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歓迎会

俺はいま、食堂にいる。 そして目の前には円形の大きなテーブルの上に、豪華な料理が並んでいた。    (えっこれ食べていいの?) 目の前の料理は、とても豪華で、ローストチキンやアニメでしか見たことがない骨付き肉、魚のムニエルなど、今まで見たことがないものまである。 



「これが夕食なのか・・・?」

「うむ 好きに食べてよいぞ」



俺が尋ねると、ルシードは好きに食べていいと言われたが、本当にこんな豪華な料理を食べていいのだろうか・・・ そう思っていると、シルフィーが椅子を引き、それにセラやミリィが座っていく。 そしたら、扉が開く音がしてそっちに視線を移すとイザベラとユリスが来たようだ。



「あら今日はやけにに豪華じゃない」

「今日はノクトさんが配下に加わったからじゃないですか?」

「その通りじゃ! 今日は特別な日じゃからの!」



イザベラの疑問に、ユリスが返答すると、当たっていたようでルシードが満面の笑みを見せる。 俺のためにと言われてもこんな豪華にされたらちょっと気を使ってしまうがそれは失礼だ。 折角祝ってくれるのだから今日はルシードの言葉に甘えよう。 しばらくしてルナが入ってきた。




「全員揃ったようじゃな・・・ ではここに新しく配下に加わるノクトを妾は歓迎する!」

「新たな仲間ノクトに乾杯!」

「「「「「「乾杯!」」」」」」




ルシードの掛け声に俺以外の全員が目の前に置かれたグラスを持ち上げる。 なんか恥ずかしい・・・・

そんなことを思いつつ周りを見ると、他はもう目の前の料理に手を付けていた。 セラとミリィはジュースだろうか? それを飲みながらなにやら楽しそうに話している。 年齢が近いからだろうか二人は仲がいいみたいだ。 ユリスはシルフィーと話している。 ルナは相変わらずの無表情で食事をしている。 

一方のイザベラは酒に酔ったのだろうか、顔が赤い。 それにしてもすごい勢いでグラスに注がれた酒を、

飲んでいる。 そしてルシードは俺と同じで周りを見ていた。 俺の視線に気づいたのだろうかお互い目が合った。 それを見て、俺は静かに微笑みそれに答えるようにルシードも満面の笑みで返してきた。

それからは楽しい時間はあっという間に過ぎていき、ユリスとシルフィーは片づけを始めている。

セラとミリィは疲れたのだろうか眠っている。 イザベラは酒に酔って爆睡している。 ルナは少し前に、

出ていった。 



「楽しかったかノクト?」

「あぁ楽しかったよ ありがとなルシード」



俺はルシードに礼を言って、それを聞いたルシードはそれは良かったと微笑んだ。 それから俺はシルフィーに片づけを手伝うと言ったら、お気遣いなくと返され俺は用意された自室に向かった。 部屋に着き俺はベッドに飛び込む。 やはり豪華で用意された部屋には、テーブルに椅子そして何より目を引くのは、このキングサイズのベッドである。



「俺、本当に異世界に来たんだな・・・」



改めていま自分のいる状況が信じられない。 本来なら自分は今頃、狭い家のベッドなのだが、実際はキングサイズのベッドで横になり豪華な部屋を眺める。 別に日本に帰りたいという訳ではない。 むしろ帰りたくないだろう。 いま日本で俺のことを心配してくれる人も待ってくれる人もいない。 帰ったところであるのは何もない堕落した生活だけだ。 俺はこの世界でルシード達と生きる・・・・

そう心に誓う。 するとドアがノックされた。 俺は返事をするとシルフィーが入ってきた。



「ノクト様 お風呂の準備が出来ましたが、どうなさいますか?」

「わかった 入るよ」



そう言い俺は風呂場に向かった。 更衣室に着き俺は服を脱いで、浴室に向かった。 中は一度見ているのだが、やはり豪華でそして広い大浴場だ。 俺は体を洗い湯船につかる。 体の芯まで温め一日の体の疲れを癒す。 今日はいろいろとあったせいかやけに疲れた気がする。 これからやっていけるのだろうか?

いや、やるしかない。 そう意志を固め俺は浴室を出る。 体を拭き、鏡の前に立つ。 鏡まで豪華だなと思ったが、次の瞬間、何かがおかしいと気付いた。 



「お前誰だよ・・・・」



鏡に映っているのは、普段知っている俺じゃなかった。




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