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少年Z  作者: 髙田田
五月・下
97/123

・五月二十一日、対話と発展のための世界文化多様性デー

 怖い刑事と優しいお姉さん……。役回りが逆だと思うんだけどね?

 怖いお父さんと、優しいお母さんが居れば、子供も大人も優しいお母さんに懐いてしまう。

 それと同じ。怖い刑事さんと、優しい刑事さんが居れば、優しい刑事さんに心を開いてしまう。

 こっちの水は苦いぞと鬼瓦警部が怒鳴り、こっちの水は甘いぞとおっぱい刑事さんが甘く誘う。

 一言、ボクがやりましたとお姉さん相手に口を滑らせれば、それで十分なんだ。

 物証の裏づけが無くても、自白があれば裁判に持ち込める。

 なにせ、物証は全てZの海の中だ。取りに行くのも命懸けさ。

 もちろん、自衛隊の援護は無いだろう。だから警察が独力で頑張って取りに行ってくださいよ。


 幸い、後藤さんが一日だけボクの確保を待ってくれた。

 もちろん、それで借金をチャラにはしませんでしたけどね。それは賄賂だと説教しました。

 そもそも、宴会の費用は後藤さんが支払うべき金銭ではないのだから、当たり前なんだよ。

 民間人を慰労するための宴会は、自衛隊の正式な要請に従って行なわれた活動なんだからね?

 だから、支払うべきなのは後藤さんじゃなくて、自衛隊や防衛省になるはずなんだ。

 その方が後藤さんにとって余程に恐ろしいのだから、それこそ望む所なんだけどなぁ?

 作戦の一環でドンペリ飲みました! ヘネシーも! ナポレオンはとても美味しかったです!

 どんな報告書になるのか実に楽しみだと思うから、是非とも書いて欲しいんですけど。

 大久保さんも同じ事を口にしていましたよ?


 民間人を慰労するため、宴会を開くのは自衛隊からの要請だった。

 だから、その支払いも、もちろん自衛隊持ちだ。神奈姉が飲んだ分も、もちろんだ。

 女の子をつけながら、サービス料は取ってないのだから良心価格の五億円なんだよ?

 これがお店なら、市場価格の上に利益を上乗せした販売価格になるところなんだよ?


 さて、今日も今日とて二人の漫才コンビ達の相手をしている訳なんだけども、退屈だなぁ。

 昨日から引き続き、防衛省は地下シェルターの存在を認めない。そもそも機密区画だからね。

 更に言えば、その中の住人は自衛隊幹部の家族ばかりだったんだ。

 そんなことは、口が裂けても認められないんだよね……。

 だから防衛省が固く口を閉じて、ボクを守ってくれている。


 今のところ、出所不明の炎上動画が一本存在するだけなんだ。

 ボクらしき人影が写っている……ただし、その空間はこの地球上に存在してはいけないんだよ。

 民間人を見捨てた自衛隊幹部が、自分達の家族だけを丈夫なシェルターに非難させていた事実。

 そんな事実を認めたが最後、ギリギリの線上を歩いている日本という国が瓦解しかねない。


 ――――これは日本にはとっても都合の悪い事実で、外国にはとっても都合の良い事実だ。

 それを自白させようと言うのだから、目の前のこの二人は……いっそ殺した方が良いんじゃない?


 どこかの国の下手くそな破壊工作活動の疑いすら出てきちゃったよ……。

 でも、その最前線の工作員がこれじゃなぁ……。自白したくても出来ないよ。

「ここに映ってる人間、これは誰だ!? 目を開いて、ちゃんと良く見ろ!!」

「目は窄めた方が視力良くなるって話、知りません? ほら、近眼の人はよく目をショボショボさせてるでしょ? あれって、それが理由なんですよ」

「じゃあ、目を瞑って――――しっかりと目を閉じるんじゃねぇ!! 舐めてんのかおめぇは!!」

「三笠さん!! 怒らないであげてください!! この子が怯えて……ぷぷっ」

 おや、おっぱい刑事さん、笑いが隠しきれて居ませんが?

 目の前の鬼瓦警部との会話がどうしても漫才になってしまう。

 ボクは全てを本音で語っていると言うのに、これは不思議だなぁ?


「解りました、認めましょう。この写真に写っている人物、コレは――――チビ太です。ボクの六つ子の一番下の兄弟です。たぶん」

「おめぇ、イヤミなガキだな?」

「いえ? ミーはフランスに渡米した経験は無いザンスよ?」

 鬼瓦警部が机を拳でバンバンと殴りつけた。

 また、机さんが可哀想なことに。机さん、ごめんね?


