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Vampire  作者: Belltill
3/3

Sourire

私は或る紳士に拾われた孤児なの。あら、もう拾われたのだから孤児ではないわね。

孤児であったのを悲しんだことなんて一度もないわ。だって養女になれたのよ!

それに、なによりも自由なんですもの。

でも、孤児院はとっても退屈な所だったわ。陰気臭くてじめじめしていて。

しかも同じ孤児の子供達がとってもやんちゃ坊主ばっかりだったの。

だから、私は宛てもないけど逃げ出してしまったのよ。


それにしても、こんなに青空が綺麗な日は、楽しく過ごさなくちゃ損だと思わない?

今日は私と紳士の生活の様子でも聞いてくださらないかしら?


私の保護者はとても優しくて気さくな方なの。でもね、なんと正体はヴァンパイアだったのよ。

確かに最初は驚いたけれども、なんかピッタリな感じがして、今ではもう全然恐くなんかないわ。


街の人達は、ヴァンパイアが森の奥深くにある屋敷に住んでることを知らないの。

だって、昔からの言い伝えでこの森には近づくなって言われてるんですって。

このことは街に詳しいあの方から聞いた話よ。

だから私達はすごく平和に暮らしてるわ。

でも、ちょっとだけ困ったことがあるの。普通ヴァンパイアって夜行型でしょ? 

あの方は違うのよ。なんだか私に合わせてくれてるみたいなの。

それって嬉しいはずなんだけど、なんかゴメンねって謝りたくなって・・・。

そしたらあの方は、そんなこと気にしなくていいんだよって笑って、わたしの頭をクシャクシャって撫でてくれたの!!

とっても優しい方でしょ? 私はあの方が大好きなの!!


それにしても遅いわね・・・。あの方は昼から街で何をしているのかしら。

あっ!噂をすれば本人登場ね。帰ってきたわよ。

何してきたのって聞いたらね、今夜のディナーの材料を買ってきてたんですって。

毎日毎日とっても美味しい料理をつくってくれるの!

料理の腕前も超一流なんだから!! ね、素敵でしょ?


そろそろお話をやめないといけないわね・・・。

あの方が帰ってきたのだから、おもしろい話を聞かせてもらわなくちゃ!

では、またいつの日にかお会いしましょう。



ここまでお読み下さり、ありがとうございます。

次回作の更新は遅くなると思いますが、どうぞよろしくおねがいします。

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