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15話 『ビギナル草とリトルゴブリン』

「よし着いたな……ここがアフォレスト大森林だ」


「ここが……!」


 俺は目の前に広がる大きな木々、茂った森を見て思わず感動した。元いた世界、環境破壊が進み、空気は汚れ、自然はほぼほぼ破壊され、そのせいで人の心も汚れてしまったあの世界では絶対に目にすることのできなかったであろう自然が産み出した光景に。


 やっぱりファンタジーな異世界って最高だなと思うほどにその光景はいいものだった。


「なにぼーっとしてんだ? 行くぞ」


「は、はい!」


 ゴーグの後に続いて俺は大森林の中に踏み出した。その道中ではゴーグが今回目的のビギナル草とリトルゴブリンについて教えてくれた。


【ビギナル草】

 (カッパー)ランク冒険者でも採取可能な森林の浅いところに生えている薬草でありポーションの作成や解毒薬などに使える便利なもの。

 簡単に入手できるものでありながらこのビギナル草を配合したポーションは冒険者にとっては必須アイテムらしい。


「ちなみにだが、こういった薬草採取依頼は報酬金額が低いがたまにポーション屋の人からお礼としてポーションを貰えるときがあるんだ」


【リトルゴブリン】

 魔物(モンスター)の中でもかなり弱い部類のゴブリン種。というかゴブリン? 知性は全くなく持っている武器もただの木の枝だったりする。知性がないかわりに生物としての本能はちゃんとあるようで相手が自分より強いと分かれば即座に逃げ出すらしい。レベルは2、3ってところ。


「だが油断するなよ。あんたの持っている武器はその短剣のみだ。気をつけて戦えよ」


「わかりました……!」


 ゴーグの心配はもっともだ。

 俺の持っている武器、短剣は他の武器と比べて重量が軽く使いやすいがけっして初心者向けの武器というわけではないだろう。

 当たり前だが短剣は短い。そのためリーチが他の武器に比べかなり短く攻撃するには相手と距離を詰め、近距離でなければならない。また相手の武器が剣なんかであれば刃の部分が短い短剣でその攻撃をはじき、防ぐのは難しい。もし相手の武器が大剣とかであればそもそも短剣では防げない。

 短剣は初心者向けの武器と思わせて案外中級者、いや上級者向けの武器だと思う。


 それに俺が今一番不安なのは魔物(モンスター)だ。人とは全く違うであろう敵。

 相手が人ならば多分倒せる……というか殺せる。

 だが相手が未知の、元の世界には存在しないものだとしたら倒せる自身は全くといっていいほどない。


 魔物(モンスター)でも心臓はあるよな?

 ……なら、どうにかなるのか……?


「……確認しておこう」


 ポケットから手帳と羽根ペンを取り出した俺は手帳に『リトルゴブリンの心臓、位置』と書いた。

 するとアマスの字で青い文字が書かれる。


『物騒なこと書くね君!?

 リトルゴブリン、というかゴブリン全般の心臓の位置は基本は人間と同じ中央。まぁ君がなんでゴブリンの心臓の位置について聞いてきたのかは理解できるけど、()りすぎないようにね笑』


「(いや俺は別に戦闘狂でも快楽殺人鬼でもないから()りすぎるなんてことしないよ……)」


 ゴーグについていきながらそう内心で言った。



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