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るう子の雑記帳

るう子のひょうげた日常  健康診断の夜・人類最大の敵G

作者: 工藤るう子

Gが苦手な方は後半お気をつけください。



 工藤のひょうげた日常



 * その一 健康診断の夜 *


 先日、仕事場で健康診断がありました。


 最近の工藤はご存知の通り体調が悪いのですが。まぁ整形外科向けの症状なので内科には基本関係ないのですけれどね。

 ただ、やっぱり、心電図では障りがありまして。

 その日はどうしても右足を伸ばせなかったのですよ。右足を伸ばすと左の大腿部にまで痛みが来るため、結局両方の足を折り曲げての計測となりました。

 担当の看護師さんも困ったのだとは思います。

 何度も心電図を破り捨てては計りなおしている気配がありましたからね。

 全身からどうしても力を抜くことができなかったのですよ。

 ガッチガチに強張っていたこととは思います。

 とにかく腰から下が痛いし、背中も痛いし。首もね〜調子悪いんですよ。どんだけボロボロよと思わなくもないですけどね。

 それでも何度か計測しなおして「まぁいいでしょう」ってなもんで。

 こちらとしてもやっと終わった〜!!ってなもんで、よっこいしょと必死に起き上がって着替えました。

 そうしてまぁ仕事を終えて家に帰って、さてお風呂!

 お風呂はね〜工藤は上から脱ぎます。つける場合はより女性的なひとだと上からつけるとか聞きますが〜脱ぐ場合はさて?

 そんなこんなで、検診のためにつけていたスポーツブラを脱ごうと持ち上げた途端、ポトンって。

「へ?」

 ですよ。

 落ちるようなものなんか入れてるわけもないですし。

 鏡で見たかぎりTシャツの上から見ても別に変じゃなかったですし。

 嫌だなぁ〜。

 こういうとき過るのは、自分の一番嫌なことですよね。

 音は違うけどやっぱり、こう、虫的なxx

 端的にいえば、GとかGとか………。いやあれは基本音はさせないかもっと硬い感じ………そんなことを思いつつ音源を探りますと、見たことのない物体が転がっています。

「何これ?」

 腰に膝が痛いので四苦八苦しながら取り上げて、目が点です。

「なんで?」

 近くの母が、

「どしたんな」

と、尖った声をあげましたよ。

 いえ、ご賢察のことでしょうが、はい。

 心電図計のスポイト部分でしたね。調べてみましたら、吸着電極っていうみたい。そのシリコン部分まで。電極は抜けてました。

 ついていたのは当然、胸の付け根あたり。

 確認したらば丸く真っ赤になってました。

 母に見せると爆笑。

 つられて工藤も爆笑。

 一頻り笑い終わってから健康診断してくれたところに連絡とるも夕方五時で終業。マシンボイスですよ。

 仕方ないので会社の事務に連絡入れて次の日持っていくことになりました。

 で、次の日。

 お風呂の前に確認しましたら………赤く腫れたまま。汗ばんでいたのでぬるりと皮が剥けましたよ。少し血も出ましたね〜。これ、医療過誤? 灰色ですかねぇ。







 * その二 人類最大の敵G *


 上の話の翌日です。

 仕事から帰りまして、お腹が空いていたので昨日のカレーの残りでも食べようかなと電子レンジでチンしました。

 ぽこぽこ音がするしやけに長い気がしたので、取り消し押して出そうと扉を開けました。

 あまりキッチンに立つとき灯つけないんですよね。居間に直結してるので灯届きますし。でも電子レンジの中は暗い。

 でも、その異様さに硬直しましたよ。

 匂いは別に感じませんでしたが。

 が。

 カレーをよそってラップをした皿の手前に異様な物体が転がっているのが目に入ったのですよ。

 え?

 なんで?

 知らずにやっちゃった?

 うわ〜!!!!!

 感嘆符やら疑問符やらでゾッと鳥肌でした。

 ええ!

 Gです!

 あの世界最低の嫌われもの。

 Gが足を上に向けて果てているらしきシルエット。

 工藤の最大級のトラウマ 。

 死んでいるとはいえどさわれない。

 天敵。

 弱点。

 即母にヘルプコールです。

 母が処理してくれましたが、ラップをかけていたとはいえ、その器に入った食べ物に口をつける勇気のない工藤でした。

 あれを入れたとき天板の裏にでもいたのか? と思うと………もう!

 全身が痒くなるほどの鳥肌でした。



 

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