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魔法について

登場人物が多くてすみません

ルシードに好きにしろと言われた俺は、書斎に向かっている。 相変わらず城内は広く、どこも豪華である

そんなことを思いつつ気付いた時には書斎の前にいた。 中に入るとそこには数百冊はあるであろう本棚の中に、様々なタイトルの本がずらりと並んでいた。 そして椅子に座り一人で本を読んでいるとても美しい女性がいた。 こちらに気付いたのか本から目を逸らした。



「・・・だれ?」



そんな透き通るような声で、話しかけてきた女性は、白髪のミディアムに明るいブラウンの瞳をしている。

顔立ちがとても整っており、神秘的な顔をしている。 そんな女性に見つめられ、つい返答が遅れてしまう



「新しくルシードの配下になったノクトだ」

「・・・ふーん」

「・・・・・・」

(え、終わり?)



俺の自己紹介を『ふーん』の一言で片づけやがった・・・ ふつうはそこで自分も名乗るべきだと思う。

再びを本に視線を戻し読み始める彼女は、どこか話しかけにくい雰囲気があった。 そんな中勇気をもって彼女の名前を聞くことにした。




「えっと・・・ 君の名前は?」

「・・・わたし?」

「あぁ、そうだけど・・・」

「・・・ルナ」

「そうか・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」




会話のキャッチボールができない。 ルナは、常に無表情で感情を全く表に出さない。 故に何を考えているのかがまったく分からないでいた。 本を読んでいるルナの方を見ると、真っ白な肌、ブラウンの綺麗な瞳に神秘的な顔立ち、そして全く表情を出さないルナはまるで人形のようだ。




これ以上会話を続けれそうにないので俺は本棚の前で読む本を選ぶ。 本のタイトルから察するに、勇者についての物語や、モンスターや魔法についての本。 中には魔剣や聖剣などが載っている本まである。

俺はまず一番興味があったのはもちろん魔法だ。 本を読み進めていった俺は夢中になり辞書のように厚かった本を読み終えていた。



この本によるとこの世界の魔法は主に五種類の属性の魔法で構成されているらしい。 まず一般的な属性が

火、水、風である。 そしてその中でも珍しいのは残り二つの、光と闇である。 それ以外にも、存在する属性は様々で、雷や土、無属性などもあるがあくまでもメインは火、水、風、光、闇である。 そしてそれぞれの魔法には適性があるらしく誰もがすべての魔法を使えるというわけではないらしい。 一般人には、

火、水、風の適正が多いらしく、光属性はよく勇者に適性があると言われている。 そして闇属性に適性があるものは非常に珍しいみたいだ。 この本には闇属性に適性があったものは過去に二人と記載されている

適性がある属性は基本は一つだが例外もある。 過去の勇者は光属性と火属性の適正があったらしい。

中には火、水、風と三属性の適正があった者もいるらしい。 そして、それらの魔法を同時に発動させることで『混合魔法』と呼ばれる魔法がつかえるらしい。




それがこの本で読んだ主な内容だ。 他は魔法の詠唱などがずらりと並んでいたが、そこは読まずに飛ばした。 ふと窓の外を見てみるともう外は暗くなっており、月が出ていた。 随分と長い事読んでいたのだろう。 気付けばルナは本を読み終えたのだろうか、もう書斎にはいなかった。 俺も書斎から出ようと、

椅子から立ち上がった瞬間ドアが開いた。 



「ノクト様 食事の準備が出来ました」

「あぁ今から行こうと思ってた」



メイドのシルフィーが食事が出来たと伝えに来てくれた。 相変わらずメイド服が似合っており違和感が、全くない。 俺は書斎を出てシルフィーの後についていく。



「なあシルフィー 別に俺に様なんか付けなくていいんだぞ?」

「いえ、私はメイドですので呼び捨てなどできません。 お気遣いなく」



俺は様付けされるよりも呼び捨ての方が楽なのだがシルフィーの態度から察するに呼び捨てはしないだろう

諦めるしかなさそうだな。 そんなことを思っていると目の前のドアから随分と幼い少女のしゃべり声が聞こえてくる。 そしてドアが開き、そこからは水色の髪に、紫の瞳をした魔女っ子。 そしてもう一人は、

緑のクリッとした瞳に、赤髪のショートカットにケモ耳があるボーイッシュな幼女だ。



「あっシルフィーだ!」

「セラ様 ミリィ様 食事の準備が出来ました」

「わかったわ ところでそっちの男は誰?」

「あっそれ僕も気になってたー」



シルフィーに抱き着いたのが、ケモ耳のボーイッシュな幼女の、ミリィ。 そして俺についてシルフィーに尋ねたのがセラと呼ばれた魔女っ娘だ。 どちらもとても幼く見える。 この子たちもルシードの配下なのだろうか?



「新しくルシード様の配下になられたお方です」

「ノクトだ これからよろしくな」

「私はセラ、よろしく頼むわ」

「僕はミリィだよ よろしくね!」



そうやってお互いに軽い自己紹介を済ませて、俺たちは食堂へと向かった。



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