50話 『自然豊かな世界』
「やっぱり体を洗うってのは大切なことだな、うん」
ご飯を食べ終わった俺は店の裏にある裏庭にいた。
何をしているのかというと裏庭にある井戸の水を木のバケツ? で汲んで体を洗っている。
当たり前だが服は脱いで俺が今身につけているのはタオルだけだ。
店内にいた男たちに店の裏庭に井戸があり、そこで体を洗えると聞いた俺はご飯を食べた後すぐにここにきた。
ちなみにタオルは事前に持っていたのではなくてガルシアさんに体を「洗いに行くなら」と言って渡されたものだ。
「……寒い……まぁほぼほぼ裸だから当たり前なんだけども……」
外はもうすっかりだった。
風はちょうどいい感じで吹いていて普通はとても心地よい風なのだろうが今はタオル一枚しか身につけていないので寒くてしょうがない。
長くいたら間違いなく風邪を引くだろう。
「……あ、星だ」
ふと空を見上げれば星がいくつも輝いていた。
別に星を見るのが初めてということはないのだが星を見るとついぽつりとそんな言葉を呟いてしまう。
「こんなに星空って綺麗に見えるものだったけ? ……もうちょっと見えづらいものだった気が……」
この世界きてからとっくにわかっていたことだがこの世界は自然が豊かだ。
そのため空気はうまいし、森林もたくさんあったりして俺が元いた世界とは比べ物にならないほど綺麗な世界だ。
俺がいた世界も元は自然豊かなところだったというがこんな感じの世界だったのだろうか?
「アマス……神様には本当に感謝しないとな」
空に広がる星空を見ながらそう口にして俺は誰もいない裏庭で礼をした。
神様がこんなところ見てるはずないに決まっているが感謝することは大事なことだ。
(……部屋に戻って寝よう)
俺は宿屋の裏口付近に置いたパーカーとジーンズをさっさと着て宿屋の中に戻った。
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