登場人物紹介 その1
☆ミヤ
人の言葉を喋るはちわれの猫。魔法使いの老婆。ユーリとノアの師匠。
年齢は不明だが、三百歳以上は生きている模様。
魔王の残した災厄『破壊神の足』を退けたことで、ア・ハイ群島では大魔法使いとしての地位を確立。
頑固。人にポイントをつけたり引いたりする。
帽子は中折れタイプ。
☆ユーリ・トビタ
十五歳の魔法使い見習い。
中性的な容姿で、緩いウェーブのかかったロングヘアー。東洋系。
五歳の頃に人喰い絵本の中で母親を失くし、ミヤに拾われて育てられた。
真面目で明るく柔和な物腰だが、突然スイッチが入って短絡的になる?
計算高く、計算が早く、行動も早い。
世の中の残酷な不条理と、神なる存在へ反感を抱いている。
頭の中で『セント』と呼ぶ宝石百足と会話。
帽子はとんがりタイプ。
☆ノア・ムサシノダ
魔法使い見習い。男装の少女。十三歳。東洋系。
母親である連続殺人鬼XXXXから、日々虐待を受けていたが、ユーリとミヤを利用する格好で母親マミに反旗を翻し、イレギュラーの中にマミを封印する。
強い反社会性パーソナリティの持ち主で、天邪鬼。やや露悪的傾向もある。
その一方で、情に脆く、すぐに泣く。
魔王に憧れ、本気で次の魔王になろうと考えている。そのため力に貪欲。
帽子は中折れタイプ。
☆マミ・ムサシノダ
連続殺人鬼XXXXの正体。魔法使い。ノアの母親。
非常にヒステリックで我儘。ノアを事あるごとに虐待していた。
殺人欲に加え、承認欲求のために、自分の殺人の痕跡をわざわざ残す。
賭博と色男に目が無い。色情狂。
☆チャバック
様々な障害を抱えた少年。十二歳。
ユーリ、スィーニーの友人。ミヤのことは猫婆と呼んでからかう。
働き先の一つで酷いパワハラを受けていた。
実は魔術の凄い才能がある?
☆スィーニー
行商人。十五歳の少女。露出度高い服装の南方系移民。
戦闘力が高く、魔術も使える。得物はハルパー二刀流。
さばさばした明るい性格。
正体は西の大陸ア・ドウモの工作員。
☆ゴート
黒騎士団長。実直で豪放磊落な髭面の巨漢。正道派。
たまに責任回避で逃亡する。
☆イリス
黒騎士団副団長。武装した喋るオウギワシ。女性。
戦闘力だけならゴートをも上回ると囁かれている。
口調やノリは騎士らしからぬ軽さで、たまに不穏な発言も。
☆アベル・ベルカ
人喰い絵本の中でユーリと出会った黒騎士。十九歳。
誠実な青年であり、正道派。
父親は元正道派現選民派の貴族。
☆カイン・ベルカ
アベルの父親。
元正道派現選民派の貴族。民の一揆で家族を失って選民派に。
追い詰められると蝉の真似をする。
☆ケープ
チャバックの面倒を見ている女医。魔術師でもある。
ソッスカー下層の生活困窮者や障害者を支援している。
元貴族。
☆ランド・グリーン
黒騎士団の年配の男 旧鉱山区下層部区部長 隻眼
元々は副団長補佐にまで出世したが、失態のために下級騎士にまで降格されてしまい、出世の道も閉ざされる。
堅実なベテランなので下級騎士達からは一目置かれている一方、残念がられてもいる。
☆ウルスラ
天才的な踊り子にして役者。十歳。
人喰い絵本に吸い込まれた事件をきっかけに休業。
☆ジャン・アンリ
強力な魔術師。虫を操る。
王政復権と魔術師ギルド復権を目指す過激派組織、『K&Mアゲイン』の一員。
常にポーカーフェイスだが、無感情というわけではなく、感情を表に出すのが苦手。
絵を描くのが趣味。特に感情的な表情を描く事を好む。人の表情を見ることも好む。人物画を描いた場合に、モデルにした人物に送る。
魔術師でありながら、魔法使いにも匹敵するのではないかという力を持つことで、魔術師界隈では有名。
疑問形を交えた奇妙な喋り方をする。
☆ブラム・ブラッシー
魔王の大幹部『八恐』の一人。銀髪の吸血鬼。
伝承ではブラム・ブラッシーが魔王を裏切り、人類側についたことで、勇者ロジオは魔王を滅ぼしたとされている。
お姐言葉で喋る。親切で優しい。
ミヤを慕う。
☆嬲り神
人喰い絵本の中で見受けられる存在。ボロを纏い、ゴミを大量に担ぎ、あるいは引きずって歩く。
絵本世界に干渉し、絵本の難易度を上げてしまう。そうなると死亡率も高くなる。
人喰い絵本の内容が意味不明なものである場合、嬲り神の干渉があったとされる。
人を嘲る言動を好み、嘲りの歌をよく歌う。自分の発言に自分でウケて一人で大笑いなどもする。
幼いユーリを助けた?
☆宝石百足
絵本世界で見受けられる存在。全身を宝石で覆われた白い大百足。胸部には白い女性が埋まっている。
絵本世界に引きずり込まれた者や救出班に力を貸してくれる。元の世界に返すことが可能である場合は、返してくれる。
女性の声で話す。
ユーリと親しい?
☆魔王
三百年前に大量の魔物の軍勢を率いて、人類社会に問答無用で襲いかかった存在。
その姿は誰も知らず、伝えられてもいない。
幹部『八恐』の一人ブラム・ブラッシーの裏切りにあい、勇者ロジオなる者によって斃されたとされるが、死んだ後も、魔物、魔物化現象、人喰い絵本、破壊神の足といった、様々な災厄を残して、人類を苦しめ続けている。
☆勇者ロジオ
魔王を屠ったと者とされるが、その姿は魔王同様、伝えられていない。様々な創作が独り歩きしている状態。




