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落ちこぼれた少女は異世界を駆け抜ける  作者: 谷桜 里瑠華
トラブル体質って便利だよね。飽きないもん。
6/6

さいしゅー決戦と新たな旅立ち!(RPGっぽい気がする)Ⅰ《ワン》

「っ!はあ、はあ」

「強いって思っていたのにそんなに弱かったのか~。」

「まだまだっ!エセ海翔め!」

そろそろきついかもしれない。今思ったけど基礎体力は海翔の方が上だよね。そりゃきついわ。風なんて、もう嫌いなんだから!(ツンデレ風)ってそんな話できるぐらいの余裕はないけど。スカートとか見れないけど…けっこー破れている気がする。とと。まじやばだ。さっき、首すれすれ飛んでったよ。異世界…ってここどこかな?いや、話戻そう、異世界っていうのはかなり死亡確率高いからねえ。いくら魔力高くても、私はこのミラクル・スピア意外使えないわ。いやほらさあ、使うとヤバいぐらいの魔ほーになるじゃん。自爆決定じゃん。というか、私なに話てんだろ。まじで毒とか諸々が体回ってきた。かも。体が全然動かない!なんとかならんかね…というか私止め刺されるぞ。とり、とりまこっ、攻撃無効の魔法かけよっ!

「攻撃、無効」

「考える頭はあるんだね。」

ぐっ。

「確かに頭悪いけど!海翔だけには言われたくな~~~い!」

まじギレするよ?本当に。いや、大人な朱里ちゃん!子供がいったことなんて我慢、我慢!

そして大人はこの間に考えて作戦立てて逆転するんだ!………ああ、思い付かない!確かこういう魔法って時間制限があったはずだから…



バリーン



いや、そんなに早かったっけ!ああ、体動かん!動け、動けえええええ!

私がそう願っても体は思うように動かない。私の魔法を破った海翔がこっちへくる。海翔はニヤリと笑って右手を振った。その手から私の右目を狙ってとても蒼くて、でも少し暗い波が…私の右目を貫いた。

「とおってもゆっくりにして発動したのによけれなかったんだ。」

「そんなに強い毒じゃなかったんだけどね。」

「やっぱりボンボンの朱里じゃ勝てるわけないって」

「いーとこのやつは弱い」

「マジ!こいつボンボンなの~」

「親に頼ってても生きてけるんでしょ?」

「うっわー」

「いいよね、苦労知らなくて」

「金持ちとは友達になれんわ」

「そーそー」

「金持ちは金持ちで遊んどけよ」

「まあ、朱里意外いねーけどな」

「確かに!マジ受ける」

「金があるからって思い通りいくと思うなよ、このボンボンが!」

「その通りだー!」

「ぎゃはは!」

「あー、面白いわ」

「マジスッキリしたわ」

「金持ちは悪いやつばっかだもんな」

「せーんせー、朱里ちゃんが意地悪してきまーす」

「ほんとだー鉛筆がなくなってまーす」

「殴られましたー」

海翔の声からだんだん、私がいつも避け続けていたこの小中学校の最悪な生活の音に変わってくる。それでもいくしかなかった。このころ、私はずっと泣いていた。しゃべりかければこう言われるし、話さなければ気取ってるというし。友達なんていなかった。家族は忙しくて構ってくれなかった。優しかったお母さんは過労死でいなくなった。そんな中、社長から降りたじいちゃんが私のそばにいた。普通は会長になっていたはずのじいちゃんは会長という役を消したというのはあとから聞いた話。じいちゃんは私が泣いて帰って来たのを見て

「おなごがそう泣くんじゃない。何かあるのなら話してみぃ。」

「グスン、あのね…」

じいちゃんは私の学校のことを聞いてくれて、授業参観の時も来てくれた。いつもいじめてくる子たちもその時だけは何もしなかった。そのうち、いじめの対象が私じゃなくなった。その子は桜崎彩涅さくらざきあやね。気が弱くて優しかった。私は自分じゃなくなって安心していた。それをじいちゃんにいうと、じいちゃんは珍しく怒った。

「自分じゃなきゃよいのか、朱里。確かにお前は辛かったろう。でもな、それは本当になくなったわけではないのだよ。」

「じゃあ、助けるの?」

「なに、わかっておるのか。大丈夫だ。お前にはわしがついておる。」

「でも…」

「大事なのは辛い思いをするものを助けることじゃ。それが武士道というものよ。」

「ぶしどう?」

「ははは。朱里にはわからんかったか。この家はな、神様がいるのじゃ。神様が宿っているものをこの家のものは皆持っている。」

「私には?」

「もちろんおる。それに朱里は強い。武士道を守れる力があるなら、神様は朱里の前に現れるぞ。」

「そっか…じゃあ明日、彩涅ちゃんと話してくるっ!」

私はその時から彩涅ちゃんと一緒に遊んでいた。いじめられたりしたけど、彩涅ちゃんがいたから苦しくなかった。とても、楽しかった。………… でも、彩涅ちゃんは私が守れなかった。学校の五階の窓から落ちて死んだ。怖かった。私には神様が居ないのかな?とも思った。それから、私は友達がいなかった。だから知らないとはいえ、海翔だけは守りたかった。永遠の友達が欲しかった。一人になりたくなかった。




〔朱里、朱里〕

「海翔?」

〔俺を倒せ。〕

「無理。」

〔どうして、そんな〕

「なんにも分かんない人が言わないでよ!」

〔周りに、被害が及ぶぞ。〕

驚きながら海翔が言った。

「及ばない。」

〔どっからきた、その自信。〕

呆れたような声。

〔じゃあ待ってるぜ、朱里姫〕





「嬉しいけど嬉しくなあーーーーーい!」






自分の声で目が覚めた。



おはこんばんにちは。リルカです。ちょっと重要なことを書きます。一話2000文字ぐらいににしようかと。理由は、あんまり長くすると更新できなくなるからです。そんだけです。というか、なん文字ぐらいが王道なのかなあ?誰か教えてください。

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