tutorial
7.before simulation
朝、研究室に行くと梨花さんと剛士さんが待っていた。
「昨日はすごく何か考え込んでいたけど大丈夫?」
「はい、もう大丈夫です。」
そう言うと梨花さんは心底ほっとしたようだった。
「よかった~。昨日の私の言葉で傷ついたのかと心配だったんだ~。」
――――はい、あなたの言葉のせいですごく悩みましたとはさすがに言えない。
「で、昨日見てた戦争のシュミレーションをさっそく今から体験してもらおうと思うんだけど。」
「い、今からですか」
なんかすごく話がぶっとんだ気がした。
「それに、やり方も全くわかりませんよ?」
「いいから、ついてきて!」
「......はい。」
こうして半強制的につれてこられたのは昨日とは違うところだった。昨日より、機械がとにかくすごいのだ。
「あの~昨日行ったところがシュミレーションの場所ですよね?じゃあここはいったい......?」
「昨日の場所もここもシュミレーション用の場所よ。こっちは昨日の場所より最新の技術でさらにグレードアップしてるけどね。普通の人じゃ絶対体験できないんだから、私たちに感謝しなさいよ~。」
「ありがとうございます。けど......」
「いいから、早く座って!」
そう言い、梨花さんは俺を2つある椅子の右の方に座らせた。
「本当に何にもわからないんですよ!?」
その言葉を無視して梨花さんはあのヘルメットみたいなのをかぶせた。
「頑張ってね!」
その言葉をかけられた直後、目の前が真っ暗になった。
8.tutorial
目の前が真っ暗になってから2、3秒したとき、いつも見慣れているパネルがでてきた。画面はまず、ロード中→アクセスコード認識中→あなたのアクセスコードに「simulation・of・war 【ver.X】」のセーブデータを新しく登録してもよろしいですか?Yes/Noとでてきた。
――――ここYesでいいんだよな?
「ここから先はほとんどYesでいいのよ。」
頭の中に梨花さんの声が響いた。
「梨花さん俺のこと見れるんですか?」
「俺も見てるからな。っていうかおまえの視界が映像として見れるんだ。」
「剛士さんもいたんですか!?」
「ああ。危なくなったら助けにいってやるよ。」
なんか剛士さんがいると安心感がある。
「ダメ!助けになんか行ったら訓練になんないじゃない。それもあんたが。」
「え?剛士さんそんなに強いんですか?」
「まぁな」
話し方からして、あっちでドヤ顔してるにちがいない。
「まぁ助けには行けなくても、こっから助言はしてやるからさ、安心しろ。」
「はい。ありがとうございます。」
「とにかく早くYesを押せ!」
「あ、すみません。」
Yesを押すとtutorialをおこないますか?とでてきた。ここもYesらしい。押すと真っ暗だった目の前がいきなり明るくなり、気づくと俺は野原に立っていた。目の前には動かないロボットとパネルがある。パネルには目次があり、1.武器の取り出し方。2.武器の使い方。3.特殊能力について。4.tutorialを終了。と書かれている。一通り読んだところ、小さなリモコンが腰についているらしい。それの番号によってそのリモコンが武器に変わるらしい。武器の使い方は本当に普通だった。そして全く知らなかった特殊能力。特殊能力と、その発動条件は人によって変わるらしいがまだ私の特殊能力はわからない。tutorialが終わると分かるようだ。特殊能力よりまず、リモコンについて知らないといけないと思い、いろいろと試してみた。番号前半はたくさんの種類の刀、槍などで、番号後半はたくさんの種類の銃だった。使い方は普通といっても俺はサバゲーとかをやったことなかったので剛士さんに教えてもらいながら試した。
こうして、基礎はだいたいわかったところで4を押し、tutorialを終わらせた。
次もいつ更新するかわかりません。早いかもしれないし、遅いかもしれないし...。前も言ったけど気長にお願いいたします。