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2-2 「死にたくない」なんて気持ち、贅沢にも程がある

「し……死にたくないっ。助けてくれっ」


 夜。路地裏で石畳の上に尻もちをついた壮年の男が、自分を追ってきた少年に対して手をかざし、今にも泣きだしそうな顔で命乞いをする。

 男は散々追い回された。追われている間に何度も攻撃されて、体中傷だらけだ。しかし致命傷は無い。嬲るため、恐怖をかきたてるため、そして追いつめるための攻撃だ。


「死にたくない? 贅沢言ってるよね」


 黒い瞳に黒い髪の美少年が、男を見下ろしながら冷たい声で告げる。得物は無い。そんなものは無くても攻撃できる。


「俺は貴方が羨ましくて仕方ない。今からゴミみたいに吹き飛ばされる命が、羨ましくて仕方が無い。俺が死ねばいいのに。俺が死にたいのに。死にたくても生き永らえて苦しみ続ける俺の前で、ゴミクズみたいに吹き散らされて死ねるんだ。貴方は幸せなんだよ? 立場を交換してほしいよ」

「助けてくれーっ! 頼むーっ!」


 両手を合わせて懇願する男に、少年――ノアは激しい苛立ちを覚えた。


 致命の一撃を浴びせる。男の胴体が切断される。


「会話してよ……。こっちの言葉に対して、助けてくれ頼むって、何それ?」


 男の亡骸に向かって、呆れと蔑みが混ざったような口調で言った。


「ちょっと……何してるのよ」


 怒りに満ちた声を聞き、ノアは背筋に寒気を覚える。


 振り返ると、母親のマミがいた。


「ノア、どういうこと? 私が楽しむ前にあなたが手をかけてしまうなんて」


 マミは顔中に血管を浮き上がらせ、怒りに歪んだ顔でぷるぷると震えながら、声も怒りに震わせている。


「たまには……いいでしょ?」


 恐る恐る伺った直後、ノアは力いっぱい頬を張られ、吹き飛んで倒れた。倒れたすぐ横にはノアが殺した男の骸が転がっており、ノアは男の血だまりに突っ込んで、服を汚した。


「そんなことをしていいと、私が一言でも言った? 私が許可を出した時だけ、あなたが手をかけていいのよ。逃がさないためにというのであれば、不可抗力として目を瞑るわ。でも今のは違うわよね? 見ていたのよ? あなた、私のことナメてるの? ねえ? 舐めてるのぉ!? キィィィーッ!」


 ノアが勝手に獲物を殺したことで怒り心頭となったマミは、悪鬼の形相で怒鳴り散らす。


 ノアも殺人は大好きだ。しかし殺しは基本的に、母親が己の快楽を満たすために行う。ノアはターゲットが複数だった際に、そのおこぼれに預かる形で人を殺すだけだ。しかし最近そのおこぼれに預かる事も出来ず、不満を募らせていた。


「ごめんなさい……」


 震える声で謝罪をし、地面に膝をつき、手をつき、頭をつけるノア。


「さあ、言いなさい。あなたは何?」


 怒髪冠を衝く勢いのマミが、ノアの顔を爪先で軽く小突く。


「俺は無能中の無能です。何の取柄も無い出来損ないの役立たずのボンクラのカスです。お母さんが見捨てないおかげで、何とか生きているだけのダニのような子です。ごめんなさい。許してください。すまんこ」


 母親が喜ぶ自虐の言葉を並べ立て、精一杯へりくだってみせながら、必死に機嫌を取る。


 小さい頃のノアは本気で必死になってこうすることで、母親の機嫌を戻そうとしていた。しかし今のノアは、内心うんざりしているし、呆れているし、こんなことをいちいちやらせる母親に対し、侮蔑と軽蔑の念が湧いていた。


「ふん。まあいいわ……。もう一軒狙いましょうか」

「一晩で二回も平気なの? それはアシがつきやすくなるから危ないって母さんが言って――」


 話している最中に、ノアは顎を蹴り上げられた。


「あんたのせいでしょう? このままじゃ収まりがつかないのよ。もしこれでアシがついたら、それもあんたのせいよ? そうなったらね、あんたの目玉を片方、三時間くらいかけてえぐってあげるから」


 マミが恫喝するが、ノアは以前ほど恐怖を覚えない。それより疑問だった。


(最近人を殺す頻度が増している。以前は二週間から一ヶ月に一度程度だったのに。場所だって移していたのに、首都ソッスカーでばかりやっている。大丈夫なのかな?)


