第4話 隠居校長の託け
今年最後の投稿になります。
来年もよろしくお願いします。
一方、校長室では。テルと校長が面会していた。二度と会うことはないと思ってたが、しかしやはり必要じゃ。奴の力が。だから……
「やあ、2億年ぶりだね。相変わらず姿はお子ちゃまのままだね。ウリエラ。」
「久しぶりじゃな。ストレスで白くなったの。ルシファー。」
真っ白な肌と髪に赤い目が輝く女性は、パイプを吸って煙を立てていた。
「今更何の用かな。」
テルは社長椅子に座ってくつろぐ、ルシファーの首元に白い刀を突きさした。正確には寸止めだ。殺す気はない。
「いきなりひどいじゃないか。人の机の上に乗って刃を向けるなんて。」
「何のつもりじゃ。なぜここで教師をやっているのじゃ。」
「なぜって君と一緒だよ。隠居生活の一環だ。いつまでも上の空で死を待つのはつまらないだろう。だからこうして刺激を求めてるってわけ。」
意味が分からない。刺激を求めて下界に降りたなんて。上界をめちゃくちゃにしといてそんな言い訳,
通用すると思っているのか。
「もちろん信用するかは勝手だが。こっちは真面目に校長の仕事をしてるんだ。邪魔をしないでくれ。」
「お前がしてきたことで上界は戦争が起こったんじゃぞ!」
「戦争?何のことだ。」
とぼけているのか。それとも本当に。
「白と黒の戦争が起こっておる。協定を結んだにもかかわらず戦いが起こったのじゃ。話によるとルシファーが裏切ったと。」
「あぁ、なるほど。何やら勘違いをしているみたいだな。裏切ったのそれ私じゃない。弟子だ。」
弟子ぃ!?ルシファーに弟子がいたのか。
「別に弟子は誰にでもいるだろ。名はジョーカー。そうかアイツ裏切ったのか。」
いや名前から裏切るの察するだろ。ならこいつは白、白よりのグレーじゃな。奴は真っ白だけど。
「それで、無実は証明できたところで本当の目的を教えてくれ。わざわざ遠方からくる理由はそれだけじゃないだろ。」
先読みされた。的確に予知されると気持ち悪い。
「気持ち悪いなんてひどいじゃないか。」
「だから先読みするんじゃない!察しがついてるなら要件だけ言うからの。頼みがある。儂の弟子の師になってくれ。」
少しシーンと間が空いたあとに呆れた顔をされた。裏をかけたようでちょっとだけ勝ったような気がする。
「君が教えればいいだろ。なんだ君の頭の中は年齢に比べてスッカスカなのかな?」
ここで煽りに乗ったら奴の思うつぼじゃ。ここは冷静に。
「儂は2年間生きる知識を戦術を常識を与えた。もう教えることがないのじゃ。リクは完璧すぎる。実際今の儂より強い。だから教師をしているお前を訪ねたのじゃ。」
考え込んだ。たがすぐに返答が来た。
「うん。この学校に生徒であれば誰でも師になろう。だがそのリクってやつは人間じゃないな。おそらく……」
そう、気づいたはずじゃ。リクはこの世界にいてはいけない存在。いつか消さないといけない。世界このの異物の遺物なんじゃ。リクは……
【神と悪魔の混血】
いや、存在してはいけないのは儂ら含めてか。儂らが存在するからアイツらがいるのじゃ。自然と顔が歪んでしまう。憎悪と嫌悪が湧いた。
「儂らが残すものは後継者だけ。無になることが理想なんじゃ。」
かつての過去があるルシファーならきっと上手くいく。今のルシファーならきっと上手くいく。儂はリクの師には向いてない。正直ルシファーには何もかも勝てない。
「ただ責任逃れのようにしか聞こえないな。」
言い返す言葉がない。資格がない。
「まあ契約は必ず守る。こちらも要求するがまた後日連絡しよう。逃がすと思うなよ。」
「逃げんし、これで責任を取ったと思うなよ。」
強く怒りを込めドアを閉めた。やはり儂はアイツが嫌いじゃ。これから面白くなりそうだとともに笑った。
あれ?リクどこに行ったんだ?




