斬ったら、マジヤバ☆
(朱里)
ごっきげーんよー!朱里ちゃんでーす!最近欲しい二つ名は戦少女。『乙女』じゃなくて『少女』だよっ!んで、いま私がやっていることそれは…息をする事!と、いらっとする奴を吹き飛ばしてる事。もちろん、殺してる。こんな事した奴、許さないっ!っと危な!最後の力で私に術かけようとしてるやん!そう思いながら術をよけた。
そして。全員吹き飛ばして他にいないか周りを見渡した時、それは起こった。
「面白いね、人間って。クククッ、あははっ」
壊れたように海翔が笑った。
「かい…と?」
あまりに唐突だったから私は掠れた声しか出てこなかった。海翔は呆然としている私を見て蔑むように笑った。
「不思議だよね!なんにも言ってないのに僕がやりたいこと、全部やってね。お陰様で罪を被らなくてもよくなったー!んー、でもね…ちょっとだけ、遊びたい気分かも。朱里、遊ぼうよ!」
そう言って高らかに笑う海翔はまず私の周りの人達をパチンと音を鳴らして倒した。
「ううっ」
とうめき声が聴こえる。
どうして、海翔何でそうなった!誰の、どんな…私の手からカランと槍が落ちた。その音で私はなんとか立て直った。おそらく感情があるミラクル・スピアが私を起こすために落ちたのかなぁ?でもそのお陰で瞬時になけなしの思考力が脳のシナプスを駆け巡る。
(何か…何かの原因がある!そうだ!さっき殺った奴っ!術をかけてた!あれは海翔に向けた物だったのか!なら…その術を解けばいいっ)
私はその魔術師の術が自分に向いたのかと思いさっとよけてしまった!海翔に異常状態狂乱がついた!
一瞬ド〇〇エ的な言葉がよぎったけど頑張ってそれを振り落とす。そして海翔…だめだ、ド〇〇エが消えない!仕方ない、魔法の呪文を唱えるしかない!
「ミラクル・スピア!我行う魔法の補助をしたまえ!」
「ふうん。そうはさせないよ?」
海翔が私を襲う。青い波のような刃が飛んでくる。私は術を中断してそれを避ける。この術を解く魔法は同じ場所にとどまって動かずに呪文を言わなければいけない。でも、海翔の魔法もよけないといけない。なかなか唱えられない。そして、海翔の魔法もどんどん威力があがっていった。それが二時間ぐらい続いた時、私は油断をしてしまった。
「…狂いし者、浄化の声を聞きいて元の姿へと戻りたま…」
ガツンと海翔の魔法が私の後頭部にあたる。私の視界が遠くなる。でも、私は死ななかった。海翔が走ってくる。私は止めを刺すのかな…と思った。ついでに、ド〇〇エしたいなとも思った。私、どこまでやってたっけ?じじーのせいであんまりやってなかったんだよねー。
「朱里っ!大丈夫か!」
「え…何か元に戻ってる!」
「違う。なんとか今だけ元に戻ってるだけだ。朱里、被害が少ない今のうちに俺を倒せ。」
「嫌。私のせいでこんなことになったんだから、海翔を倒すっていう姑息なやり方は使わない。」
「それじゃ…」
「そう思うならいい方法を考えて!私は、大事な人を倒すことはしない。」
「そうか…そういうと思っていたけどな。ん~。えーと…」
「何かある?私の頭では無理無理。」
「こら。投げ出すな!じゃあ、朱里が持っているその槍に術…解除を乗せれば…」
途中から海翔が苦しそうにうめいた。
「朱里。限界かもしれない。できたら、でいいんだ。できないなら…」
「分かった。大丈夫だからっ!」
私は転がっていた槍を手に取った。そして、その瞬間海翔が術にかかった。
「さあ♪瀕死の朱里ちゃんはどうするのかなー」
私はそれに答えず解除の魔法を唱えた。武器にその魔法をつけるときは呪文…久しぶりだなこれ…を唱えていればいい。同じ場所にとどまって動かずにスペルを唱えなくていい。だから、これ以上怪我しなくていいと思っていたんだけどね…
「げ、これ以上まだやんの」
私はあわてて身体強化魔法をかけた。こうしないと魔法とか海翔の動きとか見えないぐらいになっているから。海翔は例の刃と同時に(例っていうのってカッコいい気がする)小さなかすり傷をつける程度の、でも威力はどんどん上がり、毒もついている…いわゆる蓄積系の風魔法を使い出した。実はこの魔法、私が一番嫌いな魔法でこれを使う魔物が出たときは多分海翔がいなきゃヤバかったぐらい相性が悪い魔法だ。
だんだん唱えながら避けるのが難しくなってきた。もう何回も唱え直している。髪や服が少しずつ切れている。まだまだっ!と思いながらも頭のどこかでは無理そうな気がしている。やっぱり、海翔を倒すことがいいのかなぁ?でも…そう思いながら私は腕を伝う血を拭った。
こんにちは。リルカです!和菓子って美味しいと思います!洋菓子と和菓子、どっちが好きですか?私は小さい頃から和菓子ばっかり食べてたので和菓子がすきです。お菓子はおいしく食べた方がいいですねー!