どうでもいい理屈
中世ヨーロッパ風であって詳しく世界観が説明されていない時点で、貴族とされる人が自室一人でお茶を用意して飲んでいたりすると違和感を感じる。
ここでなぜ違和感を感じるか分かる人がいたら、友人になりたいクラス。
何故なら一般的な世界観だとして、貴族が自分でお湯を沸かしてお茶を作るなんて真似はしないし、そもそもどうやってお湯を沸かしたんだ?となるから。
現代であれば普通であることが、中世ヨーロッパもしくはそれに準じた世界観ではとても難しいことがあるという概念がもっと普及すればいいのにな、と思う。
もちろんこれは世界観次第でそれを克服している世界観もあるとは思う。けどそういうことをやっちゃうものでそういう世界観だと、たとえ後出しでも見たことはない。
ガスコンロもマッチもない世界で、貴族が自室 (たいてい二階)で自分でお茶を用意して飲むという行為は非常に難易度が高いのだ。そもそもティーパックもインスタントコーヒーもないのでお茶を入れる専用の器具が必要であるし、そもそもお湯を用意すること自体が自室では難しい。
直接お湯を作り出せる魔法は正直かなり特殊で見たことがないレベルなので、ちゃんと設定されていないとその言い訳も難しい。そもそも貴族はそういったことを自分でやることはない、ということも問題だ。もちろん中身は転生者とかなら自分でお茶を入れたいと思うこと自体は良いのだが、それを実行できるか?となると、自室ではなく調理場であっても自分一人だけでは容易ではないだろう。
何が言いたいのか、といえば現代日本の感覚で異世界を描写しようとすると世界観が崩壊することもある、ということだ。多くの人が気付かないので気にしなくていいのかもしれないが、私のように【自動的に】気づいてしまう人もいることだけは頭の隅に控えておいてくれると、私は助かるかもしれない。