34話 『部屋の片付け』
「この本はこっちの棚に入れて……と」
「モルスさん、この本もそちらの棚に入れてもいいですか?」
「あ、はい。まだ本棚にスペースがあるので五冊ぐらいなら入れられると思いますけど……そんなに一気に持って大丈夫ですか?」
「大丈夫です! 私、力にだけは自信あるんですよ!」
ソフィーは両手で五冊の分厚い本を抱えながらそう笑顔で、自慢げに言った。
その本がどれくらいの重量か俺も同じような本を持ったのでわかっている。
だから心配して声をかけたのだがどうやら余裕らしい。
持った感じ俺がいた世界でいう辞典と同じくらいの重さがある……それを五冊一度に持って余裕……もしかしたら俺より力があるのかもしれない。
いや実際俺より力があるのだろう。
ソフィーしてきた箒での攻撃、あれの威力が凄まじかったことからもわかるが多分ソフィーの力……筋力はやばい。
だって普通箒で腹を叩かれただけで人が意識を失うだろうか?
(ま、まぁ今は誤解も解けたし、あの威力の攻撃をもう一度体感しないで済むから大丈夫だよ……ね?)
記憶に未だしっかりと残っている痛みを思い出しながら少し怖いと思ってしまう自分がいる。
……今やっているのは部屋の片付けだ。
そういうことにその力を使ってくれるなら……全然構わないよ……うん。
恐怖という感情を少し抱きながら俺はソフィーとこのポーション屋の店主フェアナの部屋の片付け……もとい掃除を始めた。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
ぜひブクマや評価、感想をくださると嬉しいです!




