花火と彼女と恋心
夏の夜に。読んでくださいね!
夏の夜に
憧れの彼女と花火をする。
光と煙越しに見える、
彼女の笑顔が可愛いよ。
お互いに交わす言葉は
「綺麗だねぇ」
彼女にそわそわしているのがバレそうだ。
星がキラリと
ウインクすれば
それは
僕が彼女に
告白をする合図。
「あのさ、えーっとさ」
「?」
「君にね、言いたいことがあるんだ」
「うん?なあに?」
「す、すすすす、すす」
「?」
「すすすすすすす」
「??」
「すうすうすすすすすす」
「???」
「すすすすす(ヤバイ。緊張しすぎて吐きそうだ…頑張れ)」
「?」
「す、好きなんだ」
僕らは
見つめ合ったまま
動かないでいる。
花火がぱちぱち、ぱちぱち鳴っている。僕の鼓動が早すぎて、
これはどうすりゃ
良いのだろうか?と焦る。
彼女は僕の側に来て、
「ありがとう。私も好き」と言ったんだ。
「あは…あはははは…」
と僕は驚いて力無く笑う。何が起こったのか、分からない。「好き」と彼女も確かに言ったよね?
「花火の続きをしよう」 と僕が言ったら、
彼女は優しく
「うん」と微笑んだ。
僕は嬉しくて、花火を見ているうちに、泣きそうになったんだ。何気なく、
彼女を見たら、彼女も泣きそうになっていたんだ。
ありがとうございます!