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キャリアマスター   作者: career master
キャリア試験編
20/32

#20 最終試練

20話目になります。いよいよピタゴラタワーも大詰めになります。

ブレイドはレオルやゼウスの喰らった電撃量とは比べ物にならないほど受けていた。しかもアハトーガの放った最大出力の電撃だったために・・・・・

ブレイドは全く動かない。レオルは天国から一気に地獄の底沼にハマったかのような気分と化した。恐怖の戦慄が再びレオルに襲いかかる。心に苦い灰汁のようなものが湧き出てくる。レオルは思い出した。自分を助けるために自らブレイドは犠牲になったことを。アハトーガを倒すことに夢中になりその記憶を無理矢理しまい込んでいたのだが引き出される。咄嗟にレオルは声を上げた。


レオル「おい・・・・ブレイド・・」


レオルは小さく呼びかけた・・・しかし返答が無い。


レオル「ブレイド!! しっかりしろ!! おい!!! おいってば!!!・・・・何で・・・オレ達のために・・・」


ゼウス「・・・」


ブレイドの身体を揺すりながらレオルは激しく呼びかける・・・だが返事は全く無かった。レオルの表情は暗く陰り、淀む。一抹の憂鬱が顔面に漂い蒼ざめて沈んでいく。レオルの脳裏に駆け巡るのは絶望の2文字。そこから死という文字が連想され羅列する。そして悲嘆に暮れ、涙がほろりと流れ落ち、ズボンの大腿部が濡れる。嗚咽が込み上げてむせび泣きを始めるレオル。そして鼻の奥がツーンと痛み、目蓋を焼くように落涙した。


だが・・・・・・



ブレイド「ベロベロベロバー!!!」


レオル「ワァァァ!!!!」


レオルは突然の脅かし声に肝っ玉がひっくり返ったように飛び跳ねて驚く。


ブレイド「ダッハッッハッハ!! アッハッハッハッ、やーーい、引っかかったなレオル!!」


レオル「ブブ・・・ブレイド!!! 生き返った!!」


ブレイド「ハッハッハ、何だよその顔は~~死んだふりだよーん~、あれ? もしかして泣いてた?? ダッハッハッハアッハ、そしゃ傑作だぜ。大~成~功~。」


レオル「・・な!! この野郎!! 人がどれだけ心配したか・・・クッー!」


ゼウス「ふん、ハハハハ、まんまと一杯食わされたな・・レオルよ。」


レオル「何ー!?・・・・てめぇ知ってやがったなゼウス!!」


ゼウス「まあな、なかなかの名演技だったからな。騙されるのも無理はない。(心臓よく見れば動いてたけど・・)」


ブレイド「へへーん~、一瞬気絶してたけどな。ま、あれくらいじゃ死なないよ。オレはそんあ柔じゃねぇってことよ。君があの化け物を倒したところはこの目でバッチリ見てたぜ!」


レオル「クッソー! 本気で騙されたー~~ていうか、お前何でいきなり囮になったんだ!?」


ブレイド「あー・・それは・・たまたま思いついたから・・かな? いきなり蹴ってゴメンな~、でもうまくいったじゃないか!」


レオル「・・ハハ・・お前なぁ・・」


ゼウス「・・ったく。あのネバネバ液のせいで真っ黒焦げになったぜ・・それより本当に平気か・・・・ブレイド?」


ブレイド「ん?・・あー、まあかなり痛かったんだけど・・・イタタタタタ、、結構まだビリビリくるな・・まあ動けないほどじゃないよ。(めっちゃめちゃきてるけどな。)大丈夫だ。問題ない。」


レオル「ハハ、そりゃよかったぜ・・・ふー、しんどかったなー、ドリューよ強かったな。斬っても再生するし電気ビリビリだったし・・・ブレイド、ゼウス、おめぇらがいなかったら倒せなかったぜ。サンキューな。」


ゼウス「・・・貴様が言うか。」


ブレイド「みんなで倒したことにしよう。それに・・・・・ここで死んだ・・・ナゴ(さん)を含めた6人の分までオレ達が・・・キャリアを手に入れるんだ。それぞれ己の信念を持ってな。世の中、水がどれほど偉大な物質か思い知らせてやる。」


