表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
UNKNOWN  作者: phantom
1/3

forlornness──孤独

彼はそこにいた。


きっと今も独りでいる。

荒れ果てた砂漠。そこに彼はいた。


彼の体からは膨大な魔力があふれでていた。


その魔力によって半径1㎞のものは全て塵になった。


彼は吐き出していた魔力を押し込めて、歩き出した。



憎い。ただただ憎い。

母を殺したあの大きな権力。その権力にただ動かされていた奴ら。無実だと知っていながら見て見ぬふりをし続けていた奴ら。

父を奪ったあの双眸。何も知らないくせに知ったかぶりをして父を傷つけた奴ら。冷たい目をむけ批判し続けてた奴ら。

そして、両親を助けることが出来なかった自分。



俺は、フローネス。一応王族だった。『だった』。今は16歳にして独り身。母は、父の父(一応この国を治める国王様)に殺された。父は心の癒しであった母を失い、周りから冷たい目で見られて自殺した。

残った俺はどこかの森に棄てられたらしい。よく覚えていないのだ。なにせ、俺の怒りが魔力になり、辺り一帯を砂漠になってしまったのだから。

ここに人はいなかったかって?そんなの俺が知ったこっちゃない。もう王族ではない俺が気にすることではない。

それにここにいた人も奴らと同じ。母を殺すことに反対しなかった、父を冷たい目で見ていた、傍観者。


俺は、決めたんだ。

このセカイに人間なんて醜くて汚いものはいらない。

クズしかいないクソのクソみたいなセカイを終わらせると。

あいつらの築いたこのセカイに復讐してやると。

格好いい言い方をしてみると、俺がこのセカイに終止符ピリオドをうってやる!





きっとこれはとても短いお話になるだろう。




さぁ、壊しにいこう。


ここまでお読みいただき、ありがとうございます。


彼がいった通り、とても短いお話になると思います。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