60話 『本拠地突入、リーダーの捕縛または殺害担当、Aグループ』
「くらえ! 爆炎ーー」
「ーー悪いが遅い……!」
「!? ぐわぁ!」
魔法を放とうとした魔術師に剣を振るう。
闇ギルド【魔石】の本拠地の洋館に突入した冒険者たちは早速戦闘をしていた
冒険者たちが突入してくるという情報を事前に知っていたのか【魔石】のギルドメンバーの魔術師たちが待ち伏せをしていたのだ。
だがAグループの冒険者たちは慌てることなく冷静に対処する。
魔術師たちは遠距離から魔法を使って攻撃してくるが使うにはほんの少しではあるが時間を要する。
その隙を見逃さずに、魔法を使われる前に倒す。
それが魔術師と戦闘する上での基本だ。
魔術師はその大半が魔法に力を入れているために遠距離戦が得意だがその代わりに近距離戦は不得意なものが多い。
近距離で戦えばまず冒険者が負けることはない。
「……これでここにいる魔術師たちは全部倒したか……全員無事か?」
「あぁ大丈夫だぜクロック!」
「……問題ない」
クロックたちは洋館の中を探索している。
洋館の中は思っていた以上に広く、その広さは冒険者組合内以上だ。
中には部屋のドアがいくつもありまるで迷路。
一階を探索するだけでもかなりの時間がかかる。
Aグループは全員で25人いるがそれでもだ。
「このまま探していてもらちが明かないな……よし、ここからは二手に分かれて探索するぞ。13と12だ」
25人いる冒険者をクロックは二つのグループにさらに分ける。
12人が一階を。
13人が二階を。
「ランス・ウィリアム。あんたはどうする? 一階か二階、どっちを探索するんだ?」
「僕は……」
あっという間にグループが出来ていく中一人余ったランスは面倒臭そうに剣を腰の鞘にしまう。
ランスは少しの間考えてすぐに決めた。
「二階の探索をする」
「了解だ。ならそっちのグループのリーダーはあんたに任せる」
こうしてAグループはさらに二つのグループに別れることになった。
☆☆
「じゃあ早速二階の探索に行こうぜランス!」
「馴れ馴れしいなあんた……あぁそうしよう」
クロックが率いる一階探索グループの12人が行ったのを見てゴーグはランスに言った。
ランスが率いる二階探索グループの13人は玄関ホール正面にある二階への階段を上る。
「……ランス・ウィリアム。クロックさんからあんたにだとよ」
「これは……伝言鈴か」
「あぁ鳴らせば外にいる伝言鈴を持つ冒険者とクロックさんにまで音が届く。クロックさん曰く念のためにだとよ」
「……そうか」
クロックと同じパーティーの男が渡してきた伝言鈴をランスは受け取った。
クロック・フォルスター。
ランスと同じく金ランク冒険者の男だ。
クロックの実力はランスもそれなりに認めていた。一階の探索はクロックがいれば問題ないだろう。
「全員、警戒を怠るなよ。死にたいなら勝手に怠っても構わないけど……」
それだけ言ってランスは先頭に立ち前に進む。
そんなランスにゴーグとその他の冒険者が続く。
闇ギルド【魔石】の魔術師たちを倒しながら冒険者たちは洋館の中を探索していった。
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