表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

前世がニートな悪役令嬢は歌を歌いたい

作者: 椿

思い付きで書いて、勢いのままに投稿しました。

こんにちは皆様。

わたくし、城之内桜と申します。

今の名前は、ですが。

はい、皆様がお察しの通り、わたくし、転生者でございます。

わたくしの前世はですね、ニートです。

ですので、高校卒業後は引きこもり状態でした。

そんなわたくしが何故、ここにいるのか、わたくしもよく分かっておりません。

ああ、思い出したのは5歳の頃。すでにテンプレと化している、婚約者と出会ったら記憶が戻った、というやつです。

これまたテンプレで、婚約者が攻略対象、わたくしは悪役令嬢でしたの。


しかし、主要人物を見て、さぁゲームをしよう!というところで記憶が飛んでるんですよね。

だから、攻略対象とヒロイン、悪役令嬢の名前しか覚えていないのです。


ちなみに気絶はしませんでしたが、当分の間頭痛が酷く、周りの人達に心配をかけてしまいました。

それで、思い出したから、と言って何をするか!

死なないように回避する?攻略対象以外の人物と恋に落ちる?

いえいえ、やりたいことをすることにしました。

わたくしのやりたいことはですね。


歌を歌うことです。

いえ、歌い手になりたかった、というか歌が単純に好きなんですよ。

でも、万が一でも断罪されたり、婚約者と婚約してしまうと、歌えない可能性が出てきてしまうんですよ。


とゆうわけで、わたくしを溺愛している、お父様にお願いすることにしました。

「おとうさま!わたくしはうたをみなさまのまえでうたいたいですわ!」


あら、お父様が珍しく驚いていらっしゃるわ。

「おとうさま?」


「!ああ、私の可愛い桜。急にどうしたんだい?」


「はい、わたくし、うたがだいすきなのです!

なので、みなさまにひろうしたいのです!」


「そうか。分かった。場を用意しよう。」


「ありがとうございます!」


流石はお父様。少し驚いたぐらいではびくともしませんわね。

これで誰ともくっつかず、好きなことが出来る!

わたくしの中身に興味は持ちませんし、歌も自信を持てるものでもないですしね。



しかし、その後、客を呼び、パーティーの場で歌ったのち、歌姫として社交界に君臨する美しいご令嬢がいる、という噂が立ち、婚約者や、他の攻略対象者達から興味をもたれるとは、微塵も思っていない、桜でした。


「桜、一番傍で歌ってくれないか。」

「桜さん、私のバイオリンで歌ってくれませんか?」

「「桜ちゃん!僕らと歌おう!」」

「桜の歌、好き。」


「私は歌いたいだけなの!

だから、そっとしておいてー!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