「……ここに映ってるのは、何処からどう見てもお前だろうが!? いい加減に認めろ!!」

 しかたがない、ボクは、静かにゆっくりと頷いた。

「……急に認めやがって。気持ち悪りぃな? ここに映ってるのは、お前でいいんだな?」

 しかたがない、ボクは、静かにゆっくりと頷いた。

「……香取、認めたぞ。お前もしっかりと見届けたな?」

「はい、三笠さん。……ボクがこの人達を殺したのね?」

 しかたがない、ボクは、静かにゆっくりと頷いた。


「なんで、こんな酷いことをしでかしたんだ?」

「え? ボクは何もしてませんけど?」

「今、お前、頷いただろ?」

「あぁ、ブルガリアでは首を縦に振ることはNOを意味するのですけど、ご存知ではなかった?

 こりゃまた失礼いたしました」

「てめぇ!! 本気で警察のこと舐めてんだろう!?」

 しかたがない、ボクは、静かにゆっくりと頷いた。


 ◆  ◆


 日本円が新しい貨幣に代わっていて、旧来の貨幣は使えなくなっていた。

 袋詰めしておいた旧紙幣はもう焚き火の焚きつけにしかつかえないようだ。

 そのうち、成金ゴッコでもやってみたいと思う。ほーら、明るくなっただ、アチチ!!


 戦時特有の格差社会。富める者は富み、飢えるものは配給食に頼るほか無い。

 北海道の地で元々生産手段を持っていた人達が、生産手段を持たない人達を顎で使う。

 そんな素敵な社会構造が出来上がっていた。その有様には反吐が出るとは、後藤さんの感想だ。


 広大な土地を持った農富豪さま。

 油田の所有権を持つ油富豪さま。

 炭鉱の所有権を持つ炭富豪さま。

 工場の所有権を持つ鋼富豪さま。

 まぁ、色々だった。未だ有事ではないので、政府がこれを強制的に徴収する訳にもいかない。

 結果として発生した貧富の格差。幸いなのは、所得税率が累進課税だったことくらいだろう。

 富豪さまの税金の一部で、生産手段を持たない人々は配給食という日々の糧を得ていた。

 いわゆる、食わせてもらっている人々だ。


 生産手段を持つ人々は、その生産手段をどんどんと拡張させていく。

 生産手段を持たない人々は、新しい農場へどんどんとドナドナされていく。

 産業革命直後のイギリスやフランスみたいなものだね。これも一つの戦争特需なんだろうか?


 ところで、取調室のカツ丼って自腹なんだってさ。

 配給食じゃなくて、それを奢ってくれる懐の広さを鬼瓦警部が見せてくれた。

 本州から北海道へ、新しい貨幣など持って無いだろうし、ボクが無一文の子供だったからだ。

 ボクの胃袋を掴んで吐かせようとするなんて、食わせたいのか吐かせたいのか、どっちなんだろう?


 その懐の広さには感謝して、ありがたくカツ丼を頂いた。なんと、カツ丼は一杯が三千円もするらしい。

 その後は一食辺り十万円ほどの食事で我慢した。お近くのレストランで作られた出張ランチだ。

 ボクの懐はとくに痛まない。痛むのは防衛省のお財布と、飲み食いしてしまった自衛官達の胃袋だ。


 今、カップラーメンは一杯五百円、消費税込みで五百五十円だそうだ。

 ……知らぬ間に消費税が10%に上がってたよ。

 配給品以外は全てが高価な嗜好品扱いの社会構造なんだ。

 配給食の炭水化物から違法酒のドブロクを造って、一儲けを企む人々も多数居るほどだった。


 そんな北海道で、北沢さんが自衛隊の分屯地の一角、ダンボールの塊を前に一人酒をしていた。

 それもヘネシーのナポレオンだ。それに北海道では手に入らないタバコまで吹かしていた。

 それを目にした自衛官達。自分達もご相伴に預かろうと、わらわらと大集合。


 でも、北沢さんが口にしたのは一言だけだ。

『オメェら、いい歳した大人だろ? そんなことは自分で判断しろや』

 彼等は自分で判断し、ダンボールの箱を開け、今やヴィンテージとなった酒やタバコに手をつけて回った。


 ……おかしい、ダンボール箱の底には、民間人、田辺京也の私物と書いてあったはずなのに?

 いい歳した自衛官達が盗み働き。これは由々しき事態だと、もちろんボクは防衛省に訴え出た。


 ――――総額、三十六億八千万円也。

 よくもまぁ、そこまで自分本位な勘違いができたものだよね?