 自己顕示欲を満たすため、わざわざ殺害者の名を明示する事も危険だというのに、短い期間に犯罪件数を増やすのは、極めて危険な行為である。それは他ならぬマミから教わったことだ。


(母さんはずっと機嫌悪い。そのせいだ。でも何で機嫌が悪いんだろう。おかげで俺への当たりもずっとキツい)


 ノアは母がいよいよもって、本格的に狂ってきたのではないかと、不安になっていた。


(やっぱり……そろそろどうにかしないといけないのかな? 死なないといけないのかな? 殺さないといけないのかな?)


 最近ノアはずっと考えている。この生活から抜け出すことを。しかその方法は二つしか思いつかない。


 一方でマミも、我が子に対して強い不安を抱いていた。


(この子……とうとう私の言いつけを破って勝手に殺しまで……。でもちゃんと謝ったから……これでよしとするわ)


 マミは己の不安を無理矢理押し殺したが、それは臭い物に蓋をしたにすぎない。蓋の中にあるものへの意識は消えない。だからこそマミは、その鬱憤を晴らすために、短期間で殺人を繰り返すようになってきている。


***


 朝からミヤは相変わらず祭壇に向かって祈っている。


「けんっ、けふっ、けほっ」


 そして相変わらず咳をしている。


(僕も祈っておくかな)


 ミヤがトイレに行った所を見計らって、ユーリは祭壇の前へと向かった。


「神様、あまり意地悪はしないでください。もう少し世界に優しくあってください」


 祈りの言葉を呟く。


(王様と婆やみたいな悲劇は沢山です)


 先日の人喰い絵本の内容を思い出す。


「師匠の体調がよくなりますように」


 何よりも強くそれを祈る。


 一方トイレに行ったミヤは――


(ふー……またか……)


 砂の上の尿に混ざっている血を見て、うんざりして息を吐く。


 ユーリに見つからないよう、血尿を魔法で隠してから、ミヤはトイレを出た。


「明日はお前と出会った日だね。そしてお前の母親の命日だよ」


 祭壇に祈るユーリに、ミヤが声をかける。


「そうですね」

「お前の母親は魔王に殺されたようなものよ」

「え?」


 陰にこもった声での唐突な言葉に、ユーリは怪訝な表情になる。


「人喰い絵本は魔王が残した災厄よ。恨むなら……憎むなら魔王を憎め」

「死んだ人を憎んでも仕方ないですよ。あ、魔王は人じゃないのか。ていうか、憎しみを抱いているとろくなことにならないと、師匠が教えてくれたのに、反対のこと言ってますよ?」


 暗い面持ちのミヤを安心させるかのように、ユーリは微笑んでいた。しかしユーリ自身は内心不安だった。ミヤの言動がおかしいのだ。


「人を憎むのはやめておけ。しかし魔王は憎んでよい。あれは憎まれるためにあるようなものさ」


 ミヤが言い切る。


 魔王の残した災厄は主に四つある。魔物。魔物化現象。人喰い絵本。破壊神の足。これらは魔王が死んだ後も、多くの人の命を奪った。


 魔物は人の多い都市部では出ないが、地方ではよく被害が報告される。魔物化現象は、ア・ハイ群島においてはほとんど報告が無い。西方大陸(ア・ドウモ)では発生件数が多い。逆に人喰い絵本はア・ハイ群島では多いが、西の大陸ではあまり出現しないという。そして破壊神の足は、ミヤによって討伐された。


(弟子に気遣わせるとは……まあ、この子をこういう風に躾たのは儂だけどね)


 ミヤはユーリから顔を背け、息を吐く。


「あの……師匠はもしかして、魔王の厄災で大事な人を奪われて、魔王のことを憎んでいるのですか?」

「ああ……憎んでいるとも。怒っておるとも。憎んでも憎みきれんほどにな」


 ユーリの質問に、ミヤは沈んだ声で答える。


(師匠の様子が変だ。感情任せに言葉を吐いている)


 ミヤは何度もユーリに、言葉の重要性を解いた。


『いいかい、ユーリ。言葉には力が宿るものだ。言葉は考えて使え。感情任せに使うんじゃない。言葉は人の心を癒しもするし、傷つけもする。生かすこともあれば殺すこともある。とんでもない災禍や破滅をもたらすこともある。心のこもった大事な言葉を使う時は、そうした言葉が必要な時は、よく考えて使うんだよ』


 かつてミヤはユーリにそう説いていた。しかし今のミヤは、自身がユーリに説いたことと真逆のことをしている。ユーリの不安がますます増していく。


(ミヤにだって、そういう時もあるわ。いくら長生きしている大魔法使いだからって、心があるのよ)


 優しい声と共に、ユーリの頭の中に宝石百足が現れた。


 宝石百足が大きく反り返り、腹部を見せる。

 ムカデの腹部に、透き通るような真っ白な肌の、半裸の女性があった。肘と膝から先は、ムカデの体の中に埋まっている。乳房や股間には、様々な宝石が張り付いている。顔の上半分――両目も宝石で覆われていた。ウェーブのかかった髪も、ムカデと同じく真っ白だ。その髪型はどことなくユーリと似ている。長さとウェーブのかかり具合がほぼ同じだ。


(セント、あの後で嬲り神と会った?)


