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第3話 校内探索

今のところ【テル】がヒロインなのですが、本当のヒロインではありません。

これから出てくると思いますよ。

 ちょっとした騒ぎになり、現れたのは生徒会長。第一軍魔法学院の在校生NO.1の実力者だ。都市のどこで聞いても名が上がるほどの知名度もある。そんな有名人といきなり面会できるとは。


「師匠はあの方と面識があるの?」


「昔の事じゃ。式場で1度あったことがある。確か名前は。」


「蜾蠃ミクと申します。遠くから良くぞいらっしゃいました。テル様もお久しぶりですね。」


「おぉそうじゃったな。見ない間に大きくなったの。背も身体も。」


 はみ出しそうな巨乳を見ながら話す師匠を見ていると何だか愚痴に聞こえる。


「テル様から事前にお手紙の報告は貰っていたのですが、こちらの不手際で申し訳ございません。」


 え!いつの間に連絡取り合ってたんだ。


「儂が穏便に頼むって言ったんじゃ。気にするな。」


 どこも穏便じゃないし。全部師匠が原因じゃないか。

 モヤモヤしながら俺らは生徒会長室まで案内された。


「改めまして、ようこそ第一軍魔法学院、通称セントラルへ。あなたたちがくるのを心待ちにしていました。ウリエラ=リク、あなたをセントラル入学を許可します。」


「え!」


 こんなにあっさりと。試験はやらないのか。


「テル様から報告は貰っていますし、基礎ももう既にやっているそうなので試験は割愛させていただきます。表向きは編入生として入学してもらいます。明日から登校してもらいますよ。」


「明日から?」


「そう焦らずに。体に合った制服を準備したり手続きがありますので明日の朝にもう一度いらして下さい。」


 そう言われて外に出された。師匠は学長と話があると言っておいてかれてしまった。蜾蠃生徒会長とも面識があったのであれば、挨拶とか色々あるのだろう。展開が早すぎて頭がパンクしそうだ。俺はとりあえず入学は出来たらしい。


「さて、これからどうするか。」


 お腹がなった。もう昼か。街に気になる店があったし、行ってみるのもいいか。


「ちょっと待ちなさい。」


 声をかけらた。また巻き込まれると困るし、なるべく早めに済ませよう。


「僕の事ですか。」


「あなた以外にいないじゃない。さっき外の検問で暴れてた人でしょ。」


 バレてる。見られていたのか。ここで嘘をつく意味はなさそうだ。


「はい。ご迷惑をおかけして申し訳ございません。」


「謝るほど困っていないけど。それより会長室から出てきたって事は許可は降りたのかしら。」


 許可は多分入学の事だろう。


「明日から正式に入学するらしいです。」


「へー良く入学出来たわね。てことは今日は一日オフなのかな?なら校内案内しましょうか。」


 特に用事もないし、ご飯もそのあとでもいいか。初日から校内迷子も困るし。


「是非お願いします!えっと……」


「副会長の釜崎=リーナです。リーナでいいわよ。よろしくねウリエラ=リク君。」


 副会長。つまり会長の次に強いひとかな。あれ?俺名前言ったっけ。


「はい。リーナさん。」


 俺は釜崎さんと校内を探索した。教室は無数にあり、職員室、図書室、音楽室などなど至って普通の学校。大きめな大学のようだ。


「思ってたよりも普通だった?ここは魔導士以外にも教師や政治家、社会人になる人もいるの。君が1番見たいのはここでしょ。」


 扉を開くとそこに広がるのはグラウンド。ガラスのドームの中に土が敷きつめられている。周りには何千人と座れる数の観客席。


「魔法格闘技場。そしてここがスタジアムコロッセオ。」


 まるでスポーツ観戦のアリーナようだ。


「ここで殺し合いを?」


「殺すまではしないわよ。あくまで試合。たまに死ぬ若輩者もいるけど。」


 ガラスのドームの中で2人の生徒が模擬戦をしている。片方は両手剣、もう片方は杖を持っている。燃える剣を振り下ろし、水の盾で止める。魔法の戦いはこんなものなのか。


「遅いな……」


「え?」


「あ、いやなんでもないです。残りの部屋はあそこですが。」


 廊下の奥。黒い両扉で鎖でとめられている。見るからにやばそうな雰囲気を漂わせている。


「あれはまだ見ちゃダメ。」


「ですよね。」


「これぐらいで終わりにしましょうか。食事はもう済ませてますか?」


「これからなんですよ。どこかいいお店知ってますか?」


「それなら一緒に行きましょうか。この街の店なら熟知しています。」


 一緒に来るのか。知らない街に1人でいるよりかはマシか。

 人気のない裏道にひっそりと佇む喫茶店に入った。渋めの店でコーヒーの匂いが漂う。そして頭も髭も真っ白な筋肉質な男性がコーヒー豆をひいている。


「オシャレなお店ですね。」


「ちっ。気づかねえとかマジで馬鹿だな。」


「え。」


 釜崎リーナの雰囲気が変わった。店に入る前までは清楚な女性だったはずなのに。


「ガキンチョがノコノコこの学院に入るなんて、君死にたいの?」


 壁に押し付けられ、壁ドン(足で)された。


「ちょっ、リーナさん。どうしたんですか。」


「よく聞きな。あそこは神殺しの学院よ。」


 神殺し?


――――――――――


 一方、校長室では。テルと校長先生が面会していた。


「やあ。2億年ぶりだね。ウリエラ。」


「久しぶりじゃな。ルシファー。」


「今更何の用かな。」


テルはルシファーの首元に白い刀を突きさしていた。

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