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会議は歌う

 この会議が、我が国の行く末を決めることになるだろう。春嶽は大きく息を吐き、緊張を解こうとした。

 本日未明に「王政復古の大号令」が出され、帝を中心とした新しい政府が樹立されることになった。ここに至るまで、薩長を中心とした討幕勢力の台頭、それに対する慶喜公による大政奉還の上表など、事態は複雑な道を辿ってきた。

 対立軸を簡単に整理すると、王政復古によって帝を頂点とした新政府ができることは決まったが、その下で従来通り徳川家が政府の実権を握るべきか、それとも徳川家を排除すべきかということになる。

 大号令を受けて同日夕刻より開かれることとなった会議では、慶喜公の処遇が一番大きな議題となる。ただ、そもそもこの会議に慶喜公の参加が認められていないという点で、私たちの陣営はすでに劣勢である。

 そう、「私」こと、前越前藩主・松平春嶽は、長年徳川慶喜公を支えてきた筆頭であり、今回の会議においては前土佐藩主・山内容堂と並んで慶喜公擁護の論陣を張ることになる。

 一方、慶喜公を新政府から排除しようと目論む相手方は、討幕勢力の中心をになってきた岩倉具視率いる公家勢力、そして薩摩藩士の大久保利通と西郷隆盛である。彼らの激しい攻撃に対して、慶喜公を擁護して新政府に残すことが、春嶽たちに課された使命となる。


 会議が行われるのは、京の都の御所。帝が長年お住まいになり、政を行われてきた場所である。その中でも、紫宸殿の東北に位置する小御所が、今回の舞台となる。様々な儀式や、京都所司代の拝謁などが行われる建物である。

 大号令が出された後、会議の時刻と場所が知らされ、春嶽は定刻に御所にやってきた。ともに御所までやってきたのは越前藩士の中江雪江と酒井十之丞である。彼らは新政府において「参与」の職が与えられている。

 今回の会議には帝以外には、有栖川宮熾仁親王が任命された「総裁」、春嶽や容堂などの大名や皇族が任命された「議定」、そして各藩の有力藩士や公家が任命された「参与」という、新政府の中心を構成する人々、総勢28名参加する。

 「何やら、騒がしいですな」

 中江が春嶽に話しかける。御所の門に到着したが、人だかりができており、中には入れそうにない。

 「これは春嶽公ではないか。いやはや困ったことになったぞ」

 人だかりからこちらに気付いて話しかけてきたのは前土佐藩主・山内容堂。春嶽とともに慶喜擁護派の中心となる人物である。女好き、酒好きで苛烈な性格の持ち主であり毀誉褒貶ある人物であるが、今回のような会議において味方にいると心強い人物でもある。

 「容堂公、これはいったい・・・」

 「うむ、どうやら会議に使おうとしていた小御所なのだが、使えないそうでな・・・」

 小御所が使えない?いったいどういうことであろうか。季節は冬、どこかに穴でも開いていて寒さがたまらないか、はたまた会議に反対する過激派によって占拠されたか。

 門の前に待たされた会議参加者たちが、おのおの好き勝手に使えない理由を推測していると、門が開いた。出てきたのは岩倉具視、今回の会議を実質的に取り仕切る人物である。

 「いや皆様、お待たせして申し訳ない。もう一度、確認をしてきたのですが・・・やはり小御所は使えないということでした」

 薄ら笑いを浮かべながら、申し訳なさそうな態度をとる岩倉に、容堂が苛つきながら質問する。

 「先ほどから使えないの一辺倒ではないか。なぜ使えないのか理由を申せ!」

 周りの参加者達も、岩倉に非難の目を向ける。岩倉は気まずそうにしながら、恐る恐る口を開く。

 「いや、すべて私が悪いのですが・・・その、小御所の予約が取れていませんで」

 予約??

 「基本的に御所内の部屋については、その日の昼4つまでに施設課に予約をすることになっているのですが・・・」

 施設課??

 「昨夜、王政復古の大号令を出せたところで、なんというか一安心して気が抜けてしまいまして、予約フォームの確定ボタンを押し忘れてまして・・・」

 予約フォーム??

 「皆さんに連絡もして、さて一眠りと思って先ほど施設課に確認したら、予約はとれていなくて、小御所は既に同志社大学アルゼンチンタンゴ同好会によって使われていました・・・」

 同志社大学アルゼンチンタンゴ同好会??


 「岩倉さん!しっかりしてもらわねば困るでごわす!!これからの日本の行く末を決める会議でごわすよ!!」

 本来、味方であるはずの西郷隆盛も、岩倉の失態に声を荒げる。

 「まあまあ、他の部屋を取ればよいのではないか?」

 隣から西郷を冷静に諌めるのは、同じ薩摩藩士の大久保利通。

 「それが、30人入れる部屋は小御所だけでして・・・後空いている部屋だと会議室C・Dだけでした」

 「そこでよい!場所などどこでもよいではないか!!」

 寒い中、外で待たされている容堂は我慢の限界である。

 「いや、しかしそこはそれぞれ定員ゆ6名の小型の部屋でして・・・間のパーテーションを取り払って2部屋繋げても頑張って15名が限界かと」

 岩倉はダラダラと言い訳を続ける。これからの日本の行く末を決めるのに、パーテーションの話などしている場合か?

 「岩倉、そもそも28名も必要ないだろう。私はただの藩士どもをこんな大事な会議に入れることには一貫して反対だぞ」

 岩倉の後ろから声をかけたのは有栖川宮熾仁親王。新政府の総裁となった若き皇族である。言葉の端々から武士を見下しているのが見て取れる。

 「ただの藩士は総勢12名、彼らは門の前に待機で、皇族、公家、大名のみで会議を行えば会議室C・Dで十分な広さはあるだろう」

 「流石ですな!名案だ!!」

 「うむ、そうしよう!!」

 すかさず同調した公家たちの狙いは明確だ。土佐藩士の後藤象二郎などの切れ者を会議に入れず、実質的に春嶽と容堂だけとなった慶喜擁護派を数の力で押し潰すつもりだ。いや、もしかしたらここまで岩倉の描いた策略という可能性もある。そうはさせるか。

 「お待ち下さい。親王のおっしゃることも最もだが、それなら帝、総裁、議定のみで会議を行うというのはいかがか。藩士などというのは古い制度、新政府の役職に沿って参与の皆様を待機としてはいかがか?」

 「お、お待ち下さい!!」

 慌てて春嶽を止めに来たのは岩倉だ。彼は今回の会議の主導者でありつつも、新政府における役職は参与。春嶽の案では岩倉も会議に参加できないことになる。

 「私はこれまで会議のために様々な準備をしてました!私が参加できなければ、会議が円滑に進まない!この会議は、とても大事な会議で・・・」

 「そのような大事な会議の場所をとり忘れたのは誰だと思っている!!」

 怒号をあげたのはまたしても容堂。

 「岩倉の処遇は後で考える。今はまず、会議の場所を確保することが優先であろう」

 歳上の容堂にも物怖じせずに言い返す熾仁親王。一触即発である。


 そこで冷静に新たな意見を出したのは大久保利通。大名や公家などの旧支配層が新政府の中心になるのを避けたい彼としても、参与や藩士が排除されるという形式は困るのであろう。

 「御所にこだわるのをやめてはいかがでしょうか?別の場所を用意するとか・・・」

 「帝も参加する会議だぞ。わざわざ外に出向けというのか?」

 反徳川とはいえ、大久保も単なる一藩士である。熾仁親王が彼を見る目は冷たい。

 「これから新たな国になれば、帝も今までのように御所にずっとおわせばよいわけではないでしょう。むしろ積極的に外に出ていくべきです。であれば、今回の会議を御所の外で行うことは、新時代の幕開けとしてふさわしいでしょう」

 これは良い流れかもしれない。越前藩邸や土佐藩邸、または二条城など幕府側の施設を提供して、どさくさに紛れて慶喜公を会議に参加できる可能性がある。春嶽も固唾をのんで見守る。

 「西郷どん、あそこはどうだ?この前、2人でいった・・・」

 急に話を振られて、周囲の注目を浴びた大久保の同僚は、慌てながら返答する。

 「ああ、カラオケ館四条河原町本店か!」

 カラオケ館四条河原町本店??

 「この前、飲み会の後に西郷と2人で行ったのですが、ここからも近いし、広い部屋もあります。いかがでしょう?」

 「おいどん、会員カードも作ったでごわす」

 得意げな大久保と西郷。やはり若い藩士たちは考えることが違う。国の行く先を決める会議をカラオケで開くだと?このような自由な考えができるからこそ、200年以上続いた幕府を終わらせるという大仕事もできたのかもしれない。

 「ま、待て!」

 そこで口を挟んだのは後藤象二郎。山内容堂の右腕で、大政奉還など、近年の幕府側の動きを現場で取り仕切ってきた切れ者である。春嶽も今回の会議での活躍を期待している。

 「カラ館は高くないか??さらに、先日の神戸港開港によるインバウンド需要で駅近のカラオケは外国人も多いぞ」

 流石は後藤象二郎。昨今のトレンドも用いて、議論の主導権を取り戻した。熾仁親王などの朝廷の人間は外国人問題にも敏感であろう。

 「いつまでも攘夷の時代ではない。新政府は世界に広く知識を求めるべき。外国人が多くいるカラオケで会議を行う、これがあの坂本龍馬も目指した日本の夜明けではないのか!?」

 暗殺された土佐藩の同胞である坂本龍馬の名前を出しつつ、新政府のビジョンも絡めて説得する大久保利通。後藤と大久保、こういった若き才能が今後の新政府を率いていくことになるのだろう。彼ら2人が英国の議会政治家のように意見をぶつけ合う未来が見えた気がした。


 「ま、待ってください!」

 議論の主導権を若手の藩士層に奪われかけた岩倉は、これではいかんと議論にカットイン。

 「後藤殿の意見は最も。これから新政府を作るうえで無駄な金をここで使いたくはない。会議は何時間かかるかわからない。となると、時間制ではなくフリータイムで入ることになるし、深夜割増もあり得る。さらに、今は年末、忘年会シーズン。どこぞの酔っぱらいが間違えて部屋に入ってくるかもしれません!!」

 やはり岩倉も侮れない。自分のミスは無かったかのように、カラオケ館の問題を滔々と指摘していく。

 「部屋の警備であれば、会議に参加せぬ薩摩藩士がしっかりと行うでごわす。ご安心を。ええじゃないかの群衆が押し寄せてこようと、絶対に部屋には入れもはん」

 すかさず言い返す西郷。やはり軍事指導者として優秀である。

 「後藤、お前はカラ館より良い場所は知っているのか?」

 討幕派同士の議論になりかけたところを、自身の部下に再び話を振る容堂。

 「ええ、もちろん・・・カラオケまねきねこ河原町本店です!」

 カラオケまねきねこ河原町本店??

 「土佐藩士御用達のカラオケでしてね、坂本龍馬ともよく一緒に行きました」

 幕末の京都は、様々な派閥が割拠しており、それぞれに馴染みの旅籠や酒場があり、実質的にその派閥の拠点となっていたことは有名であるが、それぞれの馴染みのカラオケも存在していた。

 余談であるが、著者が京都に暮らしていた頃によく通っていたジャンカラ四条大宮店は、新選組の屯所が近かったこともあり、近藤勇や土方歳三をはじめ、多くの隊士が通っていたことで知られる。

 また、著者が上京した際に気付いたのだが、関西を中心に展開するジャンカラと、関東を中心に展開する歌広場は、ロゴが酷似している。これについて関係者への取材や、文献の調査を行ったところ、面白い事実が判明した。

 後に五稜郭で土方とともに戦った幕臣・榎本武揚が、新政府に下り東京に戻った後、土方たちの遺志を継ぐために歌広場を創設したということである。

 最近の日本人はどうもカラオケを軽視しているきらいがあるが、カラオケが近代の「この国のかたち」を創ってきたことには目を向ける必要がある。


 閑話休題。後藤の熱弁は続く。

 「まねきねこなら飲食物の持ち込みが可能です!小御所での会議用に用意した食べ物も無駄にならないでしょう!」

 「なんとそれは素晴らしい!帝や親王にカラオケ館のフライドポテトやピザを召し上がらせずに済むのですね」

 今回、食事調達を担当した公家である中山忠能が応える。

 「そしてその分料金が安い!その浮いた金で軍艦や工場を作り、西洋列強に追いつくべきとは思いませんか!?」

 思わず拍手をする一同。これは大きい。会議の場所決定を、こちら側ができた。今後の主導権も握れるかもしれない。

 「よし、そうと決まれば中江!28名のフリータイムで予約を!!」

 こういう時は勢いが肝心だ。春嶽は部下に支持を出す。

 「お待ち下さい!!」

 そこに水を差す岩倉具視。場所を取り忘れた失敗をどうにか取り返そうと、決死の表情だ。いったい後藤の完璧な主張を、どうひっくり返そうというのか。

 「そのカラオケ、店名がまねきねこと言いましたかな?皆さん、招き猫が何を意味するかわかっているのですか?」

 煽るように周囲を見渡す岩倉。察しの良い大久保利通が最初に気付く。

 「井伊・・・直弼・・・」

 「そう!!招き猫といえば、井伊家ゆかりのシンボル!!井伊家の菩提寺である豪徳寺に招き猫が多く置かれていることからもわかるでしょう!!そしてその井伊直弼が何をしたかわかっているのですか!?」

 やられた。井伊直弼は勅命を無視して条約を結んだ人物、そして安政の大獄で尊王攘夷派だけでなく、春嶽ら慶喜公を支持する派閥も弾圧した大悪人。言ってしまえば、小御所会議に参加する全員にとっての共通の敵である。その井伊を彷彿とさせる場所で会議を行うわけにはいかない。

 「後藤殿、あなたさては井伊のように再び江戸幕府独裁を復活させようと考えているのですか!?そうはいきません!!」

 「そ、そんなつもりは・・・」

 もはや、会議がどこで行われるかなどどうでも良い。いかにそれらしい理論を立てて、主導権を握るかが肝心になってきた。


 「ええい!いつまでもこんな寒い中、あれこれ話している場合ではない!!私が決めるぞ!!」

 割って入ったのは熾仁親王。ただ1人の総裁として、威厳を保ちたいところだ。

 「カラオケ館にしよう」

 一同ざわつく。

 「し、しかしカラオケ館は予算が・・・」

 岩倉がうろたえる。

 「私がポケットマネーから出そう。それぐらい痛くもかゆくもない」

 熾仁親王はかつて、先の帝の妹である和宮と婚約をしていたが、公武合体を目指して和宮が前将軍・徳川家茂と結婚することになって婚約が破棄された。その際、幕府から熾仁親王に巨額の金が払われたという噂があったら、どうやらそれは本当だったようである。カラオケ館28人全奢りとは・・・。

 「親王!食事はいかがする!?持ち込みはできませんよ?」

 慌てる食事担当の中山。

 「これから、西洋列強と対等に渡り合わねばならない!そのためには、フライドポテトだろうがピザだろうが食べてやろうではないか!」

 強く言い切る熾仁親王。口元にはよだれ。「食べてみたいだけだ・・・」と思う一同だが、その勢いに押される。

 「大久保、予約を!」

 「すでにしてあります。パーティルームがとれました」

 流石は大久保、抜かりがない。このような男が今後の新政府のリーダーになっていくのだろう。

 「そうと決まれば、いざ会議へ!!」


 「このtragedy night〜」

 終わる演奏。タンバリンを叩く西郷。ドアが空き、運ばれてきた料理類を手際よく各テーブルに回す中山。

 「いや、春嶽公!見事なビブラートでしたな〜」

 拍手する容堂。酒を飲みすぎてベロンベロンになっている。あれ?なんで歌っているんだ私は??なんでWANDSの『世界が終わるまでは・・・』を替え歌して、『幕府が終わるまでは・・・』を歌っているんだ春嶽は??

 「次誰〜??」

 「あ、この前奏なんだっけ?」

 「あいみょんだあいみょん!」

 マイクを持つ熾仁親王。

 「え、熾仁親王あいみょん歌うんすか??」

 「和宮のこと思って歌うのかな(ボソッ)」

 「帝、カシオレおかわりだって!」

 「この恋が実りますよに〜少しだけ少しだけ〜」

 歌いながら涙を浮かべる熾仁親王。なんで泣いてんのこの人??あれ、会議は??慶喜公の処遇は??

 もらい泣きする後藤象二郎。お前も??さっきまで会議の主導権めぐって対立してたよなお前ら??

 急に鳴り響く電話。大久保がとる。

 「ここから深夜割増になるそうですが、どうしますか??」

 「もうここまで来たらオールでしょ!おい、万里小路!!何帰ろうとしてんだ!!」

 岩倉は完全にタチの悪い酔っぱらいになっている。気付けば日が変わっている。入店からどれだけ時間が経っただろうか。すでに30曲以上歌われていることは確かだ。

 熾仁親王の歌唱が終わってしんみりしたところで、事の異常さに気付いた春嶽が立ち上がる。

 「ま、待て!!会議は??会議はどうした??」

 「『会議はどうした』?そんな曲ありましたっけ・・・タイトル的にはユニコーンかな??」

 デンモクを持つ後藤象二郎が曲を探す。

 「いや違う!!1回演奏中止押せ!!後藤!!」

 春嶽の気迫に押されて演奏中止ボタンを押す後藤。

 「あ、おいどんの『ライラック』が・・・」

 「うるさい!!皆、カラオケが楽し過ぎて本来の目的を見失っているぞ!!なぜ、ここに集まったのかわかっているのか?」


 「目的なんて1つしかないでしょう・・・」

 岩倉が毅然と立ち上がる。その目に射すくめられる。

 「新政府を支えていくウチら最強軍団で、カラオケ楽しんで最高の夜にすること!!」

 だ、だめだ・・・完全にカラオケの魔力に飲み込まれている。しかし、誰がカラオケに抗えようか、カラオケは歌う場所、勝てない。カラオケで部屋借りてリモートワークをしているサラリーマン、あれ全部ウソです。みんな歌ってます。

 「後藤!!『リンダリンダ』入れろ!!」

 ブルーハーツに合わせて暴れ出す岩倉、タンバリンを鳴らす西郷、合いの手を入れる後藤、酒を飲み交わす熾仁親王と容堂・・・かつて幕府を支えていた人々も、幕府を倒そうとした人々も、大名や公家も、藩士たちも、敵も味方も、主人も従者もカラオケという空間では関係ない。

 これが、日本の夜明けということか・・・この会議が、未来の歴史書でどう書かれるのかはわからない。この歴史的瞬間を記録に残して、後に伝えていくべきなのかもしれない。しかし、そんなことはどうでも良い。写真には写らない美しさがあるから・・・。

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