。

・美子が【応龍】だと知りショックを受けるが、逢魔が時の森に引き込まれてしまい、一つ目の鬼に襲われたところを美子に救われ、強くなって美子を守ると決意する。



⚪︎南門みなかど かおる

・朱雀を祀る朱雀神社の宮司を代々務める南門家の長男。(朱雀神社は厄除けと家内安全の御利益を授ける)

・四神「朱雀」の加護を受ける一族【朱雀】の次期当主。

・【朱雀】は占術に長けており、火や弓を用いて占ったり魔を祓ったりする。

・父、母、妹の四人家族。

・温厚篤実で礼儀正しく、争いは好まない。

・博識で聡明。人の機微に敏感。

・朱雀の加護が弱いことに引け目を感じている。

・「朱雀の試練」に失敗し命の危機に瀕するが美子に救われる。「朱雀の儀式」によって真の神託と焔を賜り、自分を認め必要としてくれる美子と共に生きることを決意する。



⚪︎西城さいじょう しゅう

・白虎を祀る白虎神社の宮司を代々務める西城家の長男。(白虎神社は勝負運、縁結び、子宝、安産、子孫繁栄の御利益を授ける)

・四神「白虎」の加護を受ける一族【白虎】の次期当主。

・【白虎】は強靭な肉体と精神力を持ち、空手や柔道などの武器を持たない武術に長けている。

・父、母、姉の四人家族。

・唯我独尊な自信家。命令、束縛が嫌い。人を揶揄ったり喧嘩をするのが好き。

・普段は揶揄うような口調だが、余裕がなくなると荒っぽい口調になる。

・視覚、聴覚、嗅覚が優れている。

・勉強は嫌い。だが、状況把握能力が高く頭の回転も速い。

・容姿端麗の美少年。美しいと可愛いを兼ね備える。自分の容姿が優れていることは自覚している。

・意気揚々と天狗退治に挑むが、返り討ちにされ窮地に陥ったところを美子に救われる。家や人に合わせて「西城秀」を偽り続けた結果、自分を見失ってしまうが、嘘を見抜いた美子こそが自分のあるべき姿と場所であり、求めていたものを与えてくれる存在だと思い、心を許すようになる。



⚪︎北野宮きたのみや 透夜とうや

・玄武を祀る玄武神社の宮司を代々務める北野宮家の長男。(玄武神社は学業成就、雨乞い、海や川の安泰祈願、大漁祈願、長寿、子孫繁栄の御利益を授ける)

・四神「玄武」の加護を受ける一族【玄武】の次期当主。

・【玄武】は呪術に長けており、水と陰陽道を用いて魔を祓う。

・父、母、弟の四人家族。

・冷静沈着で頭脳明晰。寡黙で無表情。

・運動神経は良い。何でもそつなくこなせる。

・博学多才。聞いたり見たり教えられたことは一度で覚える。分かりやすく説明するのは苦手。人の行動は読めても感情は読めない。

・触れた水を操れる。また、痛みを和らげる鎮めの力が使える。

・薬学に明るく調合もできる。

・家や規則に従順。【玄武】であることを誇りに思っている。

・町を襲った元凶の妖怪を退治しに山へ入るも奇襲を受け異空間に引き摺り込まれる。妖怪との戦闘により重傷を負い、命の危機に瀕するが美子に救われる。父の教えに従い欲や心を捨てるが表情も感情も豊かな美子に惹かれ、自分もそうなりたいと思うようになる。



【応龍】

⚪︎天地あめつち 照幸てるゆき

・【応龍】の現当主であり、天地神社の宮司を務める。

・光、美子の父。

・無表情で必要なこと以外は話さない。

・規則や礼儀に厳しい。

・予想外のことばかりをする美子に手を焼いている。


⚪︎天地あめつち ひかる

・【応龍】の次期当主。

・美子の六歳上の兄。世界で一番美子が可愛くて愛しい。

・学才、容姿、人格など全てが優れる。

・父の照幸に対し不信感を抱いている。



【青龍】

⚪︎東堂とうどう 翠輔あきすけ

・健の祖父。

・【青龍】の先代。神職は引退。今は剣術の師範として教えている。

・美子が【応龍】の巫女だということは名前を聞く前に一目で判った。

・お酒が大好き。



【白虎】

⚪︎西城さいじょう ゆう

・西城家の長女。秀の三歳上の姉。

・母と共に虎ノ尾神社に奉仕している。

・父、秀とは別の場所で暮らしており、話すことはおろか会うことも滅多にない。(ただ、秀はよく抜け出して遊びに来るため、見かけることはそれなりにある)

・秀が唯一恐れている人物。





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《人外(妖怪、悪霊、神)》

※ネタバレの他に、本編に至る前の出来事(経緯)を補足したものもあります。



⚪︎一つ目の鬼

・体長2メートル弱と鬼にしては小柄。

・逢魔が時の森にて健を襲うも美子に阻止される。



⚪︎黒い炎の鳥

・禍々しい黒い炎の羽を持つ怪鳥。

・炎を操り、馨を焼き殺そうとするも美子に阻止される。

・その正体は朱雀の試練に失敗した子供達の恐怖や怨念が一つになったもの。



⚪︎朱雀の少年

・黒い炎の鳥を生み出してしまった人物。

・朱雀の焔が消えてしまったことに焦った当主の命により神託を授かる儀式を行うも失敗。それに腹を立てた当主が無理矢理力を解放させようと炎の海に突き落とすも力の使い方が分からず命を落としてしまう。

・当主の期待に応えられなかったことへの悔いや一人で死ぬことへの恐怖、悲しみから仲間を求めて悪霊化してしまうが、美子と朱雀によって救われる。



⚪︎烏天狗

・烏のような嘴や黒い翼を持つ山伏装束の半人半鳥。

・群れをなし、鼻高天狗に仕える。

・古来より鼻高天狗に仕え、白旺山を守護していたが、自身の領域に無断で立ち入る者達への忠告を悪事として捉えられ、【白虎】に討伐されていた。



⚪︎鼻高天狗(大天狗)

・赤い顔に高い鼻を持つ、体長5メートル程の大柄な天狗。

・持っている羽団扇自体に高い神通力があり、物を動かしたり風を起こしたりできる。

・ずっと昔に【白虎】の襲撃を受け、重傷を負ったため天上界で療養していたが、その間に派遣した烏天狗への【白虎】の狼藉に怒りと恨みを募らせていた。長い時を経て地上に舞い戻った際に再び襲ってきた【白虎】を返り討ちにし、【白虎】の次期当主である秀にトドメを刺そうとするも美子に制止される。その後、美子の力に魅了され、謝罪を受け入れて「白天王」として【白虎】と共にこの地を守ると誓う。

(その際、鼻高天狗も烏天狗も黒かった翼が白くなった)

(また、烏天狗は翼だけでなく全身も白くなった)

・白旺山の神様。



⚪︎手長足長

・巨人の妖怪。腕の長い方を手長、脚の長い方を足長という。二体で一対。

・山を追われた訳ではなく、魑魅と魍魎にけしかけられて町を襲った。しかし、町にいた【玄武】に即座に討たれる。



⚪︎魑魅魍魎

・容姿の異なる二体の小鬼。

・(魑魅) 人の形をした獣のような小鬼。

      山に入った人を迷わせ、作り出し

      た異空間へ誘う。

      山の木や石などを操れる。

      「シシシシ」と笑う。

・(魍魎) 赤い目に長い耳、黒い髪に赤黒い

      肌の小鬼。

      水を操れる。

      「ケケケケ」と笑う。

・元々は別の山で人間を迷わせ遊んでいたが、ただ一方的に化かしているのはつまらないと刺激を求めて旅を始め、玄聆山に辿り着いた。霊峰とされており修行の地であったため人が滅多に訪れず、暇を持て余していたところ別の妖怪が町を襲ったことから【玄武】の存在を知り、玄武の力を利用して更に強くなろうと思うようになった。山を訪れる妖怪をけしかけては【玄武】の力量を探り、弱体化していることを確かめてから作戦を決行した。透夜を選んだのは幼いのに強大な力を持っていたから。連れ去り重傷を負わせ、玄武の力を奪うまであと少しのところで美子に阻止され討たれた。


⚪︎孤面の男

・応龍祭りの夜、攫われそうになる美子を助けた人物。

・常に楽しそうで飄々としている。

・美子のうさぎのお面を持って行った。

・美子にしか視えない、話せない。


⚪︎眼帯の男

・伝説のお社の中で出会った人物。

・【四神】と戦闘になるが圧倒する。

・美子の何かに興味を示すが、四神の登場により断念。美子を投げ飛ばして現世に返してくれた。

・自称「カミサマ」。





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《地名》

⚪︎神ヶ森町(かみがもりちょう)

・天地神社と四神を祀る四つの神社がある町。

・町名の由来となった町の中央にある「神ヶ森」は「神が守る森」として親しまれている。

・森の管理は町がしており、立ち入ることは禁じられていない。

・東西南北の地区にはそれぞれ特徴がある。

(東) 住宅街や公園などがあり、暮らしやす

    い地区。

(西) 駅や高速道路などの交通の要地、また

    商業施設やビルが多い地区。

(南) 学校や図書館、文化会館や運動場など

    の教育施設が多い地区。

(北) 田畑や果樹園など農業が盛んな地区。






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四神ししん・しじん

・四つの方角を司る霊獣。

・中央の麒麟、黄龍を入れて五神とも言う。

・五神は方角の他に季節や色など相当するものがある。


※注意※

 作中では「応龍」と表記しておりますが本来中央を司るのは「黄龍」です。「応龍」は四霊の一つで四神とは関係のない存在です。この点についてはかなり後になるとは思いますが、作中で必ず触れますのでご理解頂けたらと思います。



⚪︎黄龍おうりゅう・こうりゅう

・中央を司る霊獣。四神の長。

・季節は土用。

・色は黄色。

・五行では「土」に当たる。

・味覚では甘い。

・五常では「信」。


⚪︎青龍せいりゅう

・東方を守護する霊獣。

・季節は春。

・色は青色(緑色)。

・五行では「木」に当たる。

・味覚では酸っぱい。

・五常では「仁」。


⚪︎朱雀すざく

・南方を守護する霊獣。

・季節は夏。

・色は赤色。

・五行では「火」に当たる。

・味覚では苦い。

・五常では「礼」。


⚪︎白虎びゃっこ

・西方を守護する霊獣。

・季節は秋。

・色は白色。

・五行では「金」に当たる。

・味覚では辛い。

・五常では「義」。


⚪︎玄武げんぶ

・北方を守護する霊獣。

・季節は冬。

・色は黒色。

・五行では「水」に当たる。

・味覚では塩辛い。

・五常では「智」。




五行思想ごぎょうしそう五行説ごぎょうせつ

・全てのものは木、火、土、金、水の五つの要素から成り立っているとする説のこと。

・この五つの要素はその性質から「相生」「相剋」といった関係がある。


⚪︎相生そうせい

・相手を生み出していく関係のこと。相手の性質、力を強める関係。木→火→土→金→水(→木)

・木は燃えて火を生む。(木生火)

・火は物を燃やして土を生む。(火生土)

・土は地中で金を生む。(土生金)

・金は結露し水を生む。(金生水)

・水は木を育てる。(水生木)


⚪︎相剋そうこく

・相手を打ち滅ぼしていく関係のこと。相手の性質、力を弱める関係。木→土→水→火→金(→木)

・木は根を張り養分を吸い取って土を痩せさせる。(木剋土)

・土は流れを堰き止め水を濁す。(土剋水)

・水は火を消し止める。(水剋火)

・火は金(属)を溶かす。(火剋金)

・金(属)は木を傷付け切り倒す。(金剋木)


※「陰陽五行思想」はこの思想に「陰陽説(全てのものは陰と陽の相反する二気によって生成消失し、二気が調和することによって自然の秩序が保たれるとする説のこと)」が加わったもの。


※「陰陽道」は「陰陽五行思想」を基に、日本で独自の発展を遂げた呪術や占術のこと。

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