ゼウス「オレは最も速く・・動き・・・斬る。」


レオル「ああ、みんなの分まで強くなって、炎出して、いつか必ずゼブラを倒すぜ!」


ゼウス「!!」


ブレイド「あー、何か前にも聞いたような・・」


ゼウス「何だと!!・・・貴様、今ゼブラを倒すといったのか!!・・・」


突然ゼウスは形相を変えてレオルの胸倉を掴み取り、そう問いただす。いつになく真剣な表情をしているゼウス・・・レオルは少々戸惑い、動揺する。


レオル「・・!?、な、何だよ急に!・・オレは・・・・オレの故郷はあいつに滅ぼされたんだ。あいつだけは・・・あいつだけは許せねぇ。だから絶対に仇を討つんだよ!! どんなことがあってもな。」


ブレイド「!!」


ゼウス「な!!・・・・・」


ゼウスは掴んでいた脱力したせいかレオルを放し、何やら思いつめた表情をし始めた。暗く、深く、重く、その瞳は闇に再び沈んでいく。


ブレイド「・・あ、そりゃ・・・大変なことだ・・・・・な。(うーん、何て声をかければいいのか分かんないよ~・・・)」


レオル「何だよ・・・そんな2人共暗い顔すんなって! オレはこうしてピンピンしてるからよ、変に気とか使うなよ・・・・そういや入り口の姉ちゃんも言ってたけど、ゼブラって相当ヤバい奴らしいな、ハハハハ・・・・・てかゼウスも知ってんのかやっぱり?」


レオルがそう問いだたすとゼウスは大きく瞬きをして、レオルの視線を避けながら口を開く。


ゼウス「・・・・まあな、、その内分かるさ・・・・・ただ、相当手強いぞ。」


レオル「だから、修行して強くなるんだってば! 絶対やってやら・・」


ブレイド「・・あ!! エレベーターだ!!」


ブレイドは重くなっていた場の空気を和すために大きく叫んだ。レオルとゼウスの視線はブレイドの指さす方向へ向く。


レオル「!!、おお!!! ホントだ!、ついにタワーも終わりだ!」


ブレイド「ひっひっひ、長かったなー、予想以上に入り組んでたしな、んじゃ早いとこさっさと行きましょうか。」


レオル「ああ!」


ゼウス「・・・」


こうして3人はボスのアハトーガを倒し、5Fのエレベータ―に乗り込んだ。扉が閉まると、ゆっくりとタワーを上がっていく。エレベーター内部は不思議なことに一台のモニター画面が設置されていた。3人は何かとばかりに首を傾ける。しばらく上昇すると、突如3人の乗っていたエレベータが停止した。


レオル「!?・・・な、なんだ?」


ゼウス「動いてないぞ・・壊れたのか。」


ブレイド「えー!! 嘘ー、故障!? まさかの不良品的な・・」


すると真っ暗だったモニター画面に電源が入り、画面が表示される。そこには 「最終試練・ひらめきクイズ!」 の文字が書いてあった。3人は目玉を飛び出たせるように驚き始める。


レオル「なにー!! ここに来て・・・クイズ?」


ゼウス「・・降参だ・・」


ブレイド「ビビるなよ! 問題にもよるだろ。」


画面にテロップが表示されていく。

・・・問題は全部で10問あります。分かったら画面に向かって答えを叫んでください。7問正解でエレベーターは再起動いたします。もしどうしても分からない場合はパスと言ってください。次の問題に移ります。7問正解出来なかった場合は・・・・・・・失格と致します・・・・・・・・何てことは致しませんが、24時間ペナルティとしてこのエレベーターは作動しませんのでご了承ください


レオル「10問もあんのかぁー! オレ勉強なんかしてことないしな・・」


ゼウス「・・オレもだ。」


ブレイド「マジか!? (うっひゃっひゃ~2人共学校とか行ってないみたいだしな・・オレは一応通っていたけど・・正直低レベルすぎるんだよねー、やってることがさぁ、校内では常に1位だったしな・・よーし、ようやくオレの活躍場が回って来たみたいだぞ! 驚かせちゃえ・・」


・・・問題1 次の□にはてはまる言葉は何でしょう?


お ひ な □ こ


































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