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異世界失敗転生!? 元殺人鬼の青年は異世界で冒険者になるようです  作者: 平凡もやし
二章 二人組の盗賊、孤独な少女
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98話 『護衛をしよう』

「あ、もしかして依頼を受けてくれた冒険者さんですか……ってモルスさんじゃないですか!?」


「ソフィーさん数日ぶりですね。変わらず元気そうで何よりです」


「? あんた今回受けた依頼の依頼人と知り合いなの?」


「まぁね」


 ポーション屋【フェア】についた俺たちは店に入ってすぐに依頼人であるソフィーに迎えられた。

 相変わらず元気そうだ。

 俺の隣にいる二人、アルスとカルスを見て「も、モルスさん!? ま、まさかゆ、誘拐!?」なんてまたもやひどい勘違いをしそうになるぐらいには元気なようだ……。

 アルスとカルスが「違うわよ!!」「ち、違います!」と否定してくれていなかったら俺はまた意識を失っていたかもしれない。


 その後ポーション屋【フェア】の店内にある客室でソフィーから今回の依頼の説明をもう一度、再確認という意味で聞かされた。


『護衛依頼』の内容

 ソフィー()は主にポーションの運搬係、配達員としてポーション屋【フェア】で働かせてもらっています。今回仕事でアフォレスト街から少し離れたところにある村、スィルバ村にポーションの運搬、配達に行こうとしたところ店主のフェアナさんから『最近はアフォレスト街近辺に現れる魔物の数が例年以上に増えてるから危険……冒険者でも雇って護衛してもらったほうがいいと思うわ』と言われたので冒険者さんにアフォレスト街からスィルバ村まで護衛してほしいです。

 行きと帰り、両方の護衛をしてくれる……という方はぜひ今日の15時にポーション屋【フェア】まで来てください。


 これが依頼の紙に書かれていた内容だった。

 ソフィーが話していた依頼内容の再確認の説明もほぼほぼ同じようなもので会ったために聞く必要は俺にはあまりなかったが一応のために聞いておくことにした。

 カルスはソフィーの話を、再確認であるにも関わらず真面目に聞いている……本当に大人というか何というか……。

 なのにそのカルスの姉であるアルスは「説明長い……」と口にしている……いや君、組合(ギルド)で依頼の紙全く見てなかったんだから依頼内容ちゃんと聞きなよ……。


「モルスさんとは知り合いですし、そんなモルスさんのお仲間のお二人が護衛してくれるなら安心です! 三人とも、よろしくお願いします!」


 アルスとカルス、二人の容姿が子供……ということには一切つっこまないソフィーに少々驚きつつ俺は「はい、よろしくお願いします!」と元気よく口にし、それに続いてアルスとカルスも「私に任せなさい!」「よ、よろしくお願いします!」と言った。


 さぁ護衛をしよう。


 俺の、いや俺たち三人の初めての護衛依頼が始まった。それと同時に俺、アルス、カルスの三人パーティーを組んで初めての依頼が。


最後まで読んでいただきありがとうございます!

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