 民間人の私物だって、ダンボールの底にちゃんと小さく書いてあったじゃないか!!


 自衛隊員が民間人の私物に手を付けた以上、その責任を取るのは大本の防衛省に決まっている。

 後藤の人が、自分の飲み食いの分を上手く混ぜようとしたようだが失敗したようだ。


 窃盗を働いた自衛官、一人一人に対して窃盗罪での刑事訴訟をボクは防衛省にお願いした。

 なのに、その醜聞だけは勘弁してくださいと防衛省側から頼んできたのだから、仕方なくお金で和解したんだ。

 ボクが北海道の孤児達を笑顔にするために持ち込んだ、貴重な酒とタバコを自衛隊の奴等が横領しやがったんだよ!!

 実に、悲しくも卑しい事件だったよ――――。ちくしょう! なんて奴等だっ!!


 北沢さんはプレゼントされた箱を一つ開けて、美味そうに目に付くところで呑んでいた。

 たった、それだけだったの出来事だったのになぁ……。どうしてこんなことになったんだろう?


『――――お前、頭に666の文字が刻まれてない?』

 後藤さんが実に不思議なことを言っていたが、そんな器用な円形脱毛症は持ってませんよ?


 しかし、こんな単純な手に引っ掛かかれるなんて。

 ――――この国の国防体制は本当に大丈夫なんだろうか?


 ◆  ◆


 逮捕二日目。

 満を持して、ようやく、この国を滅ぼしたい黒幕さんが登場なされました。

「警視省の菅野です」

 鋭い目つきをした彼は、そう名乗った。

 灯台派閥ですか? 兄弟派閥ですか? 東京都大学が生まれたらどうするんですか?

 パリッとした仕立ての良いスーツに身を包んだ四十代の彼は、きっとキャリア組さんだろう。

 100kg超級のキャリアー組なボクとは遠い親戚のようで、血の繋がりは一切無い人だ。


「警視省? 警視庁ではなく?」

 Zのパンデミックに際して機動隊の有益性が強く認められた。

 さらに北海道の自治管理体制を高めるべく、警視庁から警視省へと昇格されたらしい。

「それは、おめでとうございます」

「あまり、おめでたくはない。と、個人的には思うのですけどね?

 それだけ、日本という国が乱れていると言うことなのですから……」

「確かにその通りだと思います」

 ――――とても冷たい目だね。オチャラケコンビ達とは違う、蛇の目をしていた。

 そして蛇は、食べ物だ。貴重な動物性蛋白源だ。


「ここに、映っている人物。これは貴方で間違いありませんか?」

「記憶に御座いません」

「お歳のわりに古い表現をご存知だ。

 仮に、これが貴方であった場合の話なのですが、ここは何処になるのでしょうか?」

「カリカリした所なんでしょうね。火加減も十分だ」

 また、嘘をついてしまった。火加減はウェルダンではなくミディアムレアだったはずだ。


「仮に、ここが防衛省の内部であった場合の話なのですが、この先には何があるのでしょうか?

 そして、いったい、どのような方々がいらっしゃったのか、我々は是非とも知りたいのです」

 ――――菅野さんはニコニコと笑いながら、プレッシャーを掛けようとしてくる人だなぁ。

 もっと大久保さんの笑顔を見習って? あの、笑い泣きの顔。笑いを堪えるの大変なんだから。

 日に三回は沙耶ちゃんと連絡を……何時間も回線を塞がないでください。


「なぜ、仮の話を知りたいのですか?」

「……現在、全国の警察官や機動隊員が、自衛隊の下部組織のようにして扱われています。

 ゾンビを相手にするため、弾薬の消費を抑えるため、日夜、矢面に立つ危険に晒されています。

 合同して事に当たる。それはとても良いことなのですが、自衛隊は機動隊員の背後に隠れるばかり。

 ヘリや航空機で機動隊員を運び、あとは、その場を死守しろと命令するばかりなのですよ。

 ――――そんな理不尽な現状を変えたいと思いまして、ね?」

 ……なるほどね。そういうことだそうですよ?


「警視庁は警視省に格上げされ、防衛省に並び立ちました。

 対等な組織関係でありながら、矢面に立たされるのは未だに我々の仲間達ばかりです。

 細菌感染の危険を省みず、勇気と盾をその手に持って、ゾンビ達を無力化する彼等。

 一方、そのずっと後ろから尻を眺めているだけの自衛隊たち。

 どちらが上で、どちらが下か、この際、ハッキリと立場に白黒をつけたいと思うんですよ?


