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パンツがガチで好きなのかも

 パンツが大切だとわかったところで、僕と柴崎の話はぬいぐるみの話に移った。


 ぬいぐるみの可愛さについてそれなりに話したところで、万実音が登校してきた。


「おはよー! なんかしゃべろ! と思ったけどもうチャイムなるじゃんじゃあね」


 万実音は自分の席にそのまま直行した。


 僕も自分の席に向かうと、チャイムが鳴り始めた。


 チャイムが鳴り終わるまでに席に座れば遅刻にならないというのが一応のルールっぽいので、まあ今日みたいに一限が遅刻に厳しい先生の時はちゃんとこうやって席に向かう。


 先生が入ってきた時には全員着席。


「おら始めるから教科書開け」


 口調が荒い英語教師(女性)にみんなびびって教科書をめくる音がめっちゃ響く。


 これだから、ただでさえ覚えること多すぎでだるい英語が、嫌いな教科代表みたいになっちゃうんだよな。


 僕はおとなしくして英語の授業を乗り切った。




 休み時間、僕は万実音と話しながら移動していた。


 次は芸術の授業。僕と万実音は美術、柴崎は工芸だ。


 僕と万実音は二階の一番奥の美術室に向かっていた。


 僕は柴崎に聞いたことを同じ風に訊いてみる。


「変態だと思われる覚悟で訊くんだけどさ」


「なーに?」


「万実音って、パンツ好きだったりする?」


「え? パンツ、全然! 全くよくわからなくて好きじゃなくて大変下品でそんなこと話に出す真斗は変態だー!」


「……」


 確かにその通りだと思う。


 しかし、なんかすごい謎に万実音は焦っていた。


 焦りすぎて二階の美術室に向かうのに三階へと階段を登ろうとしていた。


 柴崎との反応の違いがすごかった。


 だから僕はこれはもしやと思った。


 そう。つまり、万実音は、ガチで、ちょっと変態なみに、パンツ好きである可能性がある。

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