 目を閉じ、心の中で浮かび上がった宝石百足に意識を集中し、女性の整った顔を見て、ユーリは問いかける。


(会ったわ。立ち位置は違えど『イレギュラー』同士、惹かれ合う運命なのかしらね)


 ユーリの質問に、セントと呼ばれた宝石百足が答えた。


(セントとはいつこちらで会えるのかな? セントをこちらに連れてきたいのに)

(そんな方法があればいいのだけれどもね。でも……例えその方法があったとしても、私は人喰い絵本を放っておけないわ。嬲り神もね)


 心なしか哀しげな声で言うと、宝石百足は消えた。ユーリも目を開く。


***


 ア・ハイ群島首都ソッスカー山頂平野の一角。


 山頂平野には所々に亀裂がある。外縁部ではない内側にも、そうした亀裂の崖がある。

 その崖にかかる橋の上で、ノアは一人ぼんやりと崖の下を覗き込んでいた。


(嗚呼……もう嫌だ。世界は真っ暗だ。人を殺す時以外、いいことは一切無い。苦しい。辛い。もう限界だ)


 全てを終わらせる衝動に駆られる。これが初めてではない。ここ最近何度も死の誘惑へと駆られている。全てを終わらせたいと考えている。


(母さんに叱られ続け、怒られ続け……あんな醜い様を見せられ続け、惨めな言葉を強要され……へりくだって……もう嫌だ……。もう沢山だ。もう……終わりにしたい。生きて……いたくない……。母さんを……殺したい……。でも母さんを殺すのは無理だから、道は一つしかない……)


 思考を閉ざす。全てを放棄して、永遠の眠りについて、何もかも無に帰したい。最期にそう思う。


(肌色の肌と、黒い髪に黒い目。珍しい。僕と同じ東洋人だ)


 魔法使いの格好をした長髪の少年――ユーリが、珍しげにノアを見ていた。


 ユーリが崖を見つめるノアの後方を通り過ぎたその時、ノアは橋の手すりを乗り越え、崖に飛び降りようとする。


 間近でおかしな気配を感じたユーリは、はっとしてノアの方を向く。崖に身を投げ、飛び降り自殺を図ろうとしていたノアを見て、慌てて魔法を使った。


 ノアは確かに崖に身を投げ出していた。しかし不可視の力がノアを掴み、橋へと引きずり戻す。


(魔力が働いている。魔術じゃない。これは魔法だ)


 自身も魔法使いであるノアは、すぐに理解した。


 体が魔法で引っ張られて、橋に戻される。ノアは橋の上で尻もちをついて、きょとんとした顔でユーリを見上げている。魔法使いがこの少年だという事もすぐにわかった。


 ユーリもノアの顔をまじまじと見つめる。


(男の子? 女の子? 服装は男だけど……すごく整った顔で、可愛い)


 ユーリも中性的な容姿で、小さい頃は女と間違えられることもよくあったが、この子は自分以上に、どちらの性別かわからない。


「世の中には死にたくない人もいっぱいいるんだよ。命を粗末にしちゃ駄目だ」


 控えめの声と口調で、言うべきことはしっかりと口にするユーリ。言ってから、先日亡くなった白猫シロのことを思い浮かべる。


「死にたくない?」


 ノアは敵意を孕んだ目でユーリを見上げた。


(死にたくない? 昨夜のあいつと同じこと言ってる)


 ノアは怒りを覚える。殺意も生じそうになるが、それは抑える。目の前にいる相手は魔法使いだ。そうした気配には、敏感であると思われたから抑えた。


「そうだよ。僕は死にたくないのに死んでしまった人を、いっぱい見てきたよ。僕の母さんも――」

「死にたくない人? そんな奴、幸せな奴だ。贅沢な奴だ。生きてて幸せだから、死にたくないんだ」


 ユーリの言葉途中に、ノアは唾棄の念を込めて吐き捨てた。

 そのような考えに至ることが、ユーリには計り知れなかった。しかしわかることもある。


「でも君だって命に未練があるし、死ぬのが怖いから躊躇っていたんだろ?」

「むむむ……」


 ユーリに指摘され、ノアは唇を尖らせ、ユーリから視線を外して言葉を詰まらせた。


(可愛い仕草だな。やっぱり女の子かな?)


 ノアの表情を見てユーリは思う。


「あの……君がどうして自殺しようとしたか、事情は全然死に無いけど、僕でよければ助けになるよ」

「は? 見ず知らずの俺を助ける? 頭沸いてる? それとも膿んでる?」


 柔和な笑顔で告げたユーリの台詞を聞いて、ノアは戸惑いと苛立ちの両方を覚えながら、悪態をつく。


「僕は魔法使いだからね。魔術師も魔法使いも、人々の役に立つためにいる。困っている人がいたら助け――」

「そうやって自己満足しながら生きているんだ。へえ……魔法使いね。気付かなかった」

「あはは、僕は修行中だから。君も魔法使いだよね? 僕は気付いていたよ」


 笑いながら指摘するユーリに、ノアは息を飲んだ。


(今のは一本取られた感じだ)


 ユーリの善意に満ちた言動が気に入らないノアであったが、ユーリの今の指摘には好感が持てた。


「君の苦しみが何かわからないけど、君の魔法の力でどうにかできないの? 魔法使いならそれなりに力があるはずだし」

「鬱陶しいよ。おせっかい焼きの独りよがりの偽善者。あんたみたいな奴、俺は一番嫌い」

「死ななくてもさ、頑張れば世界は変えられるよ」

「何言ってるの?」

「君を励ましているのさ。少しでも力になればいいなと思って」

「本気で馬鹿?」


 安っぽい言葉を並び立てて励ますユーリに、ノアは苛立ちが再燃する。


「俺のことを何も知らないくせに、どっかで聞いたようなチープな綺麗事ばかりぬかして、馬鹿丸出しだ。どんな温室でぬくぬく育てば、そんな脳みそお花畑な台詞、人前で言えるようになるの?」

「人を無闇に否定したり罵ったりしたら駄目だよ。肯定して、プラスになるようにしなくっちゃ。他人に対してだけじゃなく、自分にもね――って……僕は師匠に言われたんだけど、師匠は何かと僕にポイントマイナスばかりするんだよねえ……あははは……」

「何を言ってるのかわからない」


 ユーリが笑うと、ノアはぷいとそっぽを向く。


(いや、嘘だ。わかる。母さんは……俺を否定して、罵って、マイナスになることしか言わない。褒めてくれたこと、一度も無い。俺を糞みそに罵り、俺自身の口でそれを言わせる。俺はもうそれが……死にたいくらいうんざりで……)


 暗い顔で、ノアはまたユーリの方を向いた。


「あんたの名は?」

「ユーリ・トビタだよ。君は?」


 ノアが名前を聞いてきた事に、ユーリは気を良くして名乗り、問い返す。


「俺はノア・ムサシノダ」

「君も姓は東洋人のそれだね」

「あのさ……さっき、あんたの母親が死んだみたいなこと喋りかけていなかった?」

「うん……僕が五つの頃にね。人喰い絵本に吸い込まれて……」


 ノアが尋ねると、ユーリは笑顔のまま、少しだけ伏し目がちになって答えた。


「そう」


 ノアがうつむき加減になる。


(俺も母さんが死ねば――母さんを殺せば、こいつみたいにお人好しの能天気になって、幸せな人生送れるんだろうな。やっぱりこいつが羨ましい)


 そんなことを思いながら立ち上がる。


「今から変なこと言う。あんたとは……縁を感じる。また会えそう。会いたくないけど」

「そ、そう……。そっか。自殺はしないと、考えを改めたんだね?」

「今はね。ユーリのせいで冷めたから。また何かあったら、衝動的にやりそう」


 念押しするユーリに、ノアはそう言い残して、足早にその場から立ち去った。


***


 ユーリが帰宅すると、玄関の前に騎士団長ゴートの姿があった。珍しく連れの騎士の姿は無い。


 呼び鈴を三回鳴らし、ゴートが中に入る。その後を追う格好で、ユーリも帰宅する。


「昨夜はXXXX(クアドラエックス)の犠牲者が二人も出ました。前例が無かったわけではないですが、非常に珍しいケースです」


 ミヤの前でゴートが話しだす。


「そして最近のXXXXの犯罪件数が高まっています。このまま一向に捕らえられないままでは、騎士団兵士団の沽券にも関わります」

「はん、何を今更言ってるんだい。十年も尻尾を捕まえられないままじゃないか。あんたらの面目はとっくに、馬車の車輪に轢かれた蛙みたいになっているよ」

「はははは、これはまた手厳しい。しかし反論できませんな」


 ミヤの憎まれ口を聞いて、ゴートは笑う。


「相変わらずですが、魔術師達にも足取りが掴めません」

「まあ……考えればわかることだが、魔術師では対処できない仕事ってことだろ。つまり――」

「ええ、どうやらXXXXの正体は、魔法使いである可能性が高いと見なされ、同じ魔法使いに対処を願おうという決定がなされた次第であります」


 ミヤが言いかけた言葉をゴートが継いだ。

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