 ……。

 ……。

 ……。

 仮の話です。

 防衛省の内部に隠された地下シェルター。

 その内には自衛隊の家族達が一杯でした。

 けれども、シェルターの浄化設備は不十分だった。

 シェルターの内部では、間引きのための大量殺人計画が秒読みの段階にありました。

 きっと、階級が下の方から、いえ、民間人の方から順に撃ち殺されたことでしょう。

 貴方はその暴挙を未然に防ぐため、涙ながらにシェルター前の人々を殺害する他なかったんです。

 我々は、自衛隊よりも情報を集めことは得意なんですよ。捜査が毎日の日々なんですからね?

 初犯であること、少年であること、より多くの人々を救わんがために行なわれた犯行であること。

 情状酌量の余地は大幅にあると見て、執行猶予三年、懲役五年の求刑が検察省との話し合いの中で決まりました。

 もしも、防衛省が貴方を見捨てて自らシェルターの存在を認めたなら……求刑は無期懲役です。

 そして、最高裁までご一緒にお付き合いください。判決が出るまで何年間になりますやら?

 どうでしょう? この仮のお話は?」


 ――――5W1Hが一応は完成。

 今、北海道で、警察さんが、ボクを、自衛隊さんの頭を抑えるために、無理やり連れ出した。

 なるほどね。自殺願望でもあるの? 貴方がたには。


「ごめんなさい、地下シェルターなんて知りません。

 まったくもって知りません。一欠けらも知りません。

 本当に、一切、知らないんですよ。困ったことに、全て本当のことなんですよ」

 だって、あそこはセーフルームでしたからね?

 ――――あそこはシェルターよりも、もっと重要な機密区画だったんですが、捜査できませんでしたか?


「良いんですね? その答えで?」

「良いんですよ。こんな答えで。

 だって、日本に司法取引が存在するなんて知りませんでしたし。

 ボクがありもしない罪を認めると、それを理由に検察は無期懲役の求刑を求めるんでしょう?

 どうぞ、防衛省と水掛け遊びでも楽しんでいてください。夏にはまだちょっと早いですけどね。

 それとも、旧防衛省内部に警官隊を送り込んで、犯行の現場が実在するか確認してみますか?

 自衛隊の助力を得られると良いですね? あぁ、後ろから見守っててくれるだけでしたっけ」

 蛇の目をした菅野さんだったが、やっぱり、なんだか詰まらない人に思えた。

 やっぱり蛇は、食料だな。貴重な動物性蛋白源だ。


 ――――あぁ、思い出した。

 この嫌悪感はゴム製品にも感じたものだよ。


 空から眺める北海道は秩序に満ち溢れていた。

 昔々、家族旅行で来て、どれくらいガッカリするのか確かめに来た、札幌の時計台。

 ボーイズビーアンビシャス、少年よ大志を抱けと言われても、ビルより低い時計台。無理だ!!

 わざわざガッカリしたいから行きたいとダダを捏ねる母さんも母さんだが、頷く父さんもどうかと思ったよ。

 ヘリの上からと、パトカーに載せられている間だけ、ほんの僅かしか見られなかった。

 だけど、あの時のままの札幌だったよ。旅行に来た時の札幌のままだったよ。

 平和で、秩序に満ちて、人が歩いてる。札幌だった……。それはつまり、異常だ。


 彼等はこの一年、安全な北海道で暮らし、未だにZの恐怖とは相対していないんだね。

 ボクが潜り抜けてきた、あの緊張と罪悪感の日々の欠片すら味わっていないんだね。

 その上で、ボクが子供だという、唯一つの判断基準から見下されているんだね?


 菅野さんの蛇の目。それは獲物を見る目だ。言い換えるなら、餌を見る目だ。

 一方的に捕食できると思い込んでいる。そんな目をしているんだよ。

 蛇は、飢えた人間の食べ物なのに、不思議な話だよね? 蛇風情が人間に勝てるとでも?


 警察官や機動隊員の皆さんが危険に晒されている、か。美談だよね。

 キャリア組の菅野さんは、Zと戦ったことも無いんでしょ? 撃ち殺したこともさ。

 要約すれば、自分達の兵士が自衛隊の盾として使われている、この現状が気に入らないんでしょ?

 機動隊の尻を眺めていたのって、菅野さんなんじゃないの? ――――それは意味深だね。


 いつまでボクは、この茶番劇に付き合わなければいけないんだろうか?

 ボクは、早くお買い物をして、滑走路に帰りたいだけなのになぁ――――